公募セッション一覧

シンポジウム

  • 01
    機械的循環補助の革命:最新マネジメント、そのリアル!
    企画趣旨

    心原性ショックに対する機械的循環補助(MCS)は、IABP、VA-ECMO、Impellaが用いられ、Impella導入により循環器急性期治療が変わりつつあります。いつ、どのような血行動態にどの機器を用いるのか、各機器で得られる血行動態と管理目標についての理解が必要となっています。実臨床において、VA-ECMOにIABP使用、またはImpellaを同時に使用するECPELLAを使用する頻度も増加傾向になると推測されます。現在の使用状況を踏まえて管理のポイントや合併症について講演していただきます。トラブルシューティングについては経験を共有することが重要であり演題を募集いたします。

  • 02
    ワンチームで挑む:循環器集中治療の新たなる一歩
    企画趣旨

    近年の循環器集中治療において、重症心不全に対する補助人工心臓装着術(MCS)、心停止に対する体外式心肺蘇生法(eCPR)、重症弁膜症に対する経カテーテル大動脈弁植込み術(TAVI)、急性冠症候群(ACS)に対する Door to balloon time 短縮など、多職種によるチーム構成が不可欠な要素となっている。しかし、現状では統一された基準がなく、各施設が独自の工夫を行っている。
    本セッションでは、チームビルディング、教育、質の維持、治療効果の検証といった側面から、先駆的な取り組みを紹介していただく。さらに、会場との広範なディスカッションを通じて、今後の循環器集中治療チームのあり方について考察したい。

  • 03
    肺保護換気に新たな風を:ARDS治療の最前線
    企画趣旨

    ARDSに対する低一回換気量という標準治療にどういった治療戦略を加えるとより良い管理が実現できるのかを議論する。

  • 04
    くも膜下出血の新たな管理:先端治療の恩恵と注意点
    企画趣旨

    クラゾセンタンの発売から約3年が経過した。クラゾセンタンの登場により、くも膜下出血における神経集中治療の管理法は大きく変化した。明らかに脳血管攣縮は減少し臨床効果も明らかである。その一方、クラゾセンタンの副作用による合併症の報告も散見され始めている。この3年で培われた合併症の回避法について議論する。

  • 05
    PCASの集中治療 uptodate
    企画趣旨

    AHA/NCSよりPCAS管理の提言が新たになされ、今後の研究課題が明確化された。我々が今取り組んでいる研究は何か、今後研究すべき課題は何か、共有する。

  • 06
    急性腎障害診療の現状と未来
    企画趣旨

    KDIGOガイドラインが2012年に発表され、血清クレアチニン濃度上昇と尿量でAKI診断と重症度分類が広く行われるようになった。しかしながら、KDIGO基準のみでAKI診療の改善が得られたわけではなく、未解決の問題が山積している。基調講演でAKIに関する残された課題を学び、未来のAKI診療に資する新たな試みを共有する。

  • 07
    最近の研究から見えてきた新しいDICの世界
    企画趣旨

    近年、DPCや多施設レジストリを用いた大規模DIC研究が複数報告されるようになりました。一方で、基礎研究領域においても凝固線溶異常に関する研究が発展しています。本セッションでは、集中治療領域における凝固線溶異常について幅広く基礎研究・臨床研究の両面から議論を進めようと思います。

  • 08
    QOL改善のために~みんなで考えよう!栄養・血糖・リハビリテーション~
    企画趣旨

    ICU-AWを予防し、患者さんの長期のQOL改善を目指すには栄養療法、リハビリテーションを組み合わせて行うことが重要であり、急性期においては特に栄養療法と血糖管理は綿密に関連する。これらを実践するには多職種の協力が不可欠であり、医師、看護師、栄養士、理学療法士からそれぞれの視点でQOL改善を目指して実践していること、あるいは実践すべきことを発表いただくことを目的とする。

  • 09
    隣の芝生は青い?経管栄養プロトコール
    企画趣旨

    早期栄養介入管理加算などで、各施設において経管栄養プロトコールが導入されるようになった。嘔吐や下痢など、開始時のプロトコールでうまく行かなかった場合にどのように対応しているか、別のプロトコールがあるのかなど、施設ごとの工夫や評価項目・効果指標があれば議論していただきたい。

