命のために。生きるのそばに。JSICM

事務局

名古屋大学大学院医学系研究科
救急・集中治療医学分野
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公募セッション一覧

ジョイントシンポジウム

  • 01
    <日本循環器学会>DanGer Shock試験後の心原性ショック診療:標準化のためのショックセンター構想
    企画趣旨

    心原性ショック治療では、既存RCTの対象外となる多様な病態が多く、個々の症例に応じた最適戦略の確立が求められている。さらに我が国では、診療体制の標準化と専門施設の整備が急務である。本シンポジウムでは、DanGer Shock試験後の最新エビデンスを踏まえて、日本における治療の現状と課題を整理し、循環器集中治療の標準化および心原性ショックセンター構築に向けた具体的方策を、日本循環器学会と日本集中治療医学会の連携のもとに議論する。

  • 02
    <日本中毒学会>重症中毒の集中治療 〜エビデンスの現在地と次のステップ
    企画趣旨

    循環作動薬中毒・有機リン・一酸化炭素中毒など、ICU管理を要する重症中毒症例は決して稀ではないが、集中治療医がその治療戦略を体系的に学ぶ機会は限られている。本セッションでは、気道・循環管理、血液浄化、解毒薬使用など各介入領域において確立されたエビデンスを整理しつつ、いまだ議論の余地がある領域における今後の方向性を示す。臨床中毒学と集中治療学の橋渡しとして、両領域の知見を統合する場とする。

  • 03
    <日本移植学会>脳機能不全 〜不可逆的全脳機能不全の集中治療マニュアル2025
    企画趣旨

    当シンポジウムは、移植学会との合同シンポジウムとして開催される。2025年に集中治療医学会が策定した集中治療マニュアルを基盤とし、移植臓器の生着率向上の観点から、移植医による手術およびレシピエント術後管理の視点を取り入れた議論が予定される。患者・家族中心の医療を前提に、集中治療医と移植医が相互理解を深め、今後の実践と連携の方向性を提示する場となる。

シンポジウム

  • 04
    ICU栄養管理と嚥下障害の最前線:栄養管理の新時代 〜代謝を測る・筋肉を守る・食べるを取り戻す
    企画趣旨

    本シンポジウムでは、現在のICUにおける栄養管理の潮流を踏まえ、栄養管理の実践とその臨床的意義を再考する。間接熱量計によるエネルギー消費量の可視化を起点に、急性期から回復期に至る代謝の動的変化に応じた栄養設計の重要性を議論する。overfeeding・underfeedingの再評価に加え、測定値をどのように臨床判断へ落とし込むか、さらにタンパク投与のフェーズ別最適化についても検討する。また近年注目されるICU後の機能障害や長期予後の観点から、重症患者に高頻度で認められる嚥下障害にも焦点を当てる。加えて、PICSを含む長期予後との関連にも目を向け、エネルギー・たんぱく管理から嚥下機能回復、経口摂取支援までを包括したアウトカム志向の栄養管理のあり方を多角的に提示する。

  • 05
    敗血症診療の現在と未来 2027
    企画趣旨

    敗血症診療は本邦において、この10年において極めて適切化されてきている。しかし、国際的にはMLISと本邦の大きな解離がある。敗血症診療の現在と未来 ,本邦の2040年問題を背景として高齢者増加に伴う敗血症罹患の増加が予測される中で、小児人口は減少に転じており、こうした人口動態変化が敗血症診療の在り方における新たな課題を提示している。敗血症診療におけるプレホスピタルからポストホスピタルに至る一連のシームレスな流れを俯瞰し、各専門職の視点から、これからのガイドラインの実装、実臨床における創意工夫および課題について討議する。その上で、チーム医療の深化に不可欠なタスクシフト・タスクシェアの観点に対して、各演者の立場に基づいての多職種連携の在り方を言及し、これからの敗血症診療の最適性を探求する。敗血症診療の現在と未来を語る診療従事者/サイエンティストの積極的な参加を期待する。

  • 06
    せん妄を急性脳機能障害として捉え直す 〜初期警告を見逃さない
    企画趣旨

    せん妄は、単なる不穏やICU入室後の合併症として片づけられるべき病態ではない。むしろそれは、敗血症、循環不全、低酸素、代謝異常などに伴う急性脳機能障害(acute brain dysfunction)の初期徴候として理解されるべきである。しかし臨床現場では、「なんとなく意識がおかしい」という変化が、なお十分に「せん妄」として言語化・共有されず、結果として原疾患の診断や治療介入の遅れにつながる場面が少なくない。本セッションでは、「意識の変容=せん妄」を急性脳機能障害の警告サインとして再認識し、救急外来、ICU、看護の各立場から、その早期認識、評価、鑑別診断、原因検索、治療介入へとつなげる実践的アプローチを討議する。

  • 07
    PICS介入研究を診療報酬・制度へつなぐ:現在地と実装課題
    企画趣旨

    PICS予防・治療に関する介入研究の最新知見を整理し、その有効性と限界を明らかにする。さらに、再入院率や医療費への影響を含めた社会的価値を検証し、診療報酬を含む制度化につなげるためのエビデンスの在り方を討議する。

  • 08
    重症小児患者の安全を支える院内システム 〜RRSによる早期対応・薬剤安全・モニタリング
    企画趣旨

    小児重症患者の医療安全を確保するためには、集中治療室内での高度な集中治療管理だけでなく、病棟における状態悪化の早期認識、適切な対応につなげる院内急変対応体制を含む、病院全体の診療体制が重要である。小児では、年齢・体格・発達段階によって臨床所見、薬剤投与量、使用する医療機器が大きく異なり、状態変化の評価、薬剤投与、デバイス管理などの各場面で安全上の課題が生じやすい。本シンポジウムでは、小児重症患者の医療安全を「病院全体で支える仕組み」として捉え、RRSを含む院内急変対応体制による状態悪化の早期認識と適切な対応、集中治療室内外での薬剤安全・デバイス管理、事例を通じた多職種連携の課題を議論する。本企画を通じて、聴講者が自施設で重症小児患者を安全に診療するための体制を考える機会とする。

