学術プログラム
特別講演
突然の入院で私たちが経験したこと
| 演者: | 今村 浩 | (信州大学医学部救急集中治療医学) |
企画趣旨
現代のICUにおいて、私たちは疾患の管理に加えて患者さんの人間的な生活環境を整えるPADIS(Pain, Agitation/sedation, Delirium, Immobility, Sleep disruption)管理などの努力が求められ、それが生命予後の改善、PICS(Post Intensive Care Syndrome)とPICS-F(-Family)の軽減につながることが明らかになっています。患者さんと家族の言葉から、私たち集中治療に関わる多くの職種が、より患者さん中心の医療を行うためのヒントを得る機会にしたいと思います。
会長講演
教育講演
循環モニタリングのdeep dive「圧波形を読み解く」
| 演者: | 滝瀬 義明 | (公益財団法⼈榊原記念財団附属榊󠄀原記念病院 麻酔科) |
ICU病床利用の最適化に向けた術後患者フローマネジメントの実践と展望
| 演者: | 仙頭 佳起 | (東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野) |
敗血症の身体所見を再考する
| 演者: | 伏野 拓也 | (済生会横浜市東部病院 集中治療科) |
働き方改革時代の勉強会 ― 生成AIでの学習・教育の「作り方」を考える
| 演者: | 関谷 智 | (聖路加国際病院 集中治療科) |
ICU医のための災害対応入門―Hazard Vulnerability Analysis(HVA)から病院避難まで―
| 演者: | 問田 千晶 | (信州大学医学部 救急集中治療医学教室) |
超音波画像による骨格筋や呼吸筋の評価をどう活用するか?
| 演者: | 大倉 和貴 | (秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション部) |
多職種で共有したい外傷性凝固障害と大量輸血戦略
| 演者: | 今本 俊郎 | (埼玉医科大学 総合医療センター 高度救命救急センター) |
Impella管理の基本と近年のトレンド(仮)
| 演者: | 齋藤 俊祐 | (自治医科大学 内科学講座 循環器専門医) |
栄養管理の観点から見直す排便管理
| 演者: | 福勢 麻結子 | (東京医科大学病院 臨床栄養部) |
シンポジウム
"頭蓋内だけでは救えない”神経集中治療ー多臓器マネジメントの最前線ー
企画趣旨
本セッションでは、「脳を守るための全身管理」という視点から、肺・心臓・腎臓・血液を含む多臓器管理を統合的に捉え直すことを目的とする。
「いつ・どう動かすか?」チームで挑む重症外傷の早期リハビリテーション~症例から学ぶ至適タイミングと強度設定~
企画趣旨
多職種で考えるCRRT患者のアセスメント― CRRT traumaを回避するための共通言語 ―
企画趣旨
本セッションでは、CRRT traumaを回避しつつ治療効果を最大限に引き出すための治療プランや患者アセスメントについて、多職種それぞれの立場からの視点を整理し、日常診療において実践している取り組みを紹介してもらう。多角的な視点でCRRT患者を捉え、チームとしてより良いケアにつなげるための理解を深め、各施設でも実践への一助になることを本セッションの目的とする。
小児期からのさまざまな基礎疾患をもつ患者の集中治療
企画趣旨
若手研究レスキュー:アイデア〜計画〜継続の3つの壁を越える
企画趣旨
構成は60分で、リサーチクエスチョンが思いつかない(クリニカルクエスチョン リサーチクエスチョンへの落とし込み、壁打ちの進め方)、研究の進め方が分からない(研究計画、メン① → ②ターの見つけ方、相談の出し方、既存データベース活用)、研究を続けられない(エフォート管理、チーム文化、資金調達)を各③ 15〜20分で扱い、最後に質疑と要点整理を行います。参加者が「自分の状況に当てはめられる型」と「明日からの次の一手」を持ち帰れることを目的としたセッションを目指します。
救急・集中治療における緊急ACP ~新ガイドラインの下で「決められない」現場をどう支えるか~
企画趣旨
パネルディスカッション
臓器連関を意識した循環器集中治療 ― 循環器内科医 × 集中治療医 若手クロストーク
企画趣旨
ARDSへの挑戦〜beyond the evidence〜
企画趣旨
本セッションは座長をファシリテーター、4チーム程度、各施設からの多職種チームで登壇いただき、各施設からの発表ではなく、一つの症例をベースにしたディスカッションを行うことを想定している(ある意味、ソクラテスメソッドとも言えるかもしれない)
症例で学ぶ外傷ICUのDecision Making~自己完結型 vs 多科協働型:“ハブ”としてのIntensivist~
企画趣旨
PICS外来・PICSラウンドのリアル:症例から学ぶ“次の一歩”
企画趣旨
一方で、ICU退室後の身体・認知・精神・家族の問題(PICS / PICS-F)へのフォローアップの重要性は広く認識されつつあり、各施設が手探りで外来や回診の形を模索している。
本セッションでは、PICS外来/PICSラウンド、もしくはそれに近いフォローアップを行っている施設の実症例を起点に、具体的に共有する。
「完成されたPICSセンターの紹介」ではなく、一般的なICUでも明日から真似できる“ミニマムセット”(例:退室前説明、簡便なスクリーニング、退院後1回の電話フォローなど)を持ち帰ってもらうことを目標とする。
PICS外来・ラウンドが保険収載されていない現状をあえて可視化し、「それでもできること」「だからこそどのようなエビデンスと仕組み作りが必要か」を多職種で議論することで、今後のPICS診療体制・診療報酬の在り方を考える契機としたい。
その胸骨、本当に押しますか?― CALSで振り返る開心術後心停止 ―
企画趣旨
一方で、日本では多くの施設でその対応が依然として個人の経験に依存し、蘇生対応に不安を感じている若手医師やコメディカルスタッフは少なくない。
Cardiac Surgery Advanced Life Support(CALS)は、開心術後心停止に特化した国際的に確立されたプロトコルであり、対応手順と役割分担を明確化することで蘇生率の向上に寄与する。
医師の働き方改革が進む中、従来の「心臓外科医が一人で術後管理を担う」体制はもはや現実的ではなく、開心術後患者の管理に携わるすべてのスタッフが共通認識を持ち、連携することが重要となる。
日本においては、2025年9月に第1回CALSコースが開催され、まさにこれから国内で普及していこうとしている段階であり、診療科や職種を超えて高い関心が寄せられている。
本セッションでは、まずCALS JAPAN理事長の植野剛先生をお迎えし、CALSの基本概念とその意義について概説する。次に各施設より実際の開心術後心停止症例を公募し、発生時の状況、実際の対応、対応に際して困難であった点や課題について提示して共有する。それらを振り返りながら、CALSを導入していた場合にどのような判断・行動が可能であったかを検討する。
また、院内でのCALS普及に向けた提言や実際の取り組み・導入後に新たに発生した問題点を検討することで、ICUでの開心術後患者の蘇生率向上の足掛かりとなるセッションとなることを期待する。
その一報は,なぜ遅れたのか ―4つの視点から読み解くRRSの課題と伸びしろ―
企画趣旨
①起動要素:異変への気づき、判断過程、起動に対するためらいなど事例の振り返りと要因分析、起動をためらった背景にある心理的要因・職種間関係・組織文化に関する報告
②対応要素:対応チームの行動と要請者が期待する支援とのギャップ、コミュニケーション上の課題に関する取り組み
③システム改善要素:デブリーフィング、フィードバック、教育的介入によるRRS運用改善に関する実践報告
④指揮調整要素:主治医と対応チームの役割分担や指示系統、心理的安全性を高める取り組み
ハンズオンセミナー
気管切開・永久気管孔患者の緊急対応
企画趣旨
本ハンズオンセミナーでは、事前の講義動画とミニテストで
「気管切開患者と永久気管孔患者の見分け方」、
「気管カニューレ閉塞」、
「気管カニューレ逸脱・迷入」、
「気管腕頭動脈瘻」
といった致死的となり得る病態について、その予防と初期対応を学びます。
当日は、気管切開患者および永久気管孔患者それぞれの緊急アルゴリズムに沿って、「気管カニューレ閉塞」「気管カニューレ逸脱・迷入」を中心としたシナリオに対応し、実際に手を動かしながら実践していただきます。また、参加者やインストラクターの経験、各施設の事情などについて意見交換を行いながら進めていくことも、本ハンズオンの醍醐味です。受講後には、それぞれのご施設で「明日から実践してみよう」と思っていただけるようなセミナーを目指しています。
なお、参加登録されていない方も当日の見学が可能です。日常診療で遭遇する可能性のある緊急事態に備える機会として、ぜひ会場に足を運んでいただければ幸いです。
