2023年12月1日(金)対象の方へ、演題登録時にご登録いただいたメールアドレス宛に採択通知を配信いたしました。
稀に迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性がございますので、迷惑メールフォルダもあわせてご確認ください。
ご不明点につきましては、運営事務局(p-jsicm51@convention.co.jp)までお問合せください。
2023年7月26日(水)正午~9月8日(金)正午
9月20日(水)正午まで
※これ以上の延長はございません※
演題募集を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
筆頭発表者は一般社団法人日本集中治療医学会の会員に限ります。未入会の方は必ずご入会ください。なお、会長が依頼した指定演者等はこの限りではありません。
演題登録時に入会手続き中の方は会員番号入力欄に「99999」を入力してください。
【ご入会・会員番号のお問合せ先】
一般社団法人 日本集中治療医学会
〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル10F
TEL:03-3815-0589
E-mail:jimu@jsicm.org
https://www.jsicm.org/member/membership.html
一般社団法人日本集中治療医学会では、「集中治療領域の研究における利益相反(COI)マネージメントに関する指針」ならびに「同施行細則」を策定し、2011年4月1日より施行しています。そのため、2012年度学術集会より、この利益相反状態は学術集会発表スライドの最初に開示していただいております。
詳細は「COIに関する規定」をご確認ください。
患者個人情報に抵触する可能性のある内容は、患者あるいはその代理人からインフォームド・コンセントを得たうえで、患者個人情報が特定されないように十分留意して発表してください。不必要な年月日の記載は避ける、年齢表記は40歳代などとする、など十分にご配慮ください。個人が特定されうる発表はご遠慮ください。
ヒトを対象とした研究については、ヘルシンキ宣言(2000年10月、エジンバラ改訂)に基づき、所属機関の倫理委員会の承認を得たうえでご発表ください。 さらに、第52回(2025年)学術集会からIRB審査に関して「審査中」「審査予定」、症例報告の「同意取得予定」は認められなくなります。 なお今後、第52回(2025年)の学術集会からは、演題登録時にeAPRIN(JSICMコース)の受講が必須となります。各施設で受講されたeAPRINは認められません。これを機会に、ぜひeAPRIN(JSICMコース)をご受講ください。
※eAPRIN詳細については、日本集中治療医学会ホームページ定款・細則の「研究倫理に関するよくある質問(FAQ):Q2-15~18」をご覧ください。
また、2023年3月31日 日本医学会連合研究倫理委員会より、「学術集会への演題応募における倫理手続きに関する指針」が公表されました。今後、日本集中治療医学会の主催する学術集会では、本指針に従った倫理的手続きをしていくこととなります。第51回学術集会におきましては、演題応募時に該当する倫理審査カテゴリーを申告いただき、必要とされる倫理的手続きについて確認させていただきます。
※カテゴリー別の倫理的手続については「各カテゴリーの倫理的手続チェックリスト」にてご確認ください。
結果の出ていない段階での応募は認めません。また、抄録の内容と大きく異なる発表は認めません。内容をよく確認して応募してください。
やむを得ない事情で筆頭発表者が発表できない場合、共同発表者に限り代理発表を認めますが、代理発表者に筆頭発表者としての単位は付与されません。共同発表者以外の発表は一切認めません。演題取り下げとします。
採用された演題の著作権は、著作権法第27条及び28条に規定する権利を含めて日本集中治療医学会に譲渡し、著作者人格権を行使しないものとします。採択演題はホームページ上に掲載され、全文検索の対象となります。
※上記、学術集会における発表の注意点に関しては、日本集中治療医学会ホームページ 定款・細則の「年次学術集会における不正発表防止規程」および「研究倫理に関するよくある質問(FAQ)」に書かれております。詳細については、下記URLをご確認ください。
演題登録は、インターネットによるオンライン登録のみです。
演題登録画面へ進むボタンは本ページ下部にございます。
以下の注意事項を十分お読みいただいたうえで、演題登録画面にお進みください。
2023年7月26日(水)正午~9月8日(金)正午
9月20日(水)正午まで
※これ以上の延長はございません※
演題募集を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました。
第45回日本集中治療医学会学術集会より、応募演題の査読は下記の方法で実施します。
公募シンポジウム、公募パネルディスカッション、公募ワークショップ、一般演題、English Sessionのいずれに応募するかをご選択ください。公募セッションに応募された演題は、不採用の場合、ご希望により一般演題として査読します。 また、一般演題に応募された場合でもシンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ等に採用させていただく場合がございます。予めご了承ください。