  • 09
    母体急変の最初の60分 〜産科×救急×ICUの周産期集中治療
    企画趣旨

    妊産婦の急変は頻度こそ高くないものの、発生時には短時間で致死的転帰に至ることが多く、初期対応の質が予後を大きく左右する。産科出血、羊水塞栓、敗血症、周産期心疾患など、原因は多岐にわたり、それぞれに特有の病態理解と迅速な対応が求められる。一方で、これらの症例は産科単独では対応困難であり、救急医・集中治療医との連携が不可欠であるが、現場では役割分担や介入タイミングに関する標準化は十分とは言えない。本シンポジウムでは、「母体急変の最初の1時間」に焦点を当て、産科・救急・集中治療それぞれの視点から初期評価、治療介入、搬送判断、集中治療導入の最適解を提示する。さらに、地域連携の実際や搬送体制の課題についても議論し、施設間・職種間のギャップを可視化する。個々の専門領域の知見を統合し、実臨床で再現可能な初期対応アルゴリズムの構築を目指すとともに、母体救命率向上に資する標準化の方向性を示すことを本企画の目的とする。

  • 10
    ICU看護師がつなぐ患者・家族との対話と意思決定
    企画趣旨

    ICUは救命の場であると同時に、患者・家族にとって人生の重大な選択が迫られる場でもある。しかし、ICUでは意識障害、人工呼吸管理、せん妄、急激な病状変化、限られた時間のなかで、患者本人の思いや価値観を十分に聴き取ることが難しい場面が少なくない。そのため、家族は突然の代理意思決定を迫られ、医療者もまた、患者にとって何が最善かを模索しながらケアを進めることになる。ICU看護師は、患者のわずかな反応、家族の語り、日々のケアのなかで表れる不安や希望を受け止め、それをチームで共有し、意思決定支援や症状緩和、看取りケアへとつなぐ役割を担っている。患者・家族の声を「その場限りの言葉」にとどめず、確かな証跡として残し、ケアと対話の質を高めていくことが求められる。本シンポジウムでは、重症患者ケアにおける対話と意思決定支援の課題を整理したうえで、Patient Decision Aidを用いたACP支援の可能性、ICUにおける家族カンファレンスのあり方、さらに症状緩和と看取りケアについて検討する。救命と緩和、意思決定支援と家族支援、そして看取りケアを分断せず、重症患者と家族が最期まで、その人らしく生きるためにICU看護師が果たす役割を討議する。

  • 11
    経済産業:集中治療の基礎基盤研究を世界に向けて 〜次世代研究者を育てる国家的ビジョン
    企画趣旨

    集中治療に関係する幅広いテーマを対象に、基礎基盤研究の重要性を討議する。基礎研究を行っている施設の研究教育ビジョンを共有し、大学施設にて大学院生を指導している教授、准教授等の積極的な登壇により、当学会として基礎研究を発展させ得ることを目的とする。

  • 12
    「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン」を各専門領域でどのように実装するか
    企画趣旨

    2026年に公表予定の「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン」は、特定疾患や年齢層に限定されず、急性期重症患者における意思決定プロセスを示すものである。本シンポジウムでは、本ガイドラインを救急・集中治療領域の各施設において、ガイドラインの示す意思決定のための二つのプロセス(①多職種からなる医療・ケアチームによる臨床倫理的検討)および、その実践のために必要となる3つの臨床能力(①臨床倫理、②コミュニケーションスキル、③緩和ケア)を網羅する診療・教育体制づくりや質評価をどのように行っているのか、症例提示をしながら討議する。

  • 13
    集中治療の供給戦略の現在と未来 〜2040年を見据えた多職種タスクシフト・シェア
    企画趣旨

    2040年に向けて、医療需要の増加と人手不足が同時進行するなか、集中治療の持続可能性には多職種によるタスクシフト・シェアの再設計が不可欠である。本企画では、看護師・臨床工学技士・薬剤師・PT/OT等の視点から、既存業務の延長として担える役割と、新たに担うべき役割を整理し、AI・IoT・遠隔医療の活用、法的・安全性・待遇面の課題まで含めて討議する。

  • 14
    ARDS Guideline 2031への挑戦:2026で答えが出なかったClinical Questions
    企画趣旨

    ARDS診療ガイドライン2026では、人工呼吸管理、非侵襲的呼吸補助、補助療法、ECMOなど多岐にわたる領域について推奨が提示された。一方で、多くのClinical Questionsにおいて、エビデンス不足や患者異質性の問題から、十分に強い推奨を提示できなかった領域も少なくない。本シンポジウムでは、「2026では結論を出せなかった課題」「2031では推奨が変わる可能性のあるテーマ」「そのために今後必要となる臨床研究」について議論する。次世代ARDS診療の方向性を展望し、将来の研究戦略を共有することを目的とする。

パネルディスカッション

  • 15
    心不全は全身を診る 〜多臓器連関から組み立てる重症心不全管理
    企画趣旨

    重症心不全患者では循環不全のみならず、呼吸不全、急性腎障害、中枢神経障害、低栄養など多臓器障害を高率に合併し、その相互作用が予後に大きく影響する。近年、心腎連関や心肺連関をはじめとする臓器間ネットワークへの理解が進み、全身管理の重要性が再認識されている。本セッションでは、重症心不全の管理における呼吸、腎臓、中枢神経、栄養管理を議論し、循環器専門医との連携を含めた重症心不全診療の実践的戦略を共有する。

  • 16
    Multimodality Neuromonitoringを日本のICUへ 〜導入・解釈・実装
    企画趣旨

    本セッションでは、「日本でMultimodality Neuromonitoring(MMM)を実践するために」をテーマとして、集中治療における最新知見と実践上の課題を体系的に整理する。関連する評価、治療、多職種連携の要点を共有し、日常診療の質向上につながる理解を深めることを目的とする。

  • 17
    急性肝不全の意思決定 〜救命・移植・臓器提供のはざまで
    企画趣旨

    急性肝不全は、短期間で重篤な臓器不全に進行しうる疾患である。しかし、肝移植適応の判断や血液浄化療法の適応・限界、栄養管理や凝固管理などの周辺治療を含め、標準化が十分とは言えず、本セッションでは、肝移植外科医、消化器内科医、集中治療医の立場から、急性肝不全における救命戦略とその限界を整理するとともに、移植適応判断および臓器提供への移行に関する実臨床の課題を共有する。さらに、ドナー候補者を含む家族への心理的支援という新たな視点を加え、医療の質のみならず倫理的側面を含めて包括的に討議する。