  • 10
    集中治療室における耐性菌感染対策
    企画趣旨

    耐性菌の感染対策はICTが決めたルールだけが本質ではない。エビデンスに則った感染対策はなにか、それは実際の診療と両立しうるのか、耐性菌の監視培養、接触感染対策、隔離期間などについてエビデンスとともに各施設の現状を共有し、ICUに最適な感染対策をさぐるためのセッションとする。

  • 11
    今もとめられているエビデンス 日本版PICS対策診療ガイドライン作成のために
    企画趣旨

    PICS対策に関する知見が増えてきた一方で、今なおPICSに対してどのように対応するか具体的な臨床実践につながっていない施設も多い。国内施設の日常診療を変えるために、診療ガイドラインが急務である。現在のエビデンスを踏まえ、診療ガイドライン作成のために足りないエビデンスは何かをPICS対策のエキスパートから解説いただき、今後のPICS対策研究の方向性を共有する。

  • 12
    How to PICSラウンド+PICS外来
    企画趣旨

    PICSのコンセプトや評価・介入が整備されるにあたって、各施設でPICS外来やPICSラウンドを多職種チーム形成によって運営あるいは開始するところが増えてきている。このセッションではご自身の施設でのPICS外来/PICSラウンドの効果的かつ効率的な運営のために、各施設で運営されているPICS外来/PICSラウンドの実状と取り組み、tipsをご紹介いただき、今後のPICS診療のための糧とすることを目的とする。

  • 13
    Post-ICUの予後改善を目指して
    企画趣旨

    中長期的なPICSやHADの改善のためにICU退室後のリハビリテーションを中心とした様々な取り組みや連携について、リハビリテーション関連職種の専門職から具体的な取り組みを述べていただく。また、集中治療は、救命の先にある社会復帰を目標とすべきものとされているが、急性期病院の後方支援施設より、重症患者の急性病院退院後の回復過程や取り組みなどを紹介していただく。

  • 14
    ICUにおけるリハビリテーション・栄養・口腔嚥下機能 〜三位一体の包括的アプローチ〜
    企画趣旨

    医療の様々なフェーズで、リハビリテーションと栄養療法、口腔嚥下機能に対する包括的かつ統合的な取り組みが重要視されている。各領域の専門家や治療を統括する医師の意見や実際に行っている施設の具体例などを述べていただく。特にPICS発生やQOLなどの長期的なアウトカムを見据え、栄養摂取状況とリハビリテーションのすすめ方について、各職種のプロフェッショナルな視点でディスカッションする。またICU早期における栄養管理に加えてエネルギー消費を伴う運動療法をどのように考えていけばよいのか?具体例を通して述べていただく。

  • 15
    術後集中治療を見据えた術前・術中管理~各診療科の視点~
    企画趣旨

    麻酔科医(術中麻酔管理)、外科医(手術)、救急医(術前の手術の可否を含めた判断)、循環器内科医(非心臓手術における合併心疾患のガイドラインもトピック)、特定行為看護師(他職種含む)等、手術終了までは各々が異なる役割を担っていますが、集中治療としての術後の目標は共通しているため、術後を見据えて各診療科或いは他職種がどのような視点で術後に向けて準備をしているのかに焦点を当てる。架空の症例(例えば心臓血管外科術後症例(VAPやNOMIなどの術後対策も含める)、腹膜炎の症例など非心臓手術症例、大動脈瘤切迫破裂の症例など)をもとに術前~術中管理について議論する。

  • 16
    PICUのある日常 〜PICUの未来を語る〜
    企画趣旨

    少子化、都市地方格差と人手不足。小児の重症患者の絶対数も減少傾向である。大都市圏と比較し地方では集約化をめざしても重篤小児に対応出来るICUが医療圏に設置されていない地域も多い。どのような形で小児重症患者の集約化(集約かをするのが良いのか)を目指していくことが良いのか、各地域での現状と課題を討論する。「PICU」と、「二次病院」や「成人救急科・集中治療科」や「在宅診療」がどう連携するか、人口規模や症例数も踏まえた上でどのような医療体制を構築するか、国内のPICUをどうデザインしていくか、遠隔医療やDXをどのように取り込んでいくべきか、という構想を、小児科学会や小児救急医学会などの立場からも交えて議論する。