English Sessionに応募いただいた演題につきましては、日韓ジョイントコングレス、日台ジョイントコングレスの一般演題として採用させていただく場合もございます。予めご了承ください。
演題を募集するプログラムは以下のとおりです。
シンポジウム
COVID-19の大流行でECMOを実施する施設が急増した。最初はうまくいくことも、いかないこともあり、手探り状態で始めた施設もあるだろう。しかし、ECMOを使えば使うほど、様々な疑問がわいてくるものである。本セッションでは、教科書にあまり書いていないECMOの疑問点やコツについて講演していただく。
■募集テーマ
世界最大のECPRregistry(SAVEJ II)から多くに2次解析結果が報告されている。特に集中治療に関するエビデンスは貴重であり、本セッションで世界初のエビデンスをまとめて紹介する。
血液浄化に関する新たなエビデンスが開始基準、腎保護的なderesuscitationの検討、血液吸着(Cytosorb、PMX-DHP)などにおいて報告されている。これらのオーバービューとともに、いかに実際の診療に反映させるかについて議論いただきたい。
敗血症性ショック治療症例の多い施設での治療実態と最新のエビデンス紹介をおこなう。
募集テーマ:最近の敗血症患者に対する輸液のトレンド
敗血症性ショックにおける複雑な病態変化を時間軸で見た場合、血管内皮細胞が重要な役割を担っていることが理解できる。血管内皮細胞障害のメカニズムには、グリコカリックス、eNOS、微小血栓、白血球接着分子、血小板活性化因子、ヒストンやHMGB1、さらに血管内皮細胞のアポトーシスなど、様々な因子が同時にかつ複雑に関与している。これまでの基礎研究成果をもとに血管内皮障害メカニズムを深掘りし、敗血症性ショックにおける複雑な病態変化を紐解きたい。
近年、高齢者や基礎疾患をもつimmunocompromised host患者の増加に伴い、諸検査,処置,手術などに関連して発生する感染症も増えており、血液培養では弱毒微生物の検出が特徴的である。このようなimmunocompromised hostの敗血症患者に対するNPPVの位置付けや、抗菌薬の選択、ステロイド、G(M)-CSF、IVIGの使用法に関して各施設での考え方を議論したい。
各種臓器は単独で存在しているのではなく,それぞれ影響を及ぼし合いながら機能している。そのため、敗血症など強い炎症反応と免疫機能不全を基盤とした病態においては、1つの臓器不全が他の臓器不全を惹起・増幅し多臓器不全に陥ることが報告されている。しかし、そのメカニズムに関しては未だ十分に解明されておらず、そのため、今回のシンポジウムでは、臓器-臓器連関から多臓器不全のメカニズムを基礎研究・臨床研究の両面から解明していきたい。
既存の細菌培養による菌同定や薬剤感受性検査の実施に数日がかかるなか、SARS-CoV2のPCRに代表されるように、微生物学においても迅速診断がますます大きな役割を果たすようになっており、また、MALDI-TOF、次世代シークエンスのような最新技術も応用されてきている。ICU領域においても、多剤耐性菌の治療や、日和見感染を起こす免疫不全患者など、上述の迅速診断や最新技術が今後も活用されていくことが期待される。本シンポジウムでは、これら迅速診断・最新技術の現状や展望に加え、diagnostic stewardshipの観点で、それらのICU領域での適切な使用・運用方法などへの理解を深めるための演題を募集する。
身体・精神・認知障害をきたすPICSには数多くの評価方法があり、未だ確立した評価方法はない。本セッションではPICS評価を身体、精神、認知にわけて、それぞれの評価法の長所と短所を考察する。
昨年度より開始した集中治療認証看護師制度(ICRN)。果たして、ICRNは集治療看護の標準化に本当に寄与するのか。受験者、ICRN認証をうけたスタッフのいるICU管理者、それぞれの発表を踏まえ、演者、聴衆とのディスカッションを通し今後の集中治療の標準化に向けてどのようにすべきかを考えるセッションとする。ICRNを使って病棟を変革させているような方やICRNを使って病棟を変革させているような管理者を演者とする予定
集中治療における臨床工学技士の需要は高まっているが、集中治療を担う臨床工学技士は未だ少数派である。今後人材を増加させるために必要な施策はどのようなものであるのか、卒前教育から卒後教育にかけてシームレスな議論をおこなう。
集中治療領域の薬剤師の業務内容を評価する方法、共通の測定項目や基準が存在しない。集中治療領域の薬剤師の業務は、患者の特性から薬剤管理指導料では評価が難しい。集中治療領域の薬剤師の業務は、薬剤部内で独自に設定された副作用を未然に防いだ件数や副作用報告数などが評価の指標にされることがあり多様である。
医療の質(QI)は、医療の質を評価する方法として知られているが、集中治療領域の薬剤師を評価する方法としては十分に浸透していない。集中治療領域の薬剤師におけるQIが浸透すれば、病院経営陣や他職種からの評価につながり、集中治療領域における薬剤師の活動の発展につながると考えられる。多職種連携の担保及び発展に活かすかを議論する。
■募集テーマ
看護師は薬剤師のどこを評価しているのか?