  • 18
    腸管虚血の臨界点 〜NOMIを見逃さない意思決定
    企画趣旨

    NOMIは、依然として高い致死率を有し、その最大の要因は診断および介入の遅れにある。臨床現場では、特異的な症状や確定的な検査所見に乏しく、CTや血中乳酸値などの所見も進行期に至るまで決定打に欠けることが多い。本セッションでは、消化器外科の専門家に加え、NOMIに対する体系的プロトコールを有する施設の経験を共有し、診断から治療選択に至るまでの実践的アルゴリズムを提示する。さらにディスカッションを通じて、「疑った時点でどう動くべきか」という臨床上の根本的問いに対して、多角的に討議する。

  • 19
    JAAM-2でDIC診療はどう変わる 〜新スコアの読み方と使い方
    企画趣旨

    JAAM-2 DICスコアの提唱により、DIC診断は新たな時代を迎えつつある。より早期かつ実臨床に即したDIC診療への期待が高まる一方で、その活用法やSICスコアなどの既存スコアとの使い分け、研究への応用には、なお多くの議論の余地がある。本パネルディスカッションでは、救急・集中治療、感染症、外傷、周術期など多様な臨床領域から最新の知見を共有し、JAAM-2 DICスコアを今後どのように臨床・研究へ活かしていくべきかを議論する。JAAM-2時代の“歩き方”をともに考える場とする。

  • 20
    重症irAEを救い切る 〜免疫チェックポイント阻害薬時代の集中治療
    企画趣旨

    免疫チェックポイント阻害薬による重篤な有害事象(irAE)では副腎不全、甲状腺機能異常、重症筋無力症、心筋炎など集中治療を要する副作用が起こることもある。集中治療に従事する医療従事者間でirAEに関する知見を共有する必要があるため本セッションでは、これらの知見を体系的に整理し、実践につなげる。

  • 21
    日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024でどう変わった?
    〜幽門後経路/シンバイオティクス/間接熱量測定
    企画趣旨

    日本版重症患者の栄養療法ガイドライン2024では、幽門後投与、シンバイオティクス、間接熱量測定など、従来より積極的な栄養管理を支持する推奨が示された。しかし、これらの介入はいずれも人的資源や設備投資、医療コストを必要とし、すべての施設・すべての患者に一律に導入することは容易ではない。一方で、ガイドライン改訂から一定期間が経過し、各施設における実装状況や運用上の工夫、導入によって得られた成果や課題も徐々に明らかになりつつある。本企画では、幽門後投与、シンバイオティクス、間接熱量測定を題材に、「推奨された栄養療法は実際に普及したのか」「どのような患者に優先的に適用すべきか」「限られた医療資源の中でどのように実践すべきか」等を議論する。さらに、ガイドラインが示す理想と実臨床とのギャップを検証し、今後の重症患者栄養療法のあり方を展望する。

  • 22
    外傷・熱傷集中治療システムにおける外科医・集中治療チームの役割と課題
    企画趣旨

    外傷・熱傷患者の集中治療体制は施設によって大きく異なり、そのモデルの多様性は患者アウトカムの施設間格差と直結する構造的問題でもある。外傷・熱傷診療には外科医による急性期介入と、集中治療医・看護師・理学療法士・臨床工学技士・薬剤師など多職種による集中治療チームの関与が不可欠であるが、「それぞれがどのように関与すべきか」は施設によって異なるのが現状である。各施設における外傷・熱傷集中治療システムの現状と課題を提示いただき、外科医と集中治療チームが担うべき役割と今後の方向性について論じる。

  • 23
    広範囲熱傷を救い切る 〜集中治療医の役割と多職種戦略
    企画趣旨

    広範囲熱傷は輸液管理、循環管理、創部対応・管理、感染症対策・管理、栄養管理、リハビリテーションなど究極の集中治療とも言える。当然、創部の対応に関しては熱傷専門医が中心に進めていくが、集中治療医の果たすべき役割も大きい。しかしながら、その診療体制は施設のシステムによって大きく異なる。現状の我が国で、集中治療医がどのように関与していて、またどのような役割を果たすべきかを再確認する。

  • 24
    災害時の混乱を制する情報戦略 〜その時、あなたのICUは動けるか
    企画趣旨

    本セッションは、災害時のICUにおけるクライシスコミュニケーションに焦点を当て、その実践と課題を整理することを目的とする。災害下では、資源制約や高度な意思決定が必要な中、情報共有の破綻が診療や組織運営に大きな影響を及ぼす。医師・看護師・臨床工学技士などや管理者それぞれの視点から事例と経験を共有し、効果的な情報伝達のあり方を考える契機とする。とくに、情報管理の内容における重要性について論じてもらう。

  • 25
    災害時の高度医療機器患者を守る 〜いつ動かすか、何を優先するか
    企画趣旨

    近年、大規模自然災害の頻発化に加え、医療の高度化に伴い、ICUには人工呼吸器、血液浄化療法、非侵襲的呼吸管理(NIRS)、ECMO、Impella、VADなどの高度医療機器に依存する患者が増加している。これらの患者は、平時においても高度な専門管理を要する一方で、災害時には電力、酸素供給、人的資源といった基盤インフラの制約を強く受け、通常の医療提供体制が成立しない状況に直面する。特に、災害時のICUにおいては、「これらの患者を院内で維持すべきか」「どのタイミングで転送を検討すべきか」「転送を行う場合に何を優先して守るべきか」といった意思決定が避けて通れない課題となる。しかしながら、これらの判断は施設ごとの経験に依存しており、体系的に整理された知見は必ずしも十分ではない。本シンポジウムでは、人工呼吸管理、血液浄化療法、ECMO、補助循環といった各領域の専門家が、災害時における高度医療機器患者のマネジメントについて、実臨床に基づく視点から議論を行う。具体的には、ICU内での継続管理の限界、転送判断のタイミング、搬送時のリスクマネジメントなどを中心に、「何を守り、どこで線を引くのか」という実践的な意思決定の枠組みを共有することを目的とする。