  • 17
    産科危機的出血への対応 〜多職種連携のパワー!〜
    企画趣旨

    生殖補助医療の増加とともに産科危機的出血の発生が増加傾向にあり、分娩時や分娩後の大量出血は産科DICを併発しやすく、いまだ直接産科的死亡の主要原因の一つである。産科危機的出血を起こしうる要因を学び、適切な対応を知っておく意義は大きい。各施設においては多職種との連携が重要であり、普段からのシミュレーション教育も効果的と思われる。また近年ではカテーテル治療も多く行われており、その適応や限界なども知識として習得しておく必要がある。本シンポジウムでは、産科危機的出血への対応と多職種連携について、様々な角度から議論していきたい。(一部指定)

  • 18
    集中治療「専門」の薬剤師~新時代の集中治療への貢献~
    企画趣旨

    集中治療において薬剤師の配置がすすみ、より集中治療患者に特化した専門性が求められて時代が到来している。薬剤師の立場からその「専門性」とは何か、医師、看護師、臨床工学技士の立場から求める「専門性」とは何かを議論し、今後誕生する集中治療専門薬剤師の役割を考えたい。

  • 19
    基礎研究メソッドを学ぼう:集中治療の基礎研究の方法
    企画趣旨

    集中治療領域の基礎研究を行う場合、方法の確立が必要となる。基礎研究の研究手法の垣根をなくすことを目的とする。松田直之先生に集中治療領域の基礎研究モデルの総論の紹介(炎症モデルを含む)、脳研究領域で内野先生から研究手法の紹介、血管内皮研究として岡田先生から研究手法の紹介、PICS研究から大野先生に研究手法の紹介などを介して、基礎研究の手法の今後を討議する。座長として、当部門の井上茂亮先生、伊藤 隆史 先生を希望する。

  • 20
    遠隔ICUのフロンティア
    企画趣旨

    日本全国で遠隔ICUへ取り組む施設が増えてきている。各地域で取り組んでいる中での課題・工夫などを共有して、取り組みを開始する施設を増やしていく。

  • 21
    生理学的モニタリングの新展開: 非侵襲的手法によるテーラーメイド治療
    企画趣旨

    生理学的モニタリング装置に関しては、最新の技術進歩により血圧、脈拍、呼吸数、体温、血中酸素飽和度といった従来のバイタルサインのみではなく、末梢循環や臓器血流、組織酸素化状態などに関しても、非侵襲的にモニタリングすることが可能になってきた。本シンポジウムでは、ショックや心肺脳蘇生、多臓器不全などの重症病態を非侵襲的な生理学的モニタリングを用いることで、個々の患者に合わせたカスタマイズ治療の可能性を探るものであり、次世代の新たな治療戦略を提示したい。

  • 22
    近赤外線分光法(NIRS)による組織酸素代謝に基づく新たな評価とリスク管理(リハビリも含む)
    企画趣旨

    NIRSは各臓器における組織酸素代謝を検出/モニタリングする装置であり、新生児科・脳神経外科・心臓血管外科・麻酔科から集中治療やリハビリに至る多くの分野において広く使用されており、虚血/再灌流障害、ショックや心肺脳蘇生の指標としてだけでなく、リハビリを行う際の指標としても利用されています。このシンポジウムでは、様々な領域で用いられているNIRSに関する研究を紹介していただき、NIRSの今後の展望や新たな評価やリスク管理のツールとしてのNIRSの位置づけに関して議論したい。

  • 23
    集中治療領域におけるタスクシフト・シェアの推進 ー医療の効率化に向けた領域別タスクシフト推進事業ー
    企画趣旨

    集中治療領域におけるタスクシフト・シェアを推進するためには、医師の理解と協力が不可欠である。集中治療医学会では、厚生労働省による医療の効率化に向けた領域別タスクシフト推進事業に参画し、集中治療領域におけるタスクシフト推進に関するワーキングを立ち上げて、特定行為研修修了者の効果的な活用方法や医師との協働に係る医師向け活用ガイドの作成に取り組んでいる。本セッションでは、特定行為推進に関する、現場医師の理解促進と連携強化を図るための方策について議論することを目的とする。