実情として、薬剤師の業務はどのような評価されているのか?どのような評価方法があると良いか?
集中治療では、サイトカイン血症および臓器機能不全が進行しやすい。このような炎症と多臓器障害についての基礎研究を広く公募し、ディスカッションすることで、集中治療領域の基礎研究の充実を計ることを目標とする。
この講義を聞いたらAI研究のことを知れるセッションとする。AIを作るためのデータベース、方法論、導入に関する課題、実際の活用事例など、現場実装に関する一連プロセスを各専門家から講演してもらう。
集中治療においては、予後の不確かさから、入室早期の段階では終末期であるかどうかの判断は難しい。そのような状況下で行われるtime limited trial(TLT:期限付きの根治的治療)を提供することで、患者の価値観に沿ったゴールを目指すことが出来る。本セッションでは、集中治療終末期におけるTLTに関する倫理、法律、緩和ケアの側面に関して、各エキスパートからの知見の講演ののち、症例ベースのディスカッションを行う。
集中治療領域において診療を行いながら基礎研究を行うPhysician-Scientistは絶滅危惧種になりつつある。診療の疑問を基礎研究を通じて解明することも魅力的な手法である。基礎研究をもっと盛り上げるために基礎研究の魅力を紹介し今後の展望について議論する。
COVID-19対策と薬剤耐性菌との関連性がハイライトされるなか、2023年には薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが日本でも更新されるなど、改めてAMRへの注目はあがっている。ICUは、重症患者のケア、デバイス管理、広域抗菌薬使用など、AMR対策上も重要な領域である。本シンポジウムでは、ICU領域の感染対策並びに抗微生物薬適正使用の観点で重要な取り組みに関して、全てのICUスタッフに認識してほしい事項をレビューし、理解を深めることを目的とする。具体的には、ICUの感染管理上適切な環境(環境表面・水廻り)、手指衛生や標準予防策・経路別感染予防対策、抗菌薬・抗真菌薬適正使用など、多職種の取り組みを募集する。
パネルディスカッション
循環器専門医と集中治療専門医をともに取得している医師の減少傾向が危惧されている。循環器専門医のサブスペシャリティーとして集中治療を考慮してもらうべく、今後の若手医師育成に向けた教育をどうするべきか議論する。
筋弛緩、腹臥位、高PEEP、などさまざまな治療オプションの選択/併用の基準を整理する。
■募集テーマ
・腹臥位:導入の条件(実施のメリットを予測する検査等、やらないと決める症例を選ぶことが可能か?)、実施法(時間帯、実施時間、症例ごとに差を付けるか?)
・高PEEP:様々に指摘されているPEEP決定法がある中、結局患者ごとに何を指標に決めるか、途中で変える場合の指標、いつ下げるか?