  • 26
    レミフェンタニルはICU鎮痛を変えるか 〜神話から標準文化へ
    企画趣旨

    レミフェンタニルはICU鎮痛において有用性が注目される一方、その運用には施設ごとの工夫や作法がある。本企画では、レミフェンタニルと他のオピオイドを対立的に比較するのではなく、どのような症例や状況で使い分けるか、また迷わず選択しうる場面はどこかを整理する。各施設の実際の運用、留意点、TIPSを共有し、レミフェンタニルの「文化」を学ぶ機会とする。

  • 27
    痛みを見逃さないICUへ 〜評価と鎮痛をチームでつなぐ
    企画趣旨

    痛みのとらえ方は、職種によって異なる視点を持っている。ゆえに多職種が協働してマネージメントすることに意味がある。他職種の痛みのとらえ方を理解し、患者にとって適切な痛みのマネージメントができるようなきっかけを作る機会とする。

  • 28
    睡眠ケアをICUで実装する 〜他施設の成功と失敗から学ぶ
    企画趣旨

    PADISガイドラインにおいて睡眠は重要な要素として位置づけられ、ICUにおいても鎮静ではなく睡眠を確保する重要性が広く認識されつつある。また、睡眠障害は身体・精神機能低下に加え、長期予後にも影響を及ぼす点が指摘されている。一方で、ICUにおける睡眠ケアの実践は施設ごとに大きく異なっており、評価方法や介入内容、環境調整の具体的手法について標準化は十分に進んでいないのが現状である。本セッションでは、各施設における睡眠ケアの実践(環境調整、ケア介入、薬物療法など)を共有し、その違いや工夫を整理する。これにより、ICUにおける睡眠ケアの現状を可視化し、より良い実装に向けた示唆を得ることを目的とする。睡眠ケアの重要性を再確認することにとどまらず、各施設で実践されている具体的取り組みを比較・整理し、実装可能な知見として共有することにある。具体的には、睡眠評価の方法や選択、活用状況、環境調整の工夫、非薬物療法および薬物療法の実際、看護師だけでなく他の職種による日中からのアプローチを整理し、参加者が自施設に導入・改善可能な実践として持ち帰ることを目指す。

  • 29
    PICS対策における多職種連携と実装戦略
    〜ICU Liberationバンドルを基盤としたICUから病棟への継続的ケア
    企画趣旨

    ICU退室後の患者では、PICS(集中治療後症候群)として身体機能、認知機能、精神面の問題が顕在化しやすく、その後の生活機能やQOL、社会復帰に大きな影響を及ぼす。そのため、PICS対策はICU内にとどまらず、急性期から病棟、退院後を見据えた継続的なケアとして捉える必要がある。本企画では、せん妄対策、早期リハビリテーション、家族介入、ICU退室後の情報共有やケア移行など、PICS対策に関わる実践について、多職種の視点から現場での実装可能性と課題を検討する。さらに、実臨床に根ざした導入戦略を議論するとともに、今後の制度化や診療報酬への反映を見据え、PICSケアを持続可能な医療体制として発展させるための方向性を考える。

  • 30
    集中治療超音波画像診断認定医に学ぶ 〜ICUエコーの最新知見アップデート
    企画趣旨

    脳神経、気道肺関連、循環関連、ショック救急下肢、腹部、小児からの3つのトピックとして実践的な内容を展開する。実践の助けになるような内容を盛り込むことを目的として、広く演者を募集する。

  • 31
    摂食嚥下とコミュニケーションを支える 〜明日からの実践
    企画趣旨

    集中治療領域における救命率の向上と患者の高齢化に伴い、摂食嚥下障害への対応需要は増大の一途をたどっている。フレイル、サルコペニア、認知機能低下を併存する高齢重症患者では、人工呼吸管理、気管切開、ICU-AW、せん妄などの集中治療特有の要因も加わり、摂食嚥下障害は経口摂取再開の遅延、誤嚥性肺炎、在院日数延長、退院後のQOL低下に直結する重要課題である。加えて、コミュニケーション障害はせん妄の増悪やPICSにも関連し、患者の回復過程全体に影響を及ぼす。これらの課題に対し、言語聴覚士(ST)の専門的介入の重要性は広く認識されつつある一方で、ICUにSTが十分に配置されている施設は限られているのが現状である。そのような中、看護師、理学療法士、作業療法士、医師、歯科医師、管理栄養士など、多職種が摂食嚥下・コミュニケーション支援を協働で担う取り組みが各施設で進められている。本セッションでは、エビデンスや人材不足という集中治療領域の課題を踏まえつつ、その解決に向けた実践と工夫を共有し、未来志向の議論を展開したい。まず、多職種が各施設でどのように摂食嚥下・コミュニケーション支援をつないでいるか、その実践と工夫を共有する。さらに、STの専門的な嚥下訓練やコミュニケーション支援の中で、他職種にも取り組みやすい手技やその背景・実施上の工夫を具体的に提示することで、明日から臨床現場で実践可能なヒントを届けたい。その上で、集中治療領域におけるSTの現在地とこれからの方向性を展望し、多職種で支える摂食嚥下・コミュニケーション支援の未来像を討議する。

  • 32
    リハビリテーションの工夫と実践 〜標準化からPrecision Rehabilitationへ
    企画趣旨

    集中治療におけるリハビリテーションは標準化プロトコルの普及により一定の成果を上げてきた。しかし今後は、患者特性に応じた個別化(Precision Rehabilitation)と、介入頻度・強度・時間を含めた最適なDoseの検討が求められる。その実践には多職種による継続的な連携が不可欠である。本セッションでは、多職種の視点から標準化のその先にある集中治療リハビリテーションの未来を討議する。

  • 33
    心臓手術後管理は誰が担うか 〜集中治療医×心臓外科医の最適協働
    企画趣旨

    心臓手術は数多の手術の中でも侵襲が極めて大きく術後合併症のリスクが高い。循環・呼吸管理のみならず、急性腎障害や術後出血・凝固異常など多臓器不全への対応が必要であり、多くの場合ICUで術後管理が行われる。但し、ICU管理を集中治療医が主導するのか心臓外科医が主導するのか施設によって異なるのが現状である。双方の視点から心臓手術後のICU管理を考えることで、相補的に心臓術後管理のレベルアップを図ることが本企画の目的である。