  • 24
    ECMO管理の合併症とその対策
    企画趣旨

    ECMO管理の鍵は、合併症の回避および生じた合併症に対して速やかに対処することである。確実にECMOを導入して適切にECMOを維持して安全にECMOから離脱することが重要になる。本セッションではどのような合併症が生じ得るかおよびどのようなアプローチで対処する課などを議論して頂く。日本集中治療医学会のECMOプロジェクト委員会に加えて、日本呼吸療法医学会、日本救急医学会のECMOプロジェクト委員会との3学会合同セッションで議論を進めていく。

  • 25
    重症患者の栄養療法ガイドライン2024
    企画趣旨

    重症患者に提供すべき急性期栄養療法は混沌としながらも一定の潮流を形成しており、日本集中治療医学会は最新のエビデンスとともに重症患者の栄養療法ガイドライン2024を発刊する。本セッションではガイドライン作成委員会から、本ガイドラインにおける推奨の骨子と、対応する栄養ガイドラインアプリの役割と使い方について解説しつつ、これまでと今後の栄養ガイドラインへの意見、疑問、要望を講演いただける方を広く公募し、シンポジウムで議論することで今後のガイドラインの有効活用や充実につなげたい。

  • 26
    循環器系集中治療におけるAdvance Care Planning(日本循環器学会とのジョイントセッション)
    企画趣旨

    心不全治療を中心とした循環器集中治療では外来治療からのつながりが重要である。外来の段階では十分にACPが協議されていたが、集中治療室に入室するような重篤な状況に陥った際には本人の意向と家族の考えが解離するなどそれまでのACPがうまく行かない場面も時に経験する。高齢化社会においてどのように本人の意志を尊重し、家族や医療者の意見をも踏まえたACPにつなげていくか、それぞれの施設での取り組みを題材にしながら会場とともに広く議論したい。

パネルディスカッション

  • 27
    間質性肺炎の診断と管理
    企画趣旨

    急性間質性肺炎/間質性肺炎急性増悪では、NPPVで粘るのが良いか、速やかに人工呼吸管理をするのが良いか、見解が定まっていない。本セッションでは両者のメリット・デメリットについて討論して頂く。

  • 28
    急性期の栄養の指標に何を使うか?
    企画趣旨

    重症患者では、入院時に栄養不良のスクリーニングを行うことが難しく、その後の栄養状態をどう評価するかも課題である。各施設でどのように管理しているのか議論していただきたい。

  • 29
    敗血症研究の最前線
    企画趣旨

    このセッションでは、敗血症に関連する様々な研究成果を発表するセッションです。ビッグデータ解析、AI解析、多施設研究などの臨床に関する研究から、細胞や動物実験などを用いた生体内の応答メカニズムの解明などの基礎研究まで、多岐にわたる演題を発表します。敗血症の病態解明と治療の向上を目指し、未来に向けて多様な先進的な研究を議論するセッションとします。

  • 30
    災害時、君たちのICUはこれを知らずに機能できるか?
    企画趣旨

    災害時にはDMATだけでなく、重症した患者に集中治療を行うICUも協働して活動する必要がある。しかし、傷病者が多数発生した際に、十分なICU提供体制を整えるためにはいくつもの課題が残っている。本セッションでは、災害時にICUが行うべきポイントについて議論をして頂き、参加者の知識を深めることを目的とする。

  • 31
    我が職種こそPICSに関わるべき!多職種discussion
    企画趣旨

    PICS診療は救急集中治療中のアセスメントやICUケアに始まる介入、集中治療後のPICS評価やそれに対するサポートなど多岐にわたり、多職種連携が必要不可欠である。看護師や理学療法士はもちろんのこと、他施設にない職種が加わることで独特なPICS診療を実現することが可能であり、本セッションでは「この職種が関わることでこんなことができる」などPICS診療の可能性を大幅に広げる多職種連携を、職種ごとにご講演いただきたい。

