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日本集中治療医学会 第10回関東甲信越支部学術集会

学術プログラム

日程表

※プログラム・抄録集の閲覧パスワードは、会員メールおよび参加登録時の自動返信メールにてご案内いたします。


特別企画

突然の入院で私たちが経験したこと

2026年7月11日(土)13:20~14:00 第1会場

座長:今村 浩(信州大学医学部救急集中治療医学)
企画趣旨
本特別講演では、急病で数ヶ月間ICUに入室した、自らも医療者である患者さんにICU入室中・退室後の様々な体験についてご講演いただきます。また、患者さんを長期にわたって支えた、同じく医療者である家族の方にもその思いを語っていただきます。
現代のICUにおいて、私たちは疾患の管理に加えて患者さんの人間的な生活環境を整えるPADIS(Pain, Agitation/sedation, Delirium, Immobility, Sleep disruption)管理などの努力が求められ、それが生命予後の改善、PICS(Post Intensive Care Syndrome)とPICS-F(-Family)の軽減につながることが明らかになっています。患者さんと家族の言葉から、私たち集中治療に関わる多くの職種が、より患者さん中心の医療を行うためのヒントを得る機会にしたいと思います。

会長講演

症例(ケース)にこだわる

2026年7月11日(土)11:35~12:00 第1会場

座長:藤谷 茂樹(聖マリアンナ医科大学救急医学)
演者:今村  浩(国立大学法人信州大学医学部附属病院高度救命救急センター集中治療室)

教育講演

教育講演1

循環モニタリングのdeep dive「圧波形を読み解く」

2026年7月11日(土)16:25~16:50 第2会場

座長:塩塚 潤二(自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座)
演者:滝瀬 義明(公益財団法⼈榊原記念財団附属榊󠄀原記念病院 麻酔科)

教育講演2

ICU病床利用の最適化に向けた術後患者フローマネジメントの実践と展望

2026年7月11日(土)16:25~16:50 第3会場

座長:土井 研人(東京大学救急・集中治療医学)
演者:仙頭 佳起(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 心肺統御麻酔学分野)

教育講演3

ICU医のための災害対応入門―Hazard Vulnerability Analysis(HVA)から病院避難まで―

2026年7月11日(土)10:05~10:30 第4会場

座長:鈴木 健人(横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター)
演者:問田 千晶(信州大学医学部 救急集中治療医学教室)

教育講演4

敗血症の身体所見を再考する

2026年7月11日(土)10:35~11:00 第4会場

座長:井上 貴昭(筑波大学医学医療系救急・集中治療医学)
演者:伏野 拓也(済生会横浜市東部病院 集中治療科)

教育講演5

働き方改革時代の勉強会 ― 生成AIでの学習・教育の「作り方」を考える

2026年7月11日(土)11:05~11:30 第4会場

座長:白戸 康介(相澤病院救急科)
演者:関谷 智(聖路加国際病院 集中治療科)

教育講演6

超音波画像による骨格筋や呼吸筋の評価をどう活用するか?

2026年7月11日(土)11:35~12:00 第4会場

座長:塚越 大智(信州大学医学部附属病院リハビリテーション部)
演者:大倉 和貴(秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション部)

教育講演7

多職種で共有したい外傷性凝固障害と大量輸血戦略

2026年7月11日(土)13:20~13:45 第4会場

座長:加納 誠也(帝京大学医学部救急医学講座)
演者:今本 俊郎(埼玉医科大学 総合医療センター 高度救命救急センター)

教育講演8

チームで取り組むImpella管理:基本と近年のトレンド

2026年7月11日(土)13:50~14:15 第4会場

座長:清野 雄介(聖マリアンナ医科大学病院麻酔科・集中治療センター)
演者:齋藤 俊祐(自治医科大学 内科学講座 循環器専門医)

教育講演9

栄養管理の観点から見直す排便管理

2026年7月11日(土)16:25~16:50 第4会場

座長:川井  翔(聖マリアンナ医科大学病院栄養部)
演者:福勢 麻結子(東京医科大学病院 臨床栄養部)