  • 34
    小児の早期リハビリテーション 〜早期離床を実践する
    企画趣旨

    成人領域においては早期リハビリテーションやPICS予防の重要性はすでに広く認識され、標準化が進みつつある。一方で小児領域においては専従スタッフの不足、発達段階への配慮、デバイス管理の難しさといった多くの障壁が存在することから、施設間における実践状況の格差が依然として大きい。本シンポジウムでは小児重症患者の早期リハビリテーションを牽引するエキスパートから最新の研究成果や知見を共有いただくとともに、先駆的な取り組みを行っている各施設の取り組みをご紹介いただく。エビデンスと臨床実践の双方から、小児集中治療における早期離床の普及と、乗り越えるべき課題について多角的に討議する。

  • 35
    成人ICUにおける小児重症患者診療の最適化
    企画趣旨

    日本ではPICUが地域的に偏在しており、すべての小児重症患者が専門施設で治療されるわけではない。成人ICUで小児集中治療が行われることがある日本においては、成人ICUにおける安全な重症小児患者の診療体制の構築、小児専門施設との連携、そして適切なタイミングでの専門施設への搬送が、患者予後改善のために重要である。一方、小児集中治療のためには技術や知識、教育といった人的由来の要素だけでなく、物的資源や資金も欠かせない。本パネルディスカッションでは、成人ICUにおいて小児重症患者に関わる医療従事者を対象に、問題点や改善点について実例提示を含めて討議する。

  • 36
    周産期ICU・母体搬送・早期警告スコア 〜日本版“母体重症化予測”をどう作るか
    企画趣旨

    母体搬送の適正化、周産期HCU/ICU入室基準、早期警告スコア、重症化予測モデルの標準化は未完成だが重要な課題である。本企画では、産科・ICU・麻酔科・医療安全の立場から現状の運用と限界を共有し、日本版の母体重症化予測や搬送トリアージをどう構築すべきかを討議する。

  • 37
    ICU看護師のウェルビーイングを守る職場づくり
    企画趣旨

    集中治療看護師は非常に緊迫した環境の中で多くのストレスに囲まれながら就業しており、そのバーンアウト有病率は高いことが報告されている。本パネルディスカッションでは、集中治療領域で就業する看護師が心身ともに健康に働くとともに、集中治療看護の魅力の中で生き生きと働き続けることができるための職場環境について、各施設の取り組みを通して討議する。

  • 38
    現場教育:若手の感性 X ベテランの経験 〜ICU現場教育の発展的構築
    企画趣旨

    若手看護師の感性と適応力、ベテラン看護師の経験と熟練したスキルは、ICUにおいて欠かせない重要な資源である。しかし、従来の先輩が後輩を指導するという一方向的な教育構造では、それぞれの強みを十分に引き出し合えず、成長の機会の損失や早期離職、指導上の葛藤を招きチーム全体の成長を阻害する要因ともなり得る。本企画では、多様な立場から、若手の「新しい視点」とベテランの「蓄積された知」を対比させながら、「教える・教えられる」という関係から、「共に高め合う専門職のパートナー」へと転換する教育戦略を議論する。現場教育の現状から両者が臨床知を更新するパートナーとして協働するとき、教育はどう変容するのか、人材定着と持続可能な組織文化の醸成に向けた道筋を討議する。

  • 39
    京都薬剤サミット2027:集中治療薬剤師がつなぐ連携と躍進
    企画趣旨

    集中治療領域において薬剤師の役割は年々拡大し、その専門性への期待も高まっている。一方で、教育体制や研鑽機会、実践経験には施設規模や地域による差が存在し、十分な人的・教育的資源を確保できない環境で活動する薬剤師も少なくない。本企画では、全国各地で集中治療薬剤師の育成や業務の質向上に取り組む実践者が一堂に会し、教育プログラム、施設間連携や、薬剤師業務の標準化などに向けた取り組みを共有する。さらに、医師、看護師、臨床工学技士をはじめとする多職種と薬剤師との協働実践や人材育成の工夫について議論し、職種や地域の垣根を越えた相互交流を促進する。全国規模のネットワーク形成を通じて、職種や地域の垣根を越えた学びと連携を促進し、集中治療薬剤師のみならず、集中治療に関わるすべての医療職がともに成長し、チーム医療のさらなる発展と躍進につながる未来を描く場とする。

  • 40
    患者支援ICUグリーフケア 〜困難事例にどう向き合うか
    企画趣旨

    ICUにおける死別は急性かつ非予測的であり、遺族の悲嘆は複雑化しやすいとされるが、医療者はグリーフケアの必要性を認識しつつも、「具体的にどのように関わるべきか」という実践面での困難に直面している。昨年度は、「集中治療で死別を経験した家族のグリーフワークの歩み」と題したワークショップを開催し、患者が亡くなる前、亡くなる瞬間、亡くなった後の連続的な関わりを多職種で行うことが重要であることを共有した。本企画ではその理解を踏まえ、さらに一歩進めて、ICUにおける具体的なグリーフケアの実践に焦点を当てる。困難なケース(急変・突然死、意思決定葛藤、家族間対立など)で、実装可能な関わり方を検討し、ICUにおける終末期医療の質向上につながる実践的視点の獲得を目的とする。

  • 41
    患者支援 〜患者の望む未来を支える医療者と家族の協働意思決定
    企画趣旨

    家族は患者の価値観や人生を最もよく知る存在であり、意思決定を支える重要なパートナーであると同時に、患者の不安や苦痛の軽減、心理的安定の維持といった側面においても重要な役割を担う。特に集中治療下におけるせん妄に対しては、家族の関わりが見当識の補助や安心感の提供につながり、予防・軽減に寄与する可能性が示唆されている。一方で、患者本人の意思と家族の思いの乖離、代理意思決定の困難さ、医療者との認識のずれなど、家族との協同は容易ではない。では、医療者は家族とどのように協同することが患者アウトカムの向上や患者の望む治療選択に繋がるのか。本パネルでは、この問いを具体化するために、①集中治療における家族の存在意義、②せん妄対策における家族の関与、③患者の望む未来を実現するためのICのあり方、④多職種カンファレンスにおける家族参画の是非、という4つの視点から検討する。本パネルディスカッションが、患者・家族・医療者がともに納得できる意思決定と、患者の苦痛の軽減および心理的安寧の実現に寄与する実践的示唆を得る機会となることを期待する。