  • 32
    集中治療理学療法士のこれから ~集中治療理学療法士としての働き方
    企画趣旨

    2023年に開始された集中治療理学療法士認定制度の解説と現状、今後の方向性について共有し、認定者の増加とともに、理学療法士の更なる質向上につなげていく。

  • 33
    小児急性期吸入療法の応用〜安心してください、吸ってますよ〜
    企画趣旨

    日本でも振動メッシュネブライザーの使用が一般となり、PICUにおいてはハイフローを含めた人工呼吸器をかいしての使用頻度が高くなっていると考えられる。さまざまな課題と、また将来性を各施設から持ち寄り、よりよい吸入療法の構築に向けた議論の場とする。

  • 34
    PICUにおけるジレンマを考える
    企画趣旨

    PICUにおいては、多職種、医師間、看護師間、あるいは保護者と医療者などさまざまな設定で、さまざまなトピックにおいてジレンマが発生する。それらをどのように理解し、どのように乗り越えていくか。PICUにおける多職種連携の実践と課題などの話題も交え、トピックごとに対応策などを議論する。

  • 35
    今、ICU看護師にできることは何か?重症患者への栄養管理最適化
    企画趣旨

    重症患者への適切な栄養管理にあたり、開始までに時間を要したり、病態に応じた調整がなされないなど、課題を抱える施設も多い。本セッションでは、重症患者への栄養管理におけるICU看護師の取り組み(プロトコルやQIなど)について各施設から報告いただき、栄養管理の最適化に向けてICU看護師ができること、すべきことについてディスカッションする。

  • 36
    転ばぬ先の杖 〜看護師から始まるRRT/CCOT〜
    企画趣旨

    看護師主導のラウンドがRRS起動件数の向上に寄与することはエビデンスとして蓄積されています。看護師主導のRRT/CCOTは、ラウンドで一体どのような活動をおこない、成果につながているのか、そのプロセスをドリルダウンしながら、病棟への支援のあり方を議論していきたい。

  • 37
    緊急ACPにおける看護師の役割
    企画趣旨

    日本ではACPの重要性が広まりつつも、未だ広く普及はしておらず、集中治療室に入室された後に、緊急でACPの試みがされゴール設定がされることが多い。コミュニケーションスキルやプロセスを意識しながらおこなわれるこのACPにおいて、看護師はどのように貢献していくことができるのか、実際に求められる役割について検討する時間にしたい。

  • 38
    人工臓器連関を意識した全身管理
    企画趣旨

    集中治療では単臓器のみを考えるのではなく、臓器連関を意識しながら患者状態を考えることが必要である。さらに臓器不全に陥った臓器を保護したり、全身状態の悪化を防止するために生命維持管理装置が用いられ、臓器連関に影響を及ぼすこととなる。そこで生命維持管理装置の操作、管理を担当する臨床工学技士の立場から、呼吸管理-血液浄化、呼吸管理ー補助循環、補助循環ー血液浄化など各人工臓器間の連関を意識した全身管理を考える。

  • 39
    Physician-Scientistのすすめ
    企画趣旨

    Physician-scientist とは、臨床現場で医師として働きながら基礎医学研究を行い、基礎と臨床の橋渡しをする研究者である。基礎研究の醍醐味は、分子レベルから疾患のメカニズムを明らかにし、その本態にせまることにある。一方、実験のためのprotected timeの確保、資金の確保などの苦労もある。本セッションでは第一線で活躍中のPhysician-scientistにbedとbenchをつなぐtranslational resarchの魅力や苦労をつつみ隠さずに話していただき、会員のキャリア形成の参考にしていただくことを趣旨とする。

  • 40
    海外留学のすゝめ 〜海外留学がおもしろいの、なぁぜなぁぜ?
    企画趣旨

    海外留学の経験者が経験を共有することによってその魅力、課題、苦労を提示し、留学を通じたキャリアプランに興味を持ってもらう。きっとあなたの人生大きく変わるはず?!

