皆様、第43回日本集中治療医学会学術集会の西村匡司大会長のリーダーシップの下に、昨年に続き、ハンズオンセミナーを開催することになりました。既に、生涯教育単位認定のあるハンズオンは国内外で学会のプレコングレスでは広く行われております。特定集中治療室管理料1加算申請や、新専門医制度の導入により、質の担保された講習を開催する必要性がでてきました。このハンズオンセミナーの目的は、集中治療という多職種の関わる領域であるため、できるだけ多くの職種にあったセミナーを企画しております。そして、標準的な内容となるように内容も、国内ですでに実績のある先生方に講師として参加していただき、周到な準備をしていただいてもらっております。
特徴として、看護師、初期研修医、後期研修医、集中治療専門医、その他全ての医療従事者を対象に幅広くしておりますので、教本で学べない内容をこのハンズオンセミナーでは提供できると思っています。看護師も高次機能シミュレーションを用いたハンズオンセミナーを開催いたします。理学療法士、臨床工学技士、看護師も含めた人工呼吸器装着患者の早期リハビリテーション、ICU回診ラリーでは、チームごとに3症例を用いて、チェック項目の確認を行うなど、新たなプログラムも組み込まれています。
さらに、今まで学生や初期研修医の先生方の中には、集中治療医がどのような業務をしているのか、なかなか経験することができないという声を聞くことがありました。他学会も、学生や初期研修医へのアピールが活発に行われており、このハンズオンセミナーでは、集中治療の醍醐味を学んでいただけるような内容にしております。
学術集会のプロジェクトとして、多くの方々が集中治療に興味を持っていただけるような工夫を凝らし、今後も継続できるようなハンズオンセミナーを目指しております。