ごあいさつ
日本集中治療医学会第8回関西支部学術集会
竹内 宗之
国立循環器病研究センター
大阪母子医療センター
奈良県総合医療センター
この度、日本集中治療医学会第8回関西支部会学術集会の会長を拝命いたしました竹内宗之と申します。2024年7月6日(土)に千里ライフサイエンスセンターにて開催する予定です。どうぞよろしくお願いします。
昨今の学会では、チーム医療や医療の質などに関するテーマが多く取り上げられています。臨床においてそれらが一丁目一番地であるのは、間違いないことです。2019年に小児集中治療の研究会を主催した際に私が選んだテーマは「Team Chemistry」でした。Chemistry という言葉は、スポーツにおいてチーム力を評価するときに使われる用語の一つです。個々に力があるだけではなく、その力が一つの方向を向いて融合し、プラスアルファの力を生みだすことができるファクターです。私は、当時も今も、集中治療にはこのファクターが重要だと思っています。
ただ、医療者は科学者でもあります。知的好奇心に基づいて、自分の疑問をとことん突き詰めて調べ・考え・試し、真理を探究していくことも重要ではないでしょうか。そして、それはとても楽しく、わくわくすることだと思います。私は、学術集会とはそういうわくわくが経験できるところだと考えています。そこで、今回のテーマは「マニアック宣言」にすることにしました。
支部集会ですので、症例報告や臨床上の工夫に関する発表が中心になることは当然です。でも、その題材をとことん調べて発表することこそ、マニア(そして科学)への第一歩と思います。メディカルスタッフの皆様の臨床においても、自分の大切にしていることに正しくこだわることは重要だと思います。それらを持ち寄ることで、参加してくださる皆様が、一歩前に進む・一歩深く入りこむきっかけになるような学術集会にしたいと願っております。
また、日本集中治療医学会の2024年の4つの支部会(広島・大阪・名古屋・東京)で「小児集中治療」に関する話題を”PICU CARAVAN”と題してリレー形式に取り上げています。本会での"PICU CARAVAN"のセッションも是非楽しみにご参加ください。
現地で一人でも多くの皆様とお会いできるのを楽しみにしております。