・筋弛緩:導入の条件、筋弛緩薬の投与量のタイトレーションは必要か?、投与期間を48時間以上に延長させることの是非
・ステロイド:全例に実施するのか、症例を選択するならその条件、種類と投与量、いつやめるか
近年、注目されている敗血症関連脳症は未だに定義が定まっておらず、その機序も未だに不明な部分が多い。最近の敗血症関連脳症に関する研究から、臨床における最新の知見まで幅広く共有する。
集中治療室ではDIC、出血病態、ECMO管理など多くの症例において凝固線溶異常への対策が求められる。基礎的研究、臨床研究の最前線を議論いただく。
高度侵襲時の栄養投与計画は、患者個々の重症度や病勢、栄養状態、代謝動態などを精密に評価して行うことが望まれる。一方、そのモニタリング法や、いかなる栄養療法に繋げるかに関しては、多くの検討課題がある。栄養療法中の科学的指標の解釈や、モニタリング自体の費用対効果も含め、今後の展望を多面的にディスカッションする。
ICU-AWの予防対策として注目されている栄養療法だが、重症な患者では栄養投与が遅れたり、開始されても必要量が充足されないなどの問題点が指摘されている。実際にどの程度の予防効果なのか?リハビリとのウエイトは?ビッグデータは?など、各専門家が持つエビデンスを持ち寄って討議したい。
プラットフォーム試験は、元々がん・腫瘍領域の臨床試験において実施・発展が進んだが、COVID-19パンデミック対応など、最近はICU領域でも注目が高まっている。また、関連して、"Embedded Clinical Trials"(実際の臨床現場により近いかたちで実施される臨床研究)も、"Registry Embedded Clinical Trials (= レジストリを活用した臨床試験)"など、エビデンス構築に効率的に幅広く医療現場が貢献していくコンセプトとして普及しつつある。本パネルディスカッションでは、上述のような新たなスタイルの臨床試験・研究の現状を共有し、将来を展望していくための演題を募集する。
敗血症やARDSにおけるフェノタイプ解析研究が数多く報告されているが、それらを総括するとともに、フェノタイプ解析で得られた知見をいかに臨床応用に持ち込むかについて議論いただきたい。
重症患者の施設間の搬送について、距離の長短のみならず、患者の病態や、医療施設間の地理的条件、搬送の緊急性、費用等の理由から、航空機(固定翼機・回転翼機)のみならず、救急車両・鉄道・船舶など、様々な方法が考慮される。それぞれの搬送特性、長所・短所等を明らかにすることで、重症患者の搬送を考慮する学会員に裨益することを期待する。
患者が臓器提供をする権利を守るため、当学会では臓器移植コーディネーターチームの育成を開始した。臨床現場でどのように活動したら患者の権利を守ることができるのか議論する。
各演者に人工呼吸中のPAD管理におけるレミフェンタニル and/or レミマゾラムの長所と臨床的留意点を解説していただき、PAD管理を改善する可能性について討論する。3名の演者を予定する。
筋肉量評価はPICS/ICU-AWの評価の1つであり、ICUケア、早期離床、栄養療法といった介入のアウトカムとしても重要であるが、エコーをはじめその評価にはいくらかの困難がともなう。多職種連携によりこの障壁を越え、筋肉量評価をなしえているチームの活動を紹介していただき、今後のICUにおける筋肉量評価の形を模索したい。(理学療法士が行う筋肉量エコーをはじめとして、管理栄養士、臨床工学技士が主導する筋肉量評価という形を提案したい)
PICSの最終ゴールである社会復帰にフォーカスをあて、PICS患者が社会復帰するうえでの障壁や対策、支援のありかたに関する最新知見を共有し、ディスカッションする。
本セッションでは、感染、炎症、内皮細胞障害、急性腎障害などのバイオマーカーに関する分野別のオーバービューが予定されている。公募においては、バイオマーカー測定を実際の診療で活用している報告を採用する予定である。
早期離床リハ加算では離床に関わるカンファレンスが多職種で行われる。あらかじめ症例を提示し、それぞれの職種から一般的な内容、 施設での取り組みなどをご発表してもらう。
早期離床やリハビリテーションの重要性は広く認識されたが、どのような運動が安全で効果があるかは未だ議論がある。本セッションでは、重症患者の至適運動負荷について議論することとし、特に運動の強度や運動の頻度について、自施設の経験をもとに具体的例を挙げたディスカッションとしたい。本セッションが早期離床リハビリテーションの標準化につながる第一歩になることを期待している。
24年4月からの目前に迫った医師働き改革にむけて、現時点で各施設が纏めた取り組みを主体に議論していただき、多様な意見を皆で共有する。
妊産婦の集中治療は、その生理的な背景や、それ以外では経験しない特殊な病態のために、専門的な知識が必要である。しかしながら、その頻度が少ないため、経験値が上昇しにくい。そこで、学会でその貴重な症例を共有し、妊産婦死亡の更なる低下に集中治療医として貢献したい。
ICUの終末期患者の苦痛として疼痛や呼吸困難、精神症状などを呈することがある。これらの症状の発生機序や解決方法はさまざまであるが、患者の身近なケアを行う看護師にとって、これらの症状を緩和する方法について理解し、実践することは患者のQOLを高めるために重要である。ICUの終末期患者が生じる苦痛の症状に着目してそれぞれの演者からベストプラクティスについて紹介いただく。