  • 42
    家族支援 〜Family-Centered Careを実装する最前線
    企画趣旨

    Family-Centered Care(FCC)はICUにおける重要な理念として共有されつつあるが、実際にどの介入が患者・家族のアウトカム改善につながるのかは十分整理されていない。本企画では、FCC/PCCの概念整理を踏まえ、面会、家族のケア参加、意思決定支援など主要な実践を取り上げ、その効果と課題をエビデンスおよび実践報告から検討する。理念の共有にとどまらず、明日からのICU実践に結びつく実装の要点を討議する。

  • 43
    敗血症の基礎研究 〜基盤研究の充実からトランスレーショナルリサーチへの躍進
    企画趣旨

    敗血症のトランスレーショナル研究は、世界的に競争が激化している。敗血症病態をターゲットとした細胞死や重度炎症反応、免疫麻痺などの詳細な研究、公募内容を含めて,世界に先駆けた敗血症研究を知り、今後に向けた本邦の敗血症学の躍進とする。

  • 44
    研究・学術活動があなたの未来を広げる 〜臨床応用とキャリアデザイン〜
    企画趣旨

    研究・学術活動の重要性は広く認識されているものの、実際の臨床現場でどのように応用されているか、またそれがキャリアにどう結びつくかを具体的に知る機会は限られています。「研究をやった方がいいのはわかっている、でも何から始めればいいのか」——そんな問いを抱える若手・中堅スタッフは少なくないはずである。本企画では、医師・看護師・コメディカルそれぞれの立場から、研究・学術活動を始めた経緯、臨床への応用の実例、そしてキャリアデザインへの影響を率直に語っていただきます。成功体験だけでなく、失敗や迷いも含めたリアルな経験談を通じて、若手の集中治療スタッフが「自分にもできるかもしれない」と感じ、研究・学術活動への最初の一歩を踏み出すきっかけとなることを目指す。

  • 45
    AIが導く次世代ICU 〜Precision Critical Careの夜明け
    企画趣旨

    AI技術の進展により、ICU患者の異質性を克服する新たなアプローチとして、サブフェノタイピングやエンドタイピングを活用したPrecision Medicineへの関心が急速に高まっている。本シンポジウムでは、この領域をリードする研究者が集い、AIを活用した治療層別化の最新知見を共有する。研究と臨床実装の両側面から、Precision Critical Careの可能性と課題を多角的に討議する。

  • 46
    遠隔医療のグランドデザイン 〜2040年を見据えた急性期医療の再定義と地域医療構想
    企画趣旨

    地域医療構想が深化する中で、病床機能の分化と連携は避けて通れない課題である。特に急性期医療においては、限られた専門医リソースをいかに効率的に配置し、地域格差を是正するかが問われている。本セッションでは、ICUの壁を越えた「遠隔医療」をその解決の切り札と位置づけ、立法・行政・現場の視点から、急性期医療の未来像を討議する。

  • 47
    RRSは必要か 〜RRSの効果・限界・そして設計
    企画趣旨

    RRSの効果については長い間議論がされてきた。その議論が確定しないまま、RRSを導入する施設と、しない施設に分かれてきているようにも見える。一方で、RRSの効果だけではなく、RRS導入による「いいこと」や結果的に「悪いこと」が発生している場合がある。これらの面も議論してRRSをトータルで考える必要があるのではないだろうか?各施設で経験するRRSの功罪について議論することで、システムとしてのRRSを俯瞰する。

  • 48
    脳死下臓器提供のリアル 〜意思決定から院内連携まで
    企画趣旨

    近年、我が国における脳死下臓器提供数は増加しており、集中治療医が臓器提供に関与する機会も増えている。2025年には不可逆的全脳機能不全患者に対する集中治療管理マニュアルが整備されたが、実臨床では家族支援、臓器保護管理、多職種連携、人的負担など多くの課題が残されている。本企画では、集中治療医、看護師、院内コーディネーターなどそれぞれの立場から課題や工夫、成功例・反省点を共有し、持続可能な臓器提供体制の構築に向けて討議する。

  • 49
    チーム医療 〜その発想がICUを変える
    企画趣旨

    集中治療領域におけるチーム医療の重要性は誰もが認識するところとなり、多職種カンファレンス等をはじめとしたチームでの取り組みが標準化されてきている。これまでに多くの新たな治療法等が学術集会で報告されてきたように、本パネルディスカッションでは標準的な取り組みに加えて、各施設が取り組む先進的でユニークなチーム医療を発表いただく。「効果性」「効率性」「持続可能性」等の観点からチーム医療の価値と可能性について再認識し、明日から絶対に真似したくなる、未来に向けて一層に団結するチーム医療の在り方について討議する。

  • 50
    チーム医療 〜心理的安全性を明日から実装する具体策
    企画趣旨

    心理的安全性が、現在さまざまな領域で注目されている。医療現場においては特に、職員間の高い心理的安全性が期待される。この心理的安全性は、チームの生産性を高める上でも重要な要素であり、質の高い集中治療の提供に必要とされる。本セッションでは、各施設・様々な職種の心理的安全性を考慮した取り組みを報告してもらう。集中治療域における「心理的安全性」を自施設でも検討していきたいという皆さんの参加を期待する。

  • 51
    リーダー育成 〜ICUリーダーはどう育つか〜急変・当直・葛藤から学ぶ
    企画趣旨

    集中治療におけるリーダー育成は、知識や手技の教育だけでは完結しない。急変対応、夜間の意思決定、職種間の意見調整といった実臨床の葛藤場面を通じて、誰をどう育てるかが問われている。本企画では、医師・看護師・臨床工学技士・リハビリ職などが担うリーダーシップの実像を共有し、役割付与、権限移譲、伴走型支援を含めた育成戦略を討議する。

  • 52
    看護が変える臨床推論とチーム医療
    企画趣旨

    医師の働き方改革に伴い診療看護師や特定看護師の導入が進んでいるが、単なる「医師の代行」に留まってはチームの質は向上しない。医学的視点と看護の視点を併せ持つこれら職種が、チーム内での臨床推論をどう活性化し、心理的安全性を高め、迅速な意思決定に寄与しているか。導入初期の課題から、多職種連携を深化させるための具体的な役割について、実践的報告を交えて討議する。