シンポジウム

シンポジウム1

救急・集中治療における緊急ACP ~新ガイドラインの下で「決められない」現場をどう支えるか~

2026年7月11日(土)14:05~15:25 第1会場

座長:伊藤  香(自衛隊入間病院教育部)
鍋島 正慶(東京ベイ・浦安市川医療センター救急集中治療科(集中治療部門))
演者:伊藤 香(自衛隊入間病院外科ACS)
「救急・集中治療における生命維持治療の終了/差し控えに関する4学会合同ガイドライン」概要
演者:寺山 毅郎(自衛隊中央病院救急科)
家族が精神病理に巻き込まれ、共同意思決定プロセスが著しく困難であった制限型摂食障害の1例
演者:松吉 健夫(地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩総合医療センター救命・集中 治療科)
長期V-V ECMO管理において、bridge to nowhereの判断および受容が困難であった2症例を経験して
演者:井上  俊(前橋赤十字病院集中治療科・救急科)
ACPで合意形成が難しかった小児患者例
演者:後藤 友子(医療法人社団悠翔会臨床研究センター / 情報と選択と決定の研究所 / 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター在宅医療・地域医療連携推進部)
大学病院ICUから在宅緩和ケアへ移行し最期の時間を自宅で過ごした一例:在宅医療提供側からの視点
演者:今長谷 尚史(自治医科大学附属病院集中治療部)
緊急ACPは必要ですか?緊急ACPをICUで実践する際に懸念されること
演者:辻本 真由美 (横浜市立大学附属市民総合医療センターEICU)
予後予測の不確実性の中で行われた緊急ACP-事前意思を手掛かりにした意思決定プロセスの検討-
企画趣旨
救急・集中治療における終末期ガイドラインの改訂が進む一方、現場では予後の不確実性や時間的制約、家族間の対立や代理人不在など、指針のみでは解決困難な「決められない」状況に直面する。本セッションでは、まず改訂ガイドラインの要点を概説し、基本概念を共有する。そのうえで、困難を極めた具体的な症例を提示して頂き、現場でどのような意思決定支援プロセス(緊急ACP)が展開されたのかを検証する。公募演題には、単なる結果報告ではなく、困難な状況下でチームがいかに合意形成を模索したかという「プロセス」の提示を期待する。具体的には、家族間の意見対立に対するコンフリクト・マネジメントや、意思決定者不在時に多職種で最善を模索した事例、あるいは理想的な合意に至らなかったが重要な教訓を含む事例などを歓迎する。 規範(ガイドライン)と実践の往還を通じ、倫理的妥当性と患者の尊厳を守るための道筋を共に探求したい。

シンポジウム2

"頭蓋内だけでは救えない”神経集中治療ー多臓器マネジメントの最前線ー

2026年7月11日(土)14:05~15:25 第1会場

座長:江川 悟史(TMGあさか医療センター神経集中治療科、Neuro ICU and Coma Science Center)
朝見 正宏(さいたま赤十字病院高度救命救急センター救急科/ 集中治療部)
演者:江川 悟史(TMGあさか医療センター神経集中治療科、Neuro ICU and Coma Science Center )
脳酸素需給バランスから考える神経集中治療 ― 各臓器との統合管理
演者:藤本 佳久(聖マリアンナ医科大学病院救急医学 NeuroICU team)
肺–脳相互作用に基づく神経集中治療戦略
演者:長谷川 綾香(公立昭和病院救命救急センターICU)
心臓から診る~神経集中治療における循環管理~
演者:岡田 和也(地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立墨東病院集中治療科)
腎臓から診る神経集中治療:脳を守る腎代替療法管理
演者:岡﨑 智哉(医療法人徳洲会千葉西総合病院集中治療室)
血液から診る神経集中治療―Acute Brain Injuryと赤血球輸血―
企画趣旨
Multimodal monitoring を駆使した頭蓋内管理が本邦でも注目されており、神経集中治療は「頭蓋内管理」に焦点が当たりやすい。一方で、肺・心臓・腎臓・血液といった頭蓋外臓器の管理については、各臓器単独の最適化にとどまり、脳との相互作用を十分に意識した議論がなされていない場面も少なくない。
本セッションでは、「脳を守るための全身管理」という視点から、肺・心臓・腎臓・血液を含む多臓器管理を統合的に捉え直すことを目的とする。