  • 41
    AI最前線: 研究から実践へ
    企画趣旨

    2023年は生成AI元年とも言われ、多彩な生成AIソリューションが登場し、様々な領域で導入が検討・実践されました。このセッションでは集中治療領域でAI解析に取り組んでいる研究者に集っていただき、AI技術の最新動向とその応用事例を議論し、AI技術の潜在能力と実際の応用について理解を深めることができます。

  • 42
    採用するべきシステムはどれか?まずはシステムの理解を深めよう ~典型的MET、RRT、CCOTの利点、欠点の比較討論~
    企画趣旨

    典型的なMET、RRS、CCOT施設のシステムの概念整理とコンセンサス形成、利点欠点、実績(起動件数やアウトカム)、課題について話し合う。聴衆には、どのシステムが自施設に合っているかを考えてもらう。

  • 43
    RRS、要請してもらうにはどうする? ~起動要素、対応要素の教育、体制整備、工夫~
    企画趣旨

    RRSの起動件数は、医療現場の文化、習慣の変化が必要と言われている。しかし本邦では未だ普及途中にある。RRS起動件数を増やすにはどうするか?増えないなら、何が問題なのか?起動されやすいRRSとはどんなシステムか?そして、さらに新しい工夫があれば、将来に向けて展望を議論する。

  • 44
    ICU前後も含めた、シームレスで安全な薬剤投与に向けて ー医・看・薬の多職種連携で乗り越えるー
    企画趣旨

    ICU入前、中、後における薬物投与(抗血小板薬、抗凝固薬、抗痙攣薬、抗精神病薬など)にはどのようなリスクや問題があるのか?、そしてその原因は何か?、ICU入室に際し中止した薬剤、ICU退室後の薬剤再開、などについてICU前から後までのシームレスな患者の薬剤に係る安全管理を、多職種でいかに乗り切るかの工夫を考えてもらう。

  • 45
    人工呼吸器をwithdrawするとき~意思決定から抜管まで、各施設での取り組み~
    企画趣旨

    2014年に「救急・集中治療領域における終末期医療に関するガイドライン~3学会からの提言」が発表されて10年が経過し、今年度、改訂作業が行われている。日本の医療現場でも、人工呼吸器を含めた生命維持治療の終了を行う施設が増えてきているが、改訂前のガイドラインでは、終了(withdraw)/差し控え(withhold)後の緩和ケアに関しては明確なガイダンスがなく、手探りでやってきた施設も少なくないと考えられる。今回のセッションで各施設の実践的な取り組みをご発表いただき、明日からの各施設での取り組みの参考としたい。

  • 46
    学会認定制度とチーム医療:認定資格者が取り組む多職種連携
    企画趣旨

    日本集中治療医学会は集中治療専門医をはじめ、集中治療認証看護師や集中治療専門臨床工学技士、集中治療理学療法士などの養成・認定を進めている。また、今後は機構認定専門医や集中治療専門薬剤師も誕生しようとしている。これらの認定資格者はそれぞれの専門職特有の質の高い医療技術の提供はもとより、より強靭なチーム医療の実現に寄与している。本セッションでは学会認定資格者が取り組む多職種連携の実際について共有し、その成果を可視化するとともに、各施設における認定資格者の活動推進につなげていく。

  • 47
    「医師の働き方改革」によりICUはどのように変わったか?
    企画趣旨

    2024年4月に施行された「医師の働き方改革」は、タスク・シフト/シェアの推進を通して、医療者の労働環境の改善やチーム医療の発展に寄与し、さらには患者に還元されることが期待される。本セッションでは、働き方改革初年度における各施設での取り組みと、評価すべきアウトカムについて、医師やメディカルスタッフ、患者など多角的な視点から討議する。2040年に迎える超高齢化社会に備え、集中治療の質の向上に貢献することを目指した安全で効果的な働き方改革の方略について示唆を得る機会としたい。

  • 48
    生理学的アプローチ法を用いた基礎/臨床研究から各種病態における組織酸素代謝の謎に迫る
    企画趣旨

    本パネルディスカッションでは、組織酸素代謝の理解を深めるための幅広い研究を対象とします。酸素代謝の異常は、重症患者の予後に大きな影響を与えるだけでなく、糖尿病、心血管疾患、癌、慢性呼吸器疾患など多くの疾患に関わっています。また、ショックや心肺脳蘇生、多臓器不全の病態は、微小循環障害やミトコンドリアの機能異常にも深く関わっています。本パネルディスカッションが、これらの疾患や病態における酸素代謝のメカニズムの謎を解明する糸口になればと思っています。酸素需給バランス、その対策についての基礎研究や臨床研究を歓迎しますので、興味のある方はぜひ応募してください。