  • 53
    ICU長期滞在は制度の歪みなのか 〜特定集中治療室管理料の非算定を問う
    企画趣旨

    特定集中治療室管理料は原則14日を上限としつつ、ECMOや移植症例などに対して例外規定が拡張されてきたが、制度と実臨床の関係にはなお整理すべき課題が残されている。本企画では、長期滞在に伴う非算定症例を含め、各施設が抱えるICU運営上の制度的課題、特に算定要件で十分にカバーされていない症例群を明らかにし、共有する場とする。

  • 54
    地域でICU医療は変わるのか 〜地方と大都市圏の構造的格差
    企画趣旨

    地方のICUは都市部と比較して人材確保や重症患者の搬送距離などに困難が伴う。また、人口あたりのICU病床数は都道府県により大きな格差を伴い、ICU入室患者の選別にも格差を生じていると推察される。ICUの地域格差の課題に焦点を当て、今後の対策に繋げるセッションとする。

  • 55
    働き方改革:働きがい X 持続可能性 X 医療DX
    企画趣旨

    働き方改革の進展により労働時間が短縮したことは「働きやすさ」へ一定の改革を及ぼしているが、一方で、医療現場では労働時間の制約と診療体制維持の両立が大きな課題となっている。働き方改革のその先には、「働きがい改革」への発展が求められており、キャリアの持続可能性をいかに実現するかが、新たな人材確保及び離職予防・人材定着の観点から重要性を増している。さらに、人手不足の進行により医療の質と安全を担保しながら効率的な医療を提供していくためには従来のタスクシフトには限界が見え始めており、医療DXや遠隔医療を活用した新たな業務設計が求められている。本シンポジウムでは、これらの課題を多角的に整理し、現場実践と今後の方向性を体系的に提示することを目的とする。多職種の立場から、多くの皆さんの参加を期待する。

  • 56
    集中治療科医のキャリア・ダイバーシティ ~専門・地域・組織を生かすキャリア設計
    企画趣旨

    集中治療科医のキャリアや働き方は一様ではない。出身基本領域、地域、施設規模や経営母体、研究・教育・臨床への関わり方、地域枠などの制度的背景によって、そのあり方は大きく異なる。本セッションでは、集中治療科医の多様なキャリアを紹介し、それぞれの歩みの中で経験した悩みや転機、やりがいについて共有しながら、集中治療科医としての将来の可能性や選択肢を考える機会としたい。また、思い描いていた進路とは異なる道を歩むことになった経験や、その中で得られた気づきについても語り合いたい。研修医・学生や若手医師が将来のキャリアを考える契機となることを主な目的とする。また、中堅・指導医世代にとっても、次世代育成や自身のキャリアを考える機会となることを期待したい。U35委員会、U45委員会とも協働し、世代や背景を超えた対話を通じて、多様なロールモデルを提示する。

  • 57
    メディカルスタッフのキャリアパス 〜専門・地域・組織を生かすキャリア設計を考える
    企画趣旨

    メディカルスタッフのキャリアパスにおいて、「進学」や「資格取得」は専門性を高める大きな転機となる。一方で、その歩みは個人の意欲や努力だけで切り拓けるものではない。ライフイベントや所属組織の方針などにより、専門性を高める機会が制限されることもある。また、専門性を高めた先に、理想とするキャリアと臨床現場で求められる役割との間にギャップを感じ、今後の歩みに迷いが生じることも少なくない。本企画では、集中治療で活躍したいメディカルスタッフが、「専門性の追求」や「ライフイベント」、そして「組織・制度」と向き合いながら、自分らしいキャリアパスの「その先」を描いていく。多様な経験や視点を共有し、メディカルスタッフのキャリアパスを「個人と組織の双方の視点」からどのように構築していくのかを考える。

  • 58
    キャリア中断を「終わり」にしない 〜復職と継続を支える仕組みづくり
    企画趣旨

    集中治療領域では、出産・育児・介護、病気、留学、異動、研究などにより、一時的に臨床の第一線を離れたり、働き方の変更を余儀なくされたりすることがある。こうしたキャリア中断は、特定の個人に起こる例外ではなく、誰にでも起こり得る転機である。集中治療は高度な専門性とチーム医療を要する領域であり、復職し、継続し、再挑戦していくには本人の努力だけでは限界がある。教育・再トレーニング、勤務設計、メンターシップ、多職種チームの理解、管理者の関わりなど、個人と組織の双方に具体的な支援と工夫が求められる。困難の共有にとどまらず、何を変えれば続けられるのか、どうすれば戻れるのか、組織として何ができるのかを議論し、キャリア中断を離脱で終わらせず、多様な人材が集中治療領域で活躍し続けられる方策を考える。

ワークショップ

  • 59
    循環 X 呼吸を制する 〜MCSと吸入NOによる重症管理の最前線
    企画趣旨

    吸入一酸化窒素(iNO)は新生児低酸素性呼吸不全や心臓血管外科周術期肺高血圧に対して保険適応を有する。近年はECMOやImpellaなどmechanical circulatory support(MCS)併用症例において、右心負荷軽減や肺循環制御を目的としたiNO活用が増加している。とくにEcpella管理では循環補助と呼吸管理を統合的に考える必要があり、右心機能評価や肺血管抵抗への介入が重要となる。本ワークショップでは、MCSとiNOを併用する重症患者管理について、循環・呼吸双方の観点から実践的戦略を討議する。

  • 60
    肺傷害を「見える化」する 〜EIT・4D-CT・DCR・肺エコー・Lung Stress Mapping
    企画趣旨

    本企画は多職種を対象とし、近年登場している多様な肺障害を可視化するツールが登場してきており、それぞれのツールの立場から現在の利点と可能性を提示する。総合討論では、それぞれのツールの臨床での応用法や組み合わせによる新たな研究の方向性を討議する。肺障害が見えるかな??