シンポジウム3

多職種で考えるCRRT患者のアセスメント― CRRT traumaを回避するための共通言語 ―

2026年7月11日(土)11:10~12:05 第3会場

座長:濱田 悠佑(聖マリアンナ医科大学病院臨床工学技術部)
山口 晃典(信州大学医学部附属病院集中治療部/腎臓内科)
演者:山口 晃典(国立大学法人信州大学医学部附属病院集中治療部)
透析が必要な重症患者の予後改善のための新たな視点~Dialytrauma/CRRT trauma
演者:西村 優一(独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院臨床工学部)
CRRT trauma回避に向けた臨床工学技士の役割
演者:小岩井 祥(国立大学法人信州大学医学部附属病院薬剤部)
CRRT管理における最適な薬物治療を目指して
演者:柳澤 佑哉 (日本大学病院リハビリテーション室)
CRRT患者のアセスメントとCRRT traumaを回避するための共通言語〜理学療法士の立場から〜
企画趣旨
急性腎障害(AKI)はICUにおける重要な合併症であり、循環動態が不安定な重症患者では持続的腎機能代替療法(CRRT)がしばしば選択される。一方、高容量設定や早期開始は生命予後を改善せず、有害事象を増やしうることが示されており、近年「CRRT trauma」という概念が注目されている。CRRTを安全かつ効果的に行うには、医師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士など多職種が共通言語に基づいて患者を評価し、治療方針を共有することが重要である。
本セッションでは、CRRT traumaを回避しつつ治療効果を最大化するための患者アセスメントと実践的な治療プランを、多職種の視点から整理し共有することで、各施設での実践につながる知見を提供する。

シンポジウム4

小児期からのさまざまな基礎疾患をもつ患者の集中治療

2026年7月11日(土)14:25~15:25 第3会場

座長:松戸 孝博(松戸市立総合医療センター小児集中治療科)
奥脇  一(筑波大学附属病院小児内科)
演者:壹岐 陽一(東京科学大学病院集中治療部)
染色体異常を基礎疾患に持つ患者の集中治療管理
演者:早川 格 (国立研究開発法人国立成育医療研究センター小児内科系専門診療部神経内科)
小児期発症の神経疾患を基礎疾患に持つ患者の集中治療管理
演者:正谷 憲宏(公益財団法人榊原記念財団附属榊原記念病院集中治療科)
先天性心疾患患者の集中治療 -小児から成人まで-
企画趣旨
近年の医療の進歩により、小児期に基礎疾患を有する患者が成人期になり集中治療や救急医療を要する場面が増えている。これらの患者は小児・成人いずれの集中治療の枠組みにも当てはまりにくく、診療上の課題が多い。本企画では、小児期からの基礎疾患を有する患者の集中治療をテーマに、先天性心疾患や神経疾患、染色体異常などを例に、これらの基礎疾患を有する移行期患者および成人患者に対する集中治療の管理のポイントと現状を複数の演者から提示いただき、課題について議論する。

シンポジウム5

若手研究レスキュー:アイデア〜計画〜継続の3つの壁を越える

2026年7月11日(土)14:25~15:25第4会場

座長:中島 幹男(東京都立広尾病院救命救急センター)
岡野  弘(東京医科大学麻酔科学分野)
演者:小谷 祐樹(医療法人鉄蕉会亀田総合病院集中治療科)
リサーチクエスチョンの前に、メンターいますか?
演者:吉田 拓生(東京慈恵会医科大学救急災害医学講座附属柏病院集中治療部)
研究したいのに進めない
演者:安田 英人(自治医科大学附属さいたま医療センター救急科)
研究を続けるために―エフォート管理・チーム文化・資金調達の実践―
企画趣旨
本企画は、研究に関心はあるものの「何に困っているのか/次に何をすべきか」が整理できず停滞しやすい若手を対象に、ステージ別の つまずき をシナリオ化し、メンター×メンティーの対話(壁打ち)を実演する実践型セッションを目指します。実際のやり取りを通じて思考プロセスと行動手順を可視化していきます。
構成は60分で、リサーチクエスチョンが思いつかない(クリニカルクエスチョン リサーチクエスチョンへの落とし込み、壁打ちの進め方)、研究の進め方が分からない(研究計画、メン① → ②ターの見つけ方、相談の出し方、既存データベース活用)、研究を続けられない(エフォート管理、チーム文化、資金調達)を各③ 15〜20分で扱い、最後に質疑と要点整理を行います。参加者が「自分の状況に当てはめられる型」と「明日からの次の一手」を持ち帰れることを目的としたセッションを目指します。