ICUは集中治療の場であるとともに、患者にとっての療養の場でもある。本パネルディスカッションでは、その人らしい療養生活を支援する各施設の工夫を紹介いただき、ICUにおける療養環境調整に関わる具体的な取り組みと成果について、会場の皆様とともに検討する。
痛みや苦痛、不安の多い急性期の治療の中で、コンフォートケアの重要性への関心も高まっている。重症患者のコンフォートケアについて基調講演と各施設の取り組みや現状について紹介いただき、ディスカッションをとおして会場の皆様と共有したい。
集中治療業務を通じて特に印象に残っている患者と臨床工学技士の関わりについて症例報告していただき、臨床工学技士のやりがいや使命について討論する。
RRSはシステムを起動する要請者(起動要素)が重要である。RRSの実践を通して、システム起動の問題点(医師、看護師のバリア、教育、周知、テクノロジーや文化的問題)は何か?、その克服のために何をしたら改善されたか、などを議論する。
RRSはシステムを起動する要請者(起動要素)が重要である。現在のRRS起動の問題点と、将来ウェアラブルな装置やAIといったテクノロジーの発展により解決できる可能性を探る。
近年患者拘束についてのパラダイムシフトが起きてきている。療養中の不当な拘束を避けるとともに、PICSの回避、褥瘡や神経障害などの合併症予防の観点からも拘束の考え方が変わってきている。一方で、ICU内における転落等の有害事象に関しては、社会的あるいは法律的に厳しい判断がされている。ICUケアにおける重大な問題について議論する。
集中治療終末期患者の意思決定支援は、予後の不確かさや倫理的側面や医療者や家族間での対立などが絡み合い、複雑なものとなる。昨今では、多職種による重症患者家族との意思決定支援が注目されている。当セッションでは、集中治療終末期となった困難な症例のシナリオをもとに、医師、看護師、MSW、薬剤師、理学療法士などの多職種による意思決定支援のために、Jonsenの4分割表を用いた多職種カンファレンスのデモンストレーションを行う。
医師の働き方改革から始まった医療関係職種の業務範囲の見直しは、各々の職種における専門性をより高める機会となるであろう。集中治療で医師およびコメディカルがそれぞれ取り組むべく課題について、「集中治療に係るタスク・シフト/シェアに関する安全管理指針(案/4月5日時点)」に基づいて発表する。
特定行為研修修了看護師の活用の推進は、医師の働き方改革は勿論のこと、集中治療の発展に寄与することが期待される。一方で、安全な医行為を提供するためには、各研修機関における特定行為研修や臨床における継続教育のあり方などの課題が残されている。本セッションでは、集中治療領域における特定行為研修および特定行為研修修了看護師の現状から、課題についてディスカッションする。
ICU入室予定の術前患者に対して行うICU看護師によるプレパレーション(入室前オリエンテーション、ICU見学)の意義や実際について、各施設の取り組みを発表していただく。
昨今の急性期栄養療法においては、ICU退室後の栄養の不足が大きな問題となり、またICU入室前の栄養療法介入というpreICUの介入が奏功する患者も多く存在するため、ICU前後含めて長いスパンで栄養療法を計画する必要性が示唆されている。また予定手術では周術期回復力強化プログラム(ERAS)も行われており術前の身体的、心理的プレハビリテーション、栄養療法、術後の早期リハビリなども一般的になりつつある。本パネルディスカッションでは各施設におけるpreICUおよびpostICUの栄養療法の取り組みを紹介いただき、我々の栄養療法介入のあるべき姿を模索したい。
集中治療医学会がサブスペシャリティ領域として認定された。近未来の若手登用に向けて学生や研修医など次世代の集中治療を担う世代へのアプローチとして、集中治療医の研修プログラムや業務内容、ライフワークバランスなどを知っていただき、興味を持っていただくことで、リクルートにも繋がるようなセッションにしたいと考えている。「集中治療ってこんな仕事です」や、「ある集中治療医の一日」などの演題を公募いたします。学生や研修医に近い年代の若い先生方の情熱溢れる演題をお待ちしています。
■募集テーマ
・集中治療ってこんな仕事です
・ある集中治療医の一日
集中治療医または集中治療部門で働くメディカルスタッフは、子育てや介護などのライフイベントを経験しながらどのようなキャリア形成を行っているか。個々のスタッフが自分の状況に合わせてさまざまな働き方を選択できる環境であること、また管理者として様々な状況に対応する環境を整えることが、個々の能力を発揮し、ひいては組織力の向上につながり、患者もHappyになると思われる。本セッションでは、それぞれの立場から、集中治療領域でのライフイベントとキャリア形成について経験談を述べていただき、職場や学会としてのダイバーシティ・インクルージョンの実現へ向けて進んでいきたい。公募では、「男性看護師におけるライフイベントとキャリア形成」、「(コメディカル)におけるライフイベントとキャリア形成」、「介護とキャリアを考える」「女性医師としての出産・育児とキャリア形成」「看護師としてのキャリア形成、あなたはどのような進路を選ぶ?」などのテーマの演題を募集する。
■募集テーマ
・管理者として考えるスタッフの多様性の実現 ~男性医師もあたりまえに育2)児休暇を取れる組織を目指して~(仮)
・男性看護師におけるライフイベントとキャリア形成
・(コメディカル)ライフイベントとキャリア形成
・介護とキャリアを考える
・看護師のキャリア形成、あなたはどのような進路を選ぶ?