  • 49
    患者をまもり、医療をまもる〜身体拘束最小化と転倒転落防止への多職種連携〜
    企画趣旨

    診療報酬改定も含め、身体拘束最小化推進の動きが加速している。一方で、ICUでの転倒転落事例で病院側の過失が認められるなど、トレードオフの関係ともいえる身体拘束最小化と転倒転落防止対策の双方のバランスが求められている。ICUでの転倒転落事例で病院側の過失を認めた裁判記録をみると、ICUにおける転倒転落防止対策の実態が明らかでないことが課題の一つと考えられ、薬事・規格・安全対策委員会では「ICU入院患者の転倒・転落の実態とその予防策に関するアンケート調査」を実施する。本セッションでは、アンケート結果と、国内のGood practice事例を共有し、患者の人権保護と転倒転落防止の両立を推進するための議論を行うことを目的とする。

  • 50
    内科医から集中治療医へ 〜新たなキャリアパス〜
    企画趣旨

    救急科及び麻酔科がこれまでの集中治療医の主たるキャリアパスの第一歩であったが、今回のサブスペシャルティ機構認定により内科専門医から集中治療専門医資格の取得が可能となった。長期予後の改善や臓器横断的なアプローチが求められる集中治療において内科医の貢献は不可欠であるものの、これまで確固たるキャリアパスが存在せず、その中で集中治療医として活動する内科医のキャリアを共有し、今後の新たなキャリアパス形成に向けて議論する。

  • 51
    POCUSを使いこなす 〜ICU編〜
    企画趣旨

    種々のICUにおけるエコー活用の実例、各施設の特徴的な活用法について指定演者と公簿により決定した演者においてディスカッションをおこなう。

  • 52
    小児敗血症の最前線:Phoenix新定義のその先の未来
    企画趣旨

    小児敗血症の診断・治療は進歩し続けてきた。
    1)約20年ぶりにアップデートされた、小児敗血症診断の定義を深堀りし、
    2)さらにそれをどう臨床・研究で活用すればいいのか、
    3)そしてその先に解決するべき未来の課題に具体的にフォーカスし提言する。

  • 53
    ダイバーシティ・ブースト~多職種で描く集中治療の未来~
    企画趣旨

    コメディカルの多くは、各施設・部署内の人事や個人のライフイベント等の事情により、集中治療領域に関わり続けることが難しいことがある。集中治療をライフワークとし、継続的に携わるための一手として、集中治療医学会で設けられている各種認定資格の取得や大学院への進学、多職種での研究、留学など近年では専門性の向上を目指す動きが高まっている。そして、そのようなキャリアの多様性を活かすことでさらに質の高い集中治療が期待できる。しかし、資格取得による利点は一様ではなく、資格取得の時期や取得に関わる費用等の課題が存在する。また、集中治療に携わる仲間を増やすためには、集中治療への興味や実力も様々な後輩を教育をしていくことも重要である。昨年度にダイバーシティ委員会で行ったアンケート調査の結果も紹介し、コメディカルならではの課題や工夫を共有し、さらに多職種でのダイバーシティを進めていく方法を議論したい。

  • 54
    集中治療医をめざそう 〜未来への礎〜
    企画趣旨

    集中治療科領域はサブスペシャリティ領域として認定され、そのニーズは高まっている。集中治療医の活躍の場は広く、働き方も様々である。これから集中治療医を目指す若手医師にとっては、やりがいや研修期間の教育環境に加え、ライフイベントを迎えた際の仕事との関わり方や、熟年期の仕事の選択肢や安定性等、長く集中治療医を続けられるかの情報は重要である。多様な背景・世代の集中治療医に、実情や課題、魅力等を語ってもらい、未来への礎となるセッションにしたい。

  • 55
    キャリアの舵を握れ!持続可能・実現可能なキャリアデザインとは
    企画趣旨

    キャリアデザインとは仕事だけでなく私生活も含め、将来なりたい姿や働き方などを自分自身で主体的に「人生設計」することである。
    医療界において「働き方改革」「多様性の実現」を達成するためには、まずは個々人がキャリアデザインを描ける必要がある。そこでキャリアコンサルの専門家に基調講演として、まず、キャリアデザインの具体的な考え方を学び、その後、キャリアデザインの描き方やそれに伴う課題や悩みをもつ発表者の方々に発表いただき、キャリアコンサルとともにディスカッションしたい。幅広い世代、性別、職種の方々に参加いただくセッションにしたいと考えている。