パネルディスカッション

パネルディスカッション1

臓器連関を意識した循環器集中治療 ― 循環器内科医 × 集中治療医 若手クロストーク

2026年7月11日(土)9:10~10:20 第1会場

座長:中田  淳(日本医科大学付属病院心臓血管集中治療科)
小谷 祐樹(医療法人鉄蕉会亀田総合病院集中治療科)
演者:吉岡 晃佑 (さいたま赤十字病院高度救命救急センター集中治療部)
吸気努力を起点とした呼吸・循環・臓器連関の統合管理と集中治療医の役割
演者:岸原 誠(東京女子医科大学病院循環器内科)
ICUから移植・LVAD・外来へつなぐ循環器集中治療
企画趣旨
重症心不全・呼吸不全・右心負荷・腎障害が併存する循環器集中治療では、個々の臓器ではなく臓器連関を踏まえた全身管理が求められる。本セッションでは、若手循環器内科医と集中治療医それぞれの立場から、循環器集中治療における評価・管理のポイントを概説する。続いて、急性心不全・呼吸不全を呈する仮想症例を提示し、人工呼吸管理やRRT導入、目標血圧・前負荷の設定、将来の介入を見据えた方針決定などを題材に、両者が実際の思考プロセスや若手ならではの悩みを交えながら対談形式で議論する。フロアとの質疑も通じて、各施設の実情や工夫を共有しつつ、「臓器連関を意識した循環器集中治療の実践的なチェックポイント」を持ち帰っていただくことを目的とする。

パネルディスカッション2

症例で学ぶ外傷ICUのDecision Making
~自己完結型 vs 多科協働型:“ハブ”としてのIntensivist~

2026年7月11日(土)10:25~11:30 第1会場

座長:今本 俊郎(埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター)
宮村 保吉(JA 長野厚生連佐久総合病院佐久医療センター救命救急センター)
演者:福山 唯太(日本医科大学千葉北総病院救命救急センター)
自己完結型救命救急センターにおけるIntensivistの役割
演者:鈴木 啓介(総合病院土浦協同病院救命救急センター救急集中治療科/ 外傷・Acute Care Surgery センター)
多科協働型外傷ICUにおけるDecision Makingと診療連携
演者:八木 洸輔 (埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター / 東京慈恵会医科大学附属病院集中治療室)
自己完結型ICUで集中治療医が”ハブ”として段階的手術計画を主導したISS 50多発外傷の1例
演者:井上 和茂(独立行政法人国立病院機構災害医療センター救命救急センター集中治療室)
自己完結型システムの強みと苦悩
演者:松本 学(山梨県立中央病院高度救命救急センター)
高齢者多発外傷に対する包括的治療チームにより治療を行った一例頭部脊椎,胸腹部,四肢骨盤外傷合併症例
演者:山下 幾太郎(済生会横浜市東部病院救命救急センター)
長期ICU管理を要した重症腹部外傷症例における多職種連携のあり方
企画趣旨
重症外傷患者の救命において、ICUでの集中治療戦略は予後を決定づける重要な要素である。その診療体制は、救急集中治療医が一貫して主導する「自己完結型」と、各専門科と連携する「多科協働型」に大別されるが、システムの違いを超えた共通の課題として「高齢化に伴う患者背景の複雑化」が挙げられる。重篤な基礎疾患を有する患者や、外傷と内因性疾患が混在するマルチプロブレムな症例においてこそ、臓器横断的な視点を持つIntensivistの介入が不可欠となるのではないだろうか。本パネルディスカッションでは、指定演者に加え、広く演題を公募する。実際の症例を通じて外傷ICUにおけるDecision Makingの実際を提示していただきたい。特に、今回は成功例のみならず、あえて「救命できなかった症例」や「管理に難渋した症例」を歓迎する。厳しい転帰を辿った症例にこそ、意思決定の迷いやシステム間の連携不足といった本質的な課題が潜んでいるからである。なお、応募の際は抄録内に、自施設の体制が「自己完結型」か「多科協働型」のいずれに該当するかを明記していただきたい。 困難な状況下で、集中治療医がいかに多職種・多科をつなぐ「ハブ」として機能すべきか。それぞれの視点から徹底的に討論し、これからの外傷診療におけるIntensivistの価値を再定義したい。

