第1回 日本集中治療医学会東北支部学術集会を平成29年7月1日（土）に弘前の地で開催をさせていただきます。本集会は、日本集中治療医学会の東北地方会から東北支部への組織再編後、初めての学術集会となります。このような節目の時に会長を務めさせていただくことに感謝を申し上げます。

　現在の日本の集中治療を取り巻く状況は、高額な特定集中治療室管理料の設定や日本専門医機構の発足に伴い集中治療専門医が正式にSubspecialtyとして認められるなど大きなうねりを伴いつつ変わってきております。これも長年、集中治療に携わってきた諸先輩会員の皆様のご努力の結果と存じます。これからも気を引き締めて日本の集中治療医学、東北の集中治療の発展に寄与できたらと思っております。

　本学術集会では、特別講演として、山梨大学医学部救急集中治療医学講座の松田兼一教授に先生のご研究を元にした「急性血液浄化に関するご講演」、北京大学麻酔科学講座Dong-Xin Wang教授に「せん妄に関するご講演」、そしてランチョンセミナーでは、東北大学大学院医学系研究科 公共健康医学講座医療管理学分野 藤森研司教授に「Big dataから見える日本の集中治療」、また看護の面から山形大学医学部附属病院MEセンター（臨床工学部）主任臨床工学技士の吉岡　淳氏に「カフ圧コントローラーを用いたVAP予防 ～コメディカルのために～」のご講演を賜ることとなっております。

　また、特別企画として昨年の地方会に引き続き、「若手医師・学生向けの人工呼吸器セミナー」や翌日の7月2日（日）にはABCDソノグラフィーの鈴木昭広先生のご協力の下、「肺エコーを中心とするHands onセミナー」を企画しております。

　本州最北端の青森ですが、ねぷた祭り同様、会員の皆様のご参加をご当地人気ゆるキャラ、“たか丸君”と共に熱烈にお待ち申し上げております。何卒、よろしくお願いいたします。

第1回日本集中治療医学会
東北支部学術集会
会長　橋場 英二
（弘前大学医学部附属病院集中治療部准教授）