  • 56
    そんなのあり!?新時代のキャリアパス〜私はこうして自己実現した〜
    企画趣旨

    本企画の目的は、集中治療に従事する医療者に対して新たなキャリア提案を行うことである。U35メンバーを含む多くの医療者が集中治療に従事して数年が経過し、既存のキャリアを土台としてさらなるキャリアパスを模索している状況が推察される。従来からのサブスペシャリティや研究関連のキャリアについては、学会に従事する諸先輩の医療者から多くの知見を得ることが可能である。
    一方で、近年の社会情勢の変化に伴い、既存のキャリアパス以外にも起業や情報発信といった新たなキャリアビジョンが求められている。特に若年層で構成されるU35のメンバー間での情報交換は、これら新しいキャリアの可能性について考察する上で高い意義を持つと考えられる。したがって、本企画を提案するものである。

  • 57
    集中治療領域における診療看護師(NP)と特定行為研修修了看護師の協働~ICU内外での活動を通して見えてきたもの~
    企画趣旨

    医師の働き方改革が開始され、タスクシフト/シェアの観点からも診療看護師(NP)や特定行為研修を修了した看護師の活用がますます注目されており、集中治療領域においても、今後、両者が協働する機会が増えると予想される。そこで、診療看護師(NP)や特定行為研修を修了した看護師の実際の活動について発表していただき、部署内だけでなく、ICU外でのoutreach活動を通して見えてきた、お互いの強みや役割について、実際に協働する医師の意見も参考にしながらディスカッションを行う。
    本セッションでは、集中治療領域における看護師の新たな可能性について示唆を得る機会としたい。

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    研究ノススメ 〜メディカルスタッフの君へ〜
    企画趣旨

ワークショップ

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    あなたの栄養管理、時代にあってますか? 管理栄養士が主導する個別化栄養
    企画趣旨

    ICUにおける栄養療法は管理栄養士が主導することが主流となりつつあるが、実際には様々なハードルがある。医師や看護師などの関連職種との連携のあり方や、対応が困難な場面の解決策など、各施設の現状や課題について報告いただく。さらに、ガイドラインやプロトコールなどの「集団対応型」ツールでは対応できない症例についても取り上げ、今後の展望についてのディスカッションを期待する。

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    間接熱量測定の夜明け〜いつ、どのように行うべきか〜
    企画趣旨

    重症患者においては間接熱量測定によるエネルギー消費量の推定が有用とされている。しかし、間接熱量測定は異化亢進に伴う内因性エネルギーの消費も含めてしまうため、測定値をそのままエネルギー必要量とすることはできない。今後普及する可能性の高い間接熱量測定を効率的・効果的に使用するにはどうしたらよいか。

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    せん妄に対するMulticomponent interventionsの実践
    企画趣旨

    せん妄発症の要因は多様かつ複雑であり、予防や回復の効果が示された単一の介入の報告は乏しく、多要素から成る複数の介入を包括的に実践していくことが重要である。本セッションでは、それぞれの施設で実践するせん妄に対するMulticomponent interventionsを共有し、明日から取り組むことができるより良いせん妄ケアについて議論する。

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    家族ケア研究の未来像
    企画趣旨

    これまで集中治療領域で、家族ケアの研究は溢れるほどある。どのような研究が行われているのか時代的な流れを知ることは、今後、家族ケアに関するエビデンスを構築する上で必要な研究課題を明らかにすることでもある。これまでの研究を紹介しつつ、未来の家族ケアに関わる研究をディスカッションを通じて見つめる機会とする。

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    面白い研究はどこにある?臨床研究のアイデアを生む方法
    企画趣旨

    本セッションでは興味深い研究をたくさん輩出している研究者から、そのアイデアの生み出し方のコツについて紹介してもらう。この講演を聞けばあなたもいい研究のアイデアが思いつくかもしれない!?

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    医学会をリードする集中治療医学会ブランディング計画
    企画趣旨

    他学会では行われていない、JSICMの総合的なブランディングを報告し、今後の学会価値のありかたをディスカッションする。