  • 61
    呼吸器 ウィーニングはなぜ失敗するのか? 〜SBTの再定義と個別化戦略
    企画趣旨

    本企画は多職種を対象とし、SBTは標準化されているが、失敗の原因は多因子であり、単一プロトコールでは対応困難な可能性がある。本セッションでは、呼吸筋・循環・心理要因などを統合し、“次世代のウィーニング戦略”を構築する。

  • 62
    ECMO時代の人工呼吸管理 〜“Lung Rest”の最適解はあるのか?
    企画趣旨

    V-V ECMO下の人工呼吸設定は施設間差が大きく、lung restの定義も統一されていない。本セッションでは、ultra-protective ventilation、無換気戦略、腹臥位併用、各種モダリティーでの評価を深め、ECMO時代の人工呼吸管理の最適性を討議する。

  • 63
    ICU感染症研究を世界へ 〜臨床疑問から研究実装まで
    企画趣旨

    COVID-19パンデミックを通じて、集中治療感染症領域における臨床研究基盤を平時から構築・運用しておく重要性が明らかとなった。本セッションでは、日本で整備が進む臨床研究基盤および国際的な動向を概観するとともに、平時の研究体制をいかに非常時の迅速なエビデンス創出へと接続するかという観点を含め、今後の臨床研究基盤のあり方を討議する。

  • 64
    多職種でエコーを使う 〜ベッドサイドエコー活用術
    企画趣旨

    多職種向けのテーマとして、各職種がICUエコーに興味を持ち、使用する契機となるような普及の足掛かりとする。ICUルーティンとして、静脈路確保の血管、またさまざまな多職種が活用できるエコー技術を紹介する。

  • 65
    早期離床を安全に考える高度デバイス下管理
    企画趣旨

    重症患者の管理技術の進歩により、V-AECMO・Impellaなどの補助循環装置やV-V ECMO、血液浄化療法といった高度医療デバイス管理下でのリハビリテーションの実施機会が増加している。また、これら高度医療デバイス管理下でのリハビリテーションはリスク管理の観点からも多職種連携が不可欠である。本セッションでは、高度医療デバイス管理下のリハビリテーションをどのような基準で、どのように多職種で連携して行なっていくか討議する。

  • 66
    臨床工学の進展 〜補助循環トラブルを制する監視・判断・初動
    企画趣旨

    集中治療室における補助循環について、経過観察中に患者の状態を把握するため様々なモニタリングがされている。患者の状態把握のためモニタリングすべき項目やそれの意味するところを解説し明日から使える知識を身に着けることを目的とする。

  • 67
    血液浄化療法を最大化する 〜その設定・監視・トラブル対応
    企画趣旨

    CRRTは重症患者管理において体液管理、溶質管理など多面的な役割を担っているが、CRRTに何を期待し、どのように「効果の最大化」を考えるかは施設や病態によって異なる。溶質除去効率やクリアランスを重視する施設もあれば、他の集学的治療を妨げず、全身管理を支えることを重視する施設もある。本セッションでは各施設が考えるCRRTのポテンシャルの引き出し方に焦点を当て、それぞれの戦略、設定の考え方、運用上の工夫を共有し、重症患者のoutcome向上につながるCRRTのあり方について多角的に討議する。

  • 68
    プラットフォーム研究の最前線 〜日本から世界へエビデンスを届ける
    企画趣旨

    JSICMでは、研究基盤の強化を目的としてプラットフォーム研究に取り組んでいる。現在、心停止蘇生後患者を対象に有効な集中治療介入の検証を目指している。本セッションでは、世界におけるプラットフォーム研究の最新動向や本プラットフォーム研究の取り組みを共有する。さらに、具体的な介入研究の紹介や新規研究計画の候補について議論を行い、本邦から世界へエビデンスを発信できる研究基盤の構築を目指す。

  • 69
    JIPADが変える集中治療 〜データ活用の最前線
    企画趣旨

    日本集中治療医学会の公式データベースであるJIPADは学会の大切な財産である。そのJIPADの現在と将来像について議論する。発表の中では、世界の集中治療データベースの中のJIPAD位置付け、重症部門システムデータとJIPADとの統合という挑戦的なテーマについても語ってもらう予定である。会員の会員による会員のためのJIPADの進化を見逃さないで!

  • 70
    人材育成 〜フィードバック・ハドル・デブリーフィング 1on1
    企画趣旨

    人材育成を個人任せにせず、日々のハドル、急変後デブリーフィング、短時間の1on1などを通じて学びが循環するICUをどう構築するかを考える。心理的安全性を前提にしつつ、実際にフィードバックが機能する仕組み、教える側の負担を増やしすぎない設計、職種横断での振り返り文化の作り方を、具体例ベースで共有する。本ワークショップでは、フィードバックが回るICUをつくることを見据えて、抽象論ではなく、現場の実情を中心に討議する。

ASIA DAY Symposium

  • 71
    ACPの垣根を越える:アジアICUの終末期意思決定を比較する/Beyond the Boundaries of ACP: An International Comparison of End-of-Life Decision-Making Processes in Asian ICUs
    企画趣旨

    集中治療の現場では、侵襲的な生命維持治療について、限られた時間の中で重い判断を迫られる場面が少なくなし。しかし、Advance Care Planning(ACP)や終末期医療への向き合い方は、国や地域はもとより、施設や診療科、職種によっても大きく異なる。本セッションでは、日本・台湾・韓国・タイ・シンガポールなど、アジア各国・地域の集中治療医・関連専門職が一つの症例を共有し、「何を大切にするのか」「どのように対話するのか」「誰が、いつ意思決定に関わるのか」を討議する方針とした。討議症例には、転落による頭部外傷で治療介入後も瞳孔が散大した成人の重症頭部外傷などを予定している。参加国・地域での事前アンケート結果を交えながら、制度・文化・臨床実践の共通点と相違点を可視化します。目指すのは一つの正解に収斂することではなく、症例に根差した対話を通じた相互理解と、将来の共同研究・教育活動につながる基盤づくりである。
    国内演者としてご登壇いただく方には、共通症例をもとに、ご自身の施設・診療科における生命維持治療の意思決定プロセスや、他診療科・他職種と共有したいポイントについて、10分で発表してもらう。集中治療、救急、脳神経外科、麻酔の医師はもちろん、看護師や臨床倫理・ACP支援担当者など、多職種からのご応募を歓迎する。年齢やキャリア段階は問わないので、皆の応募を期待する。
    ※本プログラムの抄録は、【英語】でご登録ください。

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