・女性医師としての出産・育児とキャリア形成
VAP (人工呼吸器関連肺炎)はICU領域で重要な医療関連感染症である。他と比し、ICUケアにおいて比較的特異的な医療関連感染症として、診断、治療、予防といった各プロセスにおいて、ICUスタッフ全体の認識・連携が欠かせない。本パネルディスカッションでは、包括的なVAP対策について、国内外の動向、各施設での取り組みなど、エビデンス、実践のバランスのとれた内容を議論する。具体的には、より効率的な診断(臨床目的およびサーベイランス目的)、最新のVAP治療戦略、口腔ケアなどバンドルによる予防対策などの演題を募集する。
ワークショップ
いまだに高い死亡率である心原性ショックに対して、病態把握を早期に行い予後改善を図るべくSCAI分類が提唱されているがまだ十分に活用されていない現状がある。集中治療医と循環器医が連携を取りながら心原性ショック患者の予後改善のためにどのようなアプローチが必要か、補助循環の適応管理も含めて議論する。
日本で普及し始めているEITに関して、EIT使用施設からの貴重な臨床経験・研究経験・問題点・EIT測定のコツなどを共有していただく。本シンポジウムにおいてEIT使用経験を共有することで今後の臨床使用の普及の一助になれば幸いである。
2020年から算定開始となった特定集中治療室における早期栄養介入管理加算は、2022年にその対象が拡大された。早期栄養介入管理加算の現在の状況、算定開始で見えてきた課題や問題点、今後の展望などについて議論したい。
医師の働き方改革に向けたタスクシェアのあり方などが注目されているが、栄養療法においてはかねてよりプロトコルの活用や多職種連携が進められており、早期栄養介入管理加算にも反映されている。各施設のこれまでの成功事例や課題や、看護師特定行為研修修了者などを活用した新たな試みなど、多職種連携のあり方について多職種で議論したい。
学術集会ではClosed ICUからの発表が多いが、実際にはOpen ICUの施設も多い。Open ICUにおける治療方針の決定や栄養療法の選択に関して、主導権は各科の医師か、ICUの多職種チームか、プロトコールはあるか、あるとすればどのようなものが有用か。Open ICUで進める先進的な取り組みや画期的なプロトコールなどを紹介していただき、未来の集中治療について議論したい。
粘膜バリヤと腸内細菌叢が作り出す腸内環境は、病態の重症化や転帰にも影響があることが示唆されている。腸内環境を意識した栄養療法については、その方法や効果など不明な点が多く、各施設でおこなっている対策や研究内容について検討したい。
重症小児患者の高度診療が可能な施設は集約化されており、成人に比しても施設数は限定的である。このため、重症小児患者の施設間搬送が生起するが、搬送間の専門的治療を提供できる搬送人員の確保、搬送に係る予算、搬送手段、搬送に用いる装備等、重症小児患者の搬送体制の構築における課題は多い。各地域における重症小児患者搬送への取り組みを共有し、課題を明らかにし、今後のより良い重症小児搬送体制の構築に繋げることを目的とする。
ICUにおけるせん妄患者に対する非薬物療法は複数のガイドラインで推奨されているが、その具体的な方法や組み合わせ等は多様である。本セッションでは、それぞれの施設で実践するせん妄の非薬物療法の実際を報告することで、明日から取り組むことができるより良いせん妄ケアについて議論する。
身体、精神、認知の障害をきたすPICSの対策法の1つとして、早期栄養療法や咬合不全も含めたオーラルケアが近年注目している。国内外で様々な臨床研究が展開されているものの、未だ決定的なエビデンスはなく、contraversialである。本セッションでは、栄養療法やオーラルケアのPICS対策の可能性と課題を最新知見をもとに議論する。
重症患者における栄養管理は治療サポートから治療の一つとみなされるようになった。診療報酬上も早期栄養介入管理料加算がついかされ、症例にもよるが多くの場合は早期の栄養投与が推奨されている。早期栄養投与の方法として経管栄養チューブの挿入が必要であるが、毎年多くのインシデントが報告されている。栄養チューブの挿入は常に安全第一を目的に行う必要があるため、安全な経管栄養ブーブの挿入法について、ワークショップで議論したい。
口腔ケアは基本的看護技術の一つであり、重症患者においては合併症の予防や機能の改善、爽快感の確保など様々な目的で実施される。毎日実施されるケアであるが、標準的なアセスメントはなく、患者の個別性に応じた対応が求められるなど課題も多い。今回、アセスメントシートの活用、多職種での実践、著しい汚染や出血のある患者の対応などなど、臨床での実践例や工夫などを共有し、今後の気管挿管患者に対する口腔ケアのあり方を検討する機会とする。
