【事務局】
北海道大学大学院医学研究科
侵襲制御医学講座 救急医学分野
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ハンズオンセミナーのご案内

  皆様、今年度も、3年目になりますが、昨年に続き、ハンズオンセミナーを開催することになりました。他学会でも、積極的に学会主導でハンズオンセミナーを学術集会と併設もしくは、プレコングレス・ポストコングレスという形態で広く開催されております。このハンズオンセミナーは、セミナーの質を学会が一定基準を満たすことで承認したものであり、標準的な内容となるように年々改良を重ねてきております。国内ですでに実績のある先生方に講師として参加していただき、周到な準備をしております。

 今年度のハンズオンセミナーは、7コース準備をしております。

  1. 神経集中治療ハンズオン
  2. J-PADガイドライン
  3. Be An Intensivistコース
  4. 外科気道確保トレーニング
  5. 早期離床に必要な知識と技術
  6. 非同調グラフィック&経肺圧モニター
  7. ICUラウンド

 日本集中治療医学会のプロジェクトとして、多くの方々が集中治療に興味を持っていただけるような工夫を凝らして、地方での同様なハンズオンセミナーの開催を目指しております。また、全国で開催するために広くインスト候補の先生方を募っておりますのでお気軽にお声をかけて下さい。

一般社団法人 日本集中治療医学会
理事長:西村匡司

一般社団法人 日本集中治療医学会教育委員会
担当理事:松田兼一
委員長:貝沼関志
ハンズオンセミナー責任担当者:藤谷茂樹

ハンズオンセミナー申込及びお問い合わせ

日本集中治療医学会 ハンズオンセミナー事務局代行
株式会社コンパス 内
萩原はるな  渡沼 卓   濱 澄男
〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目3番11号 NCKビル5階
電話 03-5840-6131 FAX 03-5840-6130
E-mail:jsicmhos@compass-tokyo.jp

1.神経集中治療ハンズオン(神経集中治療の醍醐味を感じる)

コンセプトの説明の後、心拍再開後、頭部外傷、脳卒中、てんかん重積状態の4つのシナリオブースを体験し、神経集中治療の醍醐味を感じるコースである。

【タイムテーブル及び内容】

コンセプトの説明(10分):脳の酸素需給バランスを考えて対応することの重要性を強調する。 心拍再開後ブース(40分):人形、体温管理装置、モニターを配置し、体温管理療法の適応、シバリング対策、予後予測、看護の工夫、感染症のルールアウト、aEEGなどを中心にシナリオベースで行う。

○到達目標:

  • 心停止後の体温管理(低体温療法・脳平温療法)を学ぶ
  • 体温管理装置の使用が可能となる
  • 低体温療法の適応を判断できる様になる
  • シバリングの対応方法を学ぶ
  • 予後予測について学ぶ(時間次第で割愛、aEEGなど)

てんかん重積状態ブース(40分):人形、脳波計、モニターを配置し、脳波モニタリングの適応、異常波形の認知、てんかん重積のマネージメント、aEEGの見方、NCSEの診断方法などを中心にシナリオベースで行う。2つの子ブースに分ける。

○到達目標:

  • 脳波モニタリングの適応を理解し、異常波形を認知し専門家にコンサルテーションすることができる。
  • 専門家がどの様に脳波を判読しているかを知る。
  • 簡易脳波モニタリングの実用性について知る。

脳卒中ブース(40分):人形、モニターを配置し、くも膜下出血を中心に行う。血圧管理、CSSWS、SIADHへの対応、DCIの予知と対応、神経原性肺水腫などを中心にシナリオベースで行う。

○到達目標:

  • 脳出血と脳梗塞の血圧管理について説明できる
  • SAHでの手術や血管内治療が終了するまでの血圧管理ができる
  • 予防的介入についてディスカッションできる(TCDを含む)
  • CSWSやSIADHのマネージメントができる
  • DCIが発生した時の対応ができる

頭部外傷ブース(40分):人形、頭蓋内圧モニタリングキットを配置し、頭蓋内圧モニタリングの適応、挿入手技、合併症、頭蓋内圧亢進時の対応方法などを中心にシナリオベースで行う。

○到達目標:

  • ICPモニター挿入の適応を説明できる
  • ICPモニターが挿入できる
  • ICPモニターの挿入部位合併症について説明できる
  • ICP上昇時の対応方法をマスターする

締め(10分):コンセプトの再確認

【開催概要】

開催日:2017年3月8日(水)13:00~16:30(予定) 会場:北海道大学学術交流会館 コーディネーター: 黒田 泰弘(香川大学医学部附属病院救命救急センター) 副コーディネーター:江川 悟史(朝霞台中央総合病院 神経集中治療部) ディレクター:永山 正雄(国際医療福祉大学熱海病院 神経内科) インストラクター: 黒田 泰弘(香川大学医学部附属病院救命救急センター)
畝本 恭子 (日本医科大学多摩永山病院 救命救急センター)
永山 正雄(国際医療福祉大学熱海病院 神経内科)
河北 賢哉(香川大学医学部附属病院救命救急センター)
久保田有一(朝霞台中央総合病院 脳神経外科)
則末 泰博(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急・集中治療科)
中本 英俊(朝霞台中央総合病院 脳神経外科)
有元 秀樹(大阪市立総合医療センター 救命救急部)
山下  進 (徳山中央病院 救急科)
井上 明彦(兵庫県災害医療センター 救急部)
江川 悟史(朝霞台中央総合病院 神経集中治療部)
星山 栄成(獨協医科大学 救命救急センター)
櫻谷 正明(JA広島総合病院 地域救命救急センター)
藤井 修一(聖マリアンナ医科大学 救急医学)
対象:ICUに勤務する医師(後期研修医以上),コメディカル 募集人数:30名
 
 

2.J-PADガイドライン:ツールをつかってみよう

J-PAD ガイドラインで推奨されている痛みの評価ツール:Behavioral Pain Scale(BPS)とCritical-Care Pain Observation Tool(CPOT)、鎮静深度の評価ツール: Richmond Agitation-Sedation Scale(RASS)と Sedation-Agitation Scale(SAS)、せん妄の評価ツール:Confusion Assessment Method for the Intensive Care Unit(CAM-ICU)と Intensive Care Delirium Screening Checklist(ICDSC)の使い方についての解説と、ビデオ映像や練習問題を用いた演習をグループワーク形式で行う。グループの中で出された疑問や、実際に臨床現場で困っていることなどについて、インストラクターやアシスタントが助言・解説などを行い、ツールの導入や使用継続に向けた学習の機会を提供する。

【タイムテーブル及び内容】(予定)

13:00~13:20開会挨拶、グループ分け、自己紹介等 13:20~14:00「Pain」ハンズオン(導入講義、DVD、演習問題) 14:00~14:20「Agitation」ハンズオン(導入講義、DVD、演習問題) 14:20~14:30時間調整、休憩 14:30~15:25「Delirium」ハンズオン(導入講義、DVD、演習問題) 15:25~15:35時間調整、休憩 15:35~15:55事例検討グループワーク(その1) 15:55~16:15事例検討グループワーク(その2) 16:15~16:30まとめと質疑

○到達目標:

  • 痛み・不穏・せん妄の管理に使用する評価ツールの種類と使用法を理解できる
  • 痛みの評価ツール(BPS/CPOT)を、表を確認しながら実施できる
  • 鎮静の評価ツール(RASS/SAS)を、表を確認しながら実施できる
  • せん妄の評価ツール(CAM-ICU/ICDSC)を、表を確認しながら実施できる

【開催概要】

開催日:2017年3月8日(水)13:00~16:30(予定) 会場:北海道大学学術交流会館 コーディネーター:布宮  伸(自治医科大学) インストラクター:植村  桜(大阪市立総合医療センター)
古賀 雄二(亀田医療大学看護学部)
吹田奈津子(日本赤十字社和歌山医療センター)
茂呂 悦子(自治医科大学附属病院)
アシスタント:鶴田 良介(山口大学)
西  信一(兵庫医科大学)
長谷川隆一(水戸協同病院)
対象:医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士など職種は問わない
  • 5人×7グループに編成する
  • グループは複数の職種が含まれるように編成する

募集人数:35名
 
 

3.Be An Intensivistコース

重