パネルディスカッション3

「いつ・どう動かすか?」チームで挑む重症外傷の早期リハビリテーション~症例から学ぶ至適タイミングと強度設定~

2026年7月11日(土)9:10~10:05 第2会場

座長:市川  毅(東海大学医学部付属病院リハビリテーション技術科)
酒井 康成(信州大学医学部附属病院リハビリテーション部)
演者:市川 毅 (東海大学医学部付属病院リハビリテーション技術科)
重症外傷患者の早期リハビリテーション
演者:大久保 裕也(埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション部)
腹部熱傷により座位離床が制限された非骨傷性頸髄損傷例におけるICU早期離床戦略
演者:矢田 大智(さいたま赤十字病院集中治療室(ICU))
鈍的肝損傷のnon-operative managementにおける早期離床
演者:仲田 光(さいたま赤十字病院高度救命救急センター / さいたま赤十字病院集中治療室(ICU))
脾損傷後における離床に関する当院での考え方の変遷
演者:山元 良(慶應義塾大学病院集中治療センター)
多職種メンタルヘルスリエゾンチームによる重症四肢骨盤外傷の急性期リハビリ支援
企画趣旨
早期リハビリテーションがPICS(集中治療後症候群)予防や機能予後改善に寄与することは論を俟たないが、重症外傷患者においては、損傷部位の多様性や全身状態の不安定さから、リハビリテーション開始のタイミングや内容には慎重な判断が欠かせない。本シンポジウムではまず基調講演として、重症外傷リハビリテーションの総論を概観し、リスク管理とチーム医療の基本的戦略を共有する。さらに、「脊髄損傷」「胸腹部外傷」「骨盤・四肢外傷」の3つの領域について、現場での工夫や悩み、成功例など、日々の臨床で直面するリアルな課題を共有していただく。「いつ、どこまで進めてよいのか?」この難しい課題について、現場で役立つ視点を症例ベースで考えてみる。

パネルディスカッション4

PICS外来・PICSラウンドのリアル:症例から学ぶ“次の一歩”

2026年7月11日(土)10:10~11:05 第2会場

座長:佐藤 暢夫(東京女子医科大学集中治療科)
畠山 淳司(横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター)
演者: 野坂 宜之(東京科学大学大学院医歯学総合研究科生体集中管理学分野 / 東京科学大学病院集中治療部)
PICS予防の土台としての認知向上とICU環境づくり
演者:白崎 加純(聖路加国際病院救命救急センター集中治療室 / 金沢大学大学院医薬保健学総合研究科博士課程)
当院におけるPICS-F外来の立ち上げと実践報告
演者:伊東 祐美(聖マリアンナ医科大学病院救命救急センター集中治療室 / 聖マリアンナ医科大学病院麻酔科)
集中治療後症候群(PICS)外来の新規開設と運用の実際 ― 導入プロセスと課題の検討 ―
企画趣旨
日本では、PICS外来やPICSラウンドは診療報酬上の専用項目がなく、再診料等の枠組みの中で「持ち出し」で運営している施設が多いのが現状である。
一方で、ICU退室後の身体・認知・精神・家族の問題(PICS / PICS-F)へのフォローアップの重要性は広く認識されつつあり、各施設が手探りで外来や回診の形を模索している。
本セッションでは、PICS外来/PICSラウンド、もしくはそれに近いフォローアップを行っている施設の実症例を起点に、具体的に共有する。
「完成されたPICSセンターの紹介」ではなく、一般的なICUでも明日から真似できる“ミニマムセット”(例:退室前説明、簡便なスクリーニング、退院後1回の電話フォローなど)を持ち帰ってもらうことを目標とする。
PICS外来・ラウンドが保険収載されていない現状をあえて可視化し、「それでもできること」「だからこそどのようなエビデンスと仕組み作りが必要か」を多職種で議論することで、今後のPICS診療体制・診療報酬の在り方を考える契機としたい。

パネルディスカッション5

その一報は,なぜ遅れたのか ―4つの視点から読み解くRRSの課題と伸びしろ―

2026年7月11日(土)14:25~15:25 第2会場

座長:矢嶋 恵理(信州大学医学部附属病院高度救命救急センター)
内藤 貴基(武蔵野赤十字病院救命救急センター)
演者:藤塚 健次(前橋赤十字病院集中治療科・救急科)
院内迅速対応システムの早期起動を阻害する要因の検討
演者:中村 悠太(済生会熊本病院救急科)
当院のRapid Response Systemの検討 -オーストラリアのRRSと比較して-
演者:清水 幹夫(社会医療法人抱生会丸の内病院救急総合診療)
小規模病院(199床)におけるNEWS導入とRRS構築の成果と課題
演者:松井 ルミ子(新潟県立中央病院看護部)
RRS起動後に予期せぬ心停止に至った症例を振り返る
演者:野口 綾子(東京科学大学病院集中治療部 / 東京科学大学大学院保健衛生学研究科災 害・クリティカルケア看護学分野)
CCOTラウンドへの早期警告スコア導入とRRS起動の変化:COVID‑19後の病床稼働率回復期
企画趣旨
院内迅速対応システム(Rapid Response System:RRS)は患者急変の予兆を捉え、重篤化を防ぐための重要な安全基盤として、年々その整備が進められてきた。しかし臨床においては、急変の兆候に気づいていたにもかかわらずRRSの起動が遅れた、あるいは起動されなかった事例はいまだ少なくない。こうしたRRS起動遅延の背景には、「人」「チーム」「組織」にまたがる複雑な課題が潜んでいる。本セッションでは、「その一報は,なぜ遅れたのか」という問いを軸に、RRS起動遅延の背景因子を以下の4つの視点から具体的事例を通じて多角的に検討する。職種(医師・看護師・多職種)や施設規模を問わず、成功例に限らず「うまくいかなかった経験」や「葛藤を含む実践」も含め、RRSを“起動される仕組み”として育てていくための知見を共有する場としたい。
①起動要素:異変への気づき、判断過程、起動に対するためらいなど事例の振り返りと要因分析、起動をためらった背景にある心理的要因・職種間関係・組織文化に関する報告
②対応要素:対応チームの行動と要請者が期待する支援とのギャップ、コミュニケーション上の課題に関する取り組み
③システム改善要素:デブリーフィング、フィードバック、教育的介入によるRRS運用改善に関する実践報告
④指揮調整要素:主治医と対応チームの役割分担や指示系統、心理的安全性を高める取り組み

パネルディスカッション6

ARDSへの挑戦〜beyond the evidence〜

2026年7月11日(土)10:05~11:05 第3会場

座長:酒井 康成(信州大学医学部附属病院リハビリテーション部)
中山 龍一(自治医科大学附属病院集中治療部)
演者:市山 崇史(信州大学医学部附属病院集中治療部)
矢嶋 恵理(信州大学医学部附属病院高度救命救急センター)
塚越 大智(信州大学医学部附属病院リハビリテーション部)
藤原 拓史(信州大学医学部附属病院臨床工学部)
「ARDSへの挑戦〜beyond the evidence〜」 信州大学医学部附属病院 集中治療部での取り組み
演者:山田 万里央(聖マリアンナ医科大学病院救命救急センター集中治療室)
濱田 悠佑(聖マリアンナ医科大学病院臨床工学技術部)
中茎 篤(聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーションセンター)
大平 さとみ(聖マリアンナ医科大学病院栄養部)
肺保護の先へ:聖マリアンナICUのARDS診療
演者:小野 貴広 (筑波大学附属病院救急・集中治療科)
瀬端 龍太郎(筑波大学附属病院看護部)
椿 拓海(筑波大学附属病院リハビリテーション部)
藤谷 亮太(筑波大学附属病院臨床工学部)
多職種協働で挑むARDS管理~EITなきICUにおける取り組み~
企画趣旨
肺保護戦略、筋弛緩薬、腹臥位療法、P-SILIを減らすための鎮痛鎮静管理など、肺を守るための介入が推奨されている中で、実際に臨床に携わる医療者は、「いつまで肺保護?」、「いつまで深鎮静?」、「廃用症候群やICU-Acquired weeknessの懸念?」など、患者ごとの具体的な疑問に直面し悩む場面が多いのではないだろうか?明確な答えのない中で、各施設でどのように考え、どのように取り組んでいるか、それを症例を元に共有し、オープンディスカッションしながら皆で学んでいきたい。
本セッションは座長をファシリテーター、4チーム程度、各施設からの多職種チームで登壇いただき、各施設からの発表ではなく、一つの症例をベースにしたディスカッションを行うことを想定している(ある意味、ソクラテスメソッドとも言えるかもしれない)

パネルディスカッション7

その胸骨、本当に押しますか?― CALSで振り返る開心術後心停止 ―

2026年7月11日(土)13:20~14:20 第3会場

座長:大木 紗弥香(国立循環器研究センター/ 自治医科大学附属さいたま医療センター集中治療部)
演者:植野 剛(特定非営利活動法人CALS Japan)
CALS 概説:心・大血管術後心停止対応の要点
演者:伊達 数馬(総合病院国保旭中央病院心臓外科)
胸骨圧迫後に大量出血を来たし再開胸を余儀なくされた1手術例
演者:星野 哲也(社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会横浜市東部病院集中治療センター)
開心術後心停止症例を契機としたCALSシミュレーションの実施と院内体制の課題
演者:萩原 裕也(前橋赤十字病院集中治療室)
High-intensity ICUにおける開心術後心停止に対するCode Heart対応症例
演者:江島 由紀(社会医療法人財団池友会福岡和白病院ICU)
急変は本当に突然か?― CALS導入後に見えたPre-CALSの必要性 ―
演者:山本 一太 (東京ベイ・浦安市川医療センター救急集中治療科 集中治療部門)
院内CALS普及に向けたCode Heartの実践と課題
企画趣旨
開心術後の心停止対応は、胸骨圧迫による合併症リスクや緊急再開胸の適応判断など、心臓血管外科術後患者特有のリスクと病態を考慮した迅速な対応が求められる。
一方で、日本では多くの施設でその対応が依然として個人の経験に依存し、蘇生対応に不安を感じている若手医師やコメディカルスタッフは少なくない。
Cardiac Surgery Advanced Life Support(CALS)は、開心術後心停止に特化した国際的に確立されたプロトコルであり、対応手順と役割分担を明確化することで蘇生率の向上に寄与する。
医師の働き方改革が進む中、従来の「心臓外科医が一人で術後管理を担う」体制はもはや現実的ではなく、開心術後患者の管理に携わるすべてのスタッフが共通認識を持ち、連携することが重要となる。
日本においては、2025年9月に第1回CALSコースが開催され、まさにこれから国内で普及していこうとしている段階であり、診療科や職種を超えて高い関心が寄せられている。
本セッションでは、まずCALS JAPAN理事長の植野剛先生をお迎えし、CALSの基本概念とその意義について概説する。次に各施設より実際の開心術後心停止症例を公募し、発生時の状況、実際の対応、対応に際して困難であった点や課題について提示して共有する。それらを振り返りながら、CALSを導入していた場合にどのような判断・行動が可能であったかを検討する。
また、院内でのCALS普及に向けた提言や実際の取り組み・導入後に新たに発生した問題点を検討することで、ICUでの開心術後患者の蘇生率向上の足掛かりとなるセッションとなることを期待する。

ハンズオンセミナー

気管切開・永久気管孔患者の緊急対応

講師:藤澤 美智子(横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター)
鈴木 健人(横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター)
熊城 伶己(横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター)
田中 康次郎 (三重大学医学部付属病院高度救命救急・総合集中治療センター/ 救急科)
紀田 心一(横浜市立みなと赤十字病院総合診療科)
大松 真愛(横浜市立みなと赤十字病院看護部)
佐藤 絵美(横浜市立みなと赤十字病院看護部)
高田 順子 (東京ベイ・浦安市川医療センターリハビリテーション部)
高原 有貴(信州大学医学部付属病院集中治療部)
松尾  昌(諏訪中央病院臨床工学科)
前原 洋順(横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター)
齊藤  彬(横浜市立みなと赤十字病院リハビリテーション)
共催:ICU メディカルジャパン株式会社
企画趣旨
気管カニューレの閉塞や逸脱・迷入は突然発生し、短時間で重篤な転帰につながり得る緊急性の高い合併症です。しかし、これらの予防策や緊急時の対応方法は十分に標準化されているとは言えず、現場では対応に迷う場面も少なくありません。また、気管切開患者と永久気管孔患者では酸素投与経路や換気戦略が異なりますが、永久気管孔患者に対して誤って顔から挿管が行われてしまうなどの事例が報告されています。

本ハンズオンセミナーでは、事前の講義動画とミニテストで
「気管切開患者と永久気管孔患者の見分け方」、
「気管カニューレ閉塞」、
「気管カニューレ逸脱・迷入」、
「気管腕頭動脈瘻」
といった致死的となり得る病態について、その予防と初期対応を学びます。

当日は、気管切開患者および永久気管孔患者それぞれの緊急アルゴリズムに沿って、「気管カニューレ閉塞」「気管カニューレ逸脱・迷入」を中心としたシナリオに対応し、実際に手を動かしながら実践していただきます。また、参加者やインストラクターの経験、各施設の事情などについて意見交換を行いながら進めていくことも、本ハンズオンの醍醐味です。受講後には、それぞれのご施設で「明日から実践してみよう」と思っていただけるようなセミナーを目指しています。

なお、参加登録されていない方も当日の見学が可能です。日常診療で遭遇する可能性のある緊急事態に備える機会として、ぜひ会場に足を運んでいただければ幸いです。

教育セミナー

教育セミナー(ランチョン)1

進化する心電図モニターと変わらない危険:アラーム疲労を防ぐチーム戦略

2026 年 7 月 11 日(土)12:15~13:15 第1会場

座長:今村 浩(信州大学医学部 救急集中治療医学教室)
演者:石田 岳史(東京科学大学 茨城県北西部地域医療学講座)
共催:日本光電工業株式会社

教育セミナー(ランチョン)2

敗血症診療アップデート2026 -現場にどう実装するか-

2026 年 7 月 11 日(土)12:15~13:15 第2会場

座長:岩下 具美(長野赤十字病院 救命救急センター/第一救急部)
演者:森口 武史(山梨大学医学部 救急集中治療医学講座)
共催:旭化成セラピューティクス株式会社

教育セミナー(ランチョン)3

血行動態モニタリング実践 〜ショックを解剖する〜

2026 年 7 月 11 日(土)12:15~13:15 第3会場

座長:問田 千晶(信州大学医学部 救急集中治療医学教室)
演者:平本 芳行(順天堂大学医学部附属浦安病院 麻酔科)
共催:日本ベクトン・ディッキンソン株式会社

教育セミナー(ランチョン)4

外傷ECMO・周産期ECMOの実践

2026 年 7 月 11 日(土)12:15~13:15 第4会場

座長:小倉 崇以(宇都宮済生会病院 救急・集中治療科)
演者:神山 治郎(さいたま赤十字病院 高度救急救命センター)
共催:泉工医科工業株式会社

教育セミナー(モーニング)1

いつもの人工呼吸器で、非ARDS患者の換気目標をデザインする

2026 年 7 月 11 日(土)9:10~10:00 第3会場

座長:上條 泰(信州大学医学部附属病院 救急集中治療医学教室・高度救急救命センター)
演者:山口 嘉一(国際医療福祉大学成田病院 麻酔・集中治療科/国際医療福祉大学 医学部 麻酔・集中治療医学講座)
共催:ドレーゲルジャパン株式会社

教育セミナー(モーニング)2

血液ガス分析のTips ~臨床から研究まで~

2026 年 7 月 11 日(土)9:10~10:00 第4会場

座長:大塚 将秀(国家公務員共済組合連合会 横須賀共済病院 集中治療科)
演者:髙橋 和博(東北大学 麻酔科)
共催:ラジオメーター株式会社

教育セミナー(コーヒーブレイク)1

輸液を“効かせる”とは何か? -血管内皮から再定義する輸液有効性とアンチトロンビン-

2026 年 7 月 11 日(土)15:30~16:20 第2会場

座長:森口 武史(山梨大学医学部 救急集中治療医学講座)
演者:岡田 英志(岐阜大学大学院医学系研究科 救急・災害医学分野)
共催:日本血液製剤機構

教育セミナー(コーヒーブレイク)2

意識障害に強くなる脳波トリアージ

2026 年 7 月 11 日(土)15:30~16:20 第3会場

座長:問田 千晶(信州大学 医学部医学科 救急集中治療医学教室)
演者:音成 秀一郎(広島大学病院 脳神経内科)
共催:フクダ電子長野販売株式会社

教育セミナー(コーヒーブレイク)3

集中治療におけるiNOの最適活用戦略

2026 年 7 月 11 日(土)15:30~16:20 第4会場

座長:藤谷 茂樹(聖マリアンナ医科大学病院 救命救急センター集中治療室)
演者:萩原 祥弘(済生会宇都宮病院 集中治療科)
演者:田村 高廣(名古屋市立大学大学院医学研究科)
共催:マリンクロットファーマ株式会