日本集中治療医学会第1回関西支部学術集会

学術プログラム

教育講演

1. 現代的集中治療において栄養療法が果たす役割-期待と現実

            讃井 將満(自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科・集中治療部)

2. ICUにおける感染症の未来

            岩田健太郎(神戸大学大学院医学研究科感染治療学)

3. 酸素療法の新たな展開

            三住 拓誉(神戸大学医学部附属病院集中治療部)

4. メディカルスタッフが理解しておくべき集中治療における倫理原則の基礎

            児玉  聡(京都大学大学院文学研究科倫理学専修)

5. 臨床工学士のためのフィジカルアセスメント

            安宅 一晃(奈良県総合医療センター集中治療部)

 

シンポジウム

1. 集中治療を育む-Knowing the past, and we will see the future.

     座長    :嶋岡 英輝(兵庫県立尼崎総合医療センター集中治療センター
            江木 盛時(神戸大学医学部附属病院麻酔科)
     コメンテータ:丸川征四郎(医誠会病院名誉院長)

         「~1985年 ICU創世記、そして未来を語る」
            妙中 信之(宝塚市立病院病院事業管理者)
         「1985~2000年 ICU発展期、そして未来を語る」
            橋本  悟(京都府立医科大学附属病院集中治療部)
         「2000年~2015年 ICU成熟期、そして未来を語る」
            小林 誠人(公立豊岡病院但馬救命救急センター)
         「2015年~ ICU現在、そして未来を語る」
            瀬尾龍太郎(神戸市立医療センター中央市民病院救命救急センター)

【開催趣旨】

本支部会の前身である日本集中治療医学会近畿地方会は1980年に第1回が開催されました。日本の集中治療は今や世界をリードするものになっていますが、これらの土台は多くの先輩方が様々な苦労をして作り上げたものです。集中治療医学は他の学問以上に常に新しい知識、技術の進展があります。しかし、わたくしは、時代は常に新しいものを取り入れ変革しても、過去を知って新しい時代に進むことが大切であると考えます。今回、新たな組織となって新たな時代に向かう我々が、過去の時代の経験を共有し未来にどう進むべきかを討論できる時間を是非設定したいと考えました。学会テーマとした「集中治療を育む」ため、関西支部から新たな息吹きを作りたいと考え本シンポジウム開催をお願いしたいと思います。

2. Post Intensive Care Syndrome (PICS)をチームで解決するーIntensive Care Home for PICS

     座長    :西  信一(兵庫医科大学集中治療医学科)
            平松八重子(京都大学医学部附属病院看護部)

         「PICSとは~その概念と最新知識~」
            長江 正晴(神戸大学医学部附属病院麻酔科)
         「看護師サイドからPICSを考える」
            辻本 雄大(奈良県立医科大学附属病院)
         「理学療法士サイドからPICSを考える」
            石川  朗(神戸大学大学院保健学研究科)
         「臨床工学士サイドからPICSを考える」
            木村 政義(兵庫医科大学病院臨床工学部)

【開催趣旨】

集中治療医学は常に新しいことの習得が必要です。近年、集中治療領域で新しい概念として注目され知っておくべきことの一つとしてPost Intensive Care Syndrome (PICS)があります。患者様の回復には多くの方の力が必要な集中治療において、多職種の方がPICSに関して一緒に勉強し、質の高い医療を関西からの息吹として提供できるよう自由に討論できる時間を是非設定したいと考えました。学会テーマとした「集中治療を育む」ため、関西支部から新たな発信していただきたいと考え本シンポジウム開催をお願いしたいと思います。