在宅機関との連携、一般小児病棟との連携について、参加者も交えながらより良いシステムを構想する。「PICUがあるから安心して小児医療(一般床も、在宅も)を展開できる」、かつ「一般床や在宅が充実していると、PICU運営も円滑になる」というwin-winな構図を目指せればと考える。
デバイス関連感染症、MDRPU、デバイス関連の血栓症、抗凝固関連の出血、ストレス潰瘍、廃用、などの医療行為や入院に伴う合併症を減らす対策を多職種から発信していただく。
ICUには毎年新人が配属され、基礎教育からのシームレスな学びを提供し、医療者としての社会化を促すことになる。各施設試行錯誤しているのではないだろうか。本セッションでは、新卒者への教育の実践例を紹介いただき、効果的な教育について考えたい。
多くの集中治療室でIMPELLAが導入されてきているが、その管理方法については施設によって様々であることが考えられる。そこで各施設の管理戦略を報告いただき、知を結集した最高の管理戦略を模索したい。
ご自身がこれまで行なってきた臨床研究に関して、良かった点、悪かった点、今後臨床研究を行う皆さんにこれだけは言いたい点を、是非この場でお話ししていただければ幸いです。
また、研究後の発表、論文化する上での苦労話もお話していただければ幸いです。
急性期医療における遠隔モニタリングに関して各医療施設で取り組んでいる事例を共有することで、医療の質を上げるために必要なモニタリングについての理解を深める。
従来RRS関連発表では、各演題のアウトカムは様々であり比較が困難であった。「一般病棟入院中の患者」に対するRRSにおいて各施設、1000入院当たりの「予期せぬ心停止」「予期せぬ死亡」「緊急ICU入室」の算出を宿題とし、その数値を持ち寄って、RRSのアウトカムの求め方の標準化やRRSの効果を議論する。
集中治療室では、急性期重症疾患患者・家族と緊急のadvance care planning(ACP)を行わなくてはならないことがある。米国では、集中治療医療従事者が緊急ACPのためのコミュニケーションスキルトレーニングを受けることで、コミュニケーションの質が向上し、より患者の価値観に沿った方針決定がなされることにより、患者・家族の満足度があがることが知られており、ガイドラインでも推奨されている。当セッションでは、米国由来のVitalTalk™によるコミュニケーションスキルトレーニングを基に、集中治療終末期患者のシナリオを基に、模擬患者と医療者役のロールプレイを行い、多職種参加者による即時のフィードバックを行い、患者の価値観に沿った治療ゴールの設定のスキルを学ぶ。
持続可能でより効率的かつ効果的な集中治療の提供には多職種連携・チーム医療が不可欠であり、それぞれの施設に、その施設ならではの多職種連携・チーム医療がある。本セッションでは、様々な施設の多職種連携・チーム医療の工夫と実際について紹介し、より強い多職種チームのつくり方のヒントを得る機会としたい。
ICU退室後の患者の状態や情報をいかにして伝えていくべきか。また、ICUでの診療をどのようにして一般病棟でも継続して行っていくべきか。運用に向けての問題点や今後の課題について、多施設のPICSラウンドの実際を発表していただく。
ICU日記のエビデンスが集積されてきたが、実際の臨床の現場でどのように取り組めばいいのか?ICU日記のエビデンスを概説し、各施設の取り組みを紹介しながらICU日記の運用の実際について議論したい。
麻酔科管理の診療報酬ではBMI>35の場合には通常の1.5倍の重症加算をコスト請求可能である。集中治療でも、医師、看護師の労力や医療資源などを鑑みても、同様の診療報酬の増加が望ましい。実際にCOVIDでも肥満患者の重症化症例は多く、各ICUスタッフには多大な労力が必要となった。米国集中治療医学会(SCCM)でもここ数年間は肥満患者の集中治療がトピックスでありシンポジウムが採択されている。我が国でも、分野別領域という縦割りの枠とは別に「高度肥満患者管理」というくくりでの議論を進めて、その先には診療報酬の増加を目指すような流れを作ってみてはいかがでしょうか?医師や実際に看護にも深く関わる内容ですので医師と看護師の合同セッションとして医師-看護師でペアでのご発表をお願いしたい。
演者1:学会抄録の書き方あるいは倫理審査への対応(学会あり方委員会委員長森松博史先生)
演者2:査読レポートの作成事例(2022年JINC reviewer of the year大下慎一郎先生)
演者3および4:シームレスな学会発表と論文作成の実例および今後の展望(公募、学会発表およびJINCまたは日集中治療会誌に責任著者として投稿掲載された方を2名公募し、学会発表から論文作成までの経過をご紹介いただく)
我が国の呼吸ECMOはコロナパンデミックを契機に認知度は高くなった。しかしながら呼吸ECMO自体の症例数は各施設そこまで多いとは言えない。その中で、カニュレーションの手技に関して、合併症が生じているという報告は散見される。死亡例も散見されるが、合併症という性質上、正確なデータは把握しきれていないのが現状である。その状況において、各施設ではカニュレーションの手技に関する教育、トレーニング、人選などをどのようにしているかご報告頂き、学会として認定や資格などを制定する必要があるかなどを議論できればと考える。同様の悩みはECPRの現場でも生じており、カニュレーションの術者の教育、トレーニング等に関して、ECMO診療の根幹に関わる問題であり、屈託のない意見交換を期待したい。
一般演題またはEnglish Sessionにご応募いただく場合は、一般演題キーワードを下記より3つ以上、最大5つまでご選択ください。
公募シンポジウム、公募パネルディスカッション、公募ワークショップにご応募いただく場合も、ご希望の公募セッションに採用されなかった際に一般演題としての査読を希望される場合は、一般演題キーワードをご選択ください。発表領域は、プログラム委員会が最終決定します。
01 | 循環 |
---|---|
02 | 呼吸 |
03 | 中枢神経 |
04 | 消化管 |
05 | 肝 |
06 | 腎 |
07 | 凝固線溶系 |
08 | 代謝・内分泌 |
09 | ショック |
10 | 感染症 |
11 | 感染対策 |
12 | 新興感染症(COVID19含む) |
13 | 敗血症 |
14 | 多臓器不全 |
15 | 臓器連関 |
16 | 中毒 |
17 | 外傷 |
18 | 熱傷 |
19 | 蘇生 |
20 | 移植 |
21 | 輸液・輸血・水電解質 |
22 | 鎮痛・鎮静・せん妄 |
23 | Post Intensive Care Syndrome(PICS) |
24 | Pre ICU |
25 | Post ICU |
26 | 長期予後・生活の質 |
27 | 栄養管理 |
28 | 体温管理 |
29 | 人工呼吸管理 |
30 | 非侵襲的呼吸管理 |
31 | ECMO |
32 | 補助循環 |
33 | 血液浄化 |
34 | 超音波診断 |
35 | 手技・検査 |
36 | 画像診断 |
---|---|
37 | 麻酔・周術期 |
38 | 小児 |
39 | 新生児 |
40 | 産科・婦人科 |
41 | 看護 |
42 | 臨床工学 |
43 | 薬剤 |
44 | リハビリテーション |
45 | モニター |
46 | 遠隔医療 |
47 | 患者搬送 |
48 | データベース |
49 | AI |
50 | 医療統計学 |
51 | 基礎研究 |
52 | 臨床研究 |
53 | 疫学研究 |
54 | Rapid response system |
55 | 医療事故・患者安全 |
56 | 医療倫理 |
57 | 研究倫理 |
58 | 終末期・緩和医療 |
59 | 家族支援 |
60 | 患者・家族中心の医療 |
61 | 多職種連携・チーム医療 |
62 | 教育 |
63 | 医療経済 |
64 | 診断 |
65 | 運営・システム |
66 | 産学共同 |
67 | 働き方改革 |
68 | ガイドライン |
69 | その他 |
応募された一般演題の中から、優れた演題を集めた優秀演題選考セッションを企画いたします。
演題応募先着賞や若手優秀演題賞なども表彰予定です。奮ってご応募いただきますようお願いいたします。
応募された一般演題の中から、学生・研修医セッションを企画いたします。
非会員の学生・研修医の方も応募可能ですので、会員番号入力欄に「99999」を入力し、職種で「学生」「研修医」をご選択ください。
こちらも優秀演題賞の表彰をおこなう予定です。皆様からの積極的なご応募お待ちしております。
応募内容についてのCOIの有無、倫理委員会の承認状況、eAPRIN受講状況、二重発表状況をご申告ください。
下記のボタンより、演題登録画面にお進みください。
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第51回日本集中治療医学会学術集会 運営事務局
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© 2023 The 51st Annual Meeting of the Japanese Society of Intensive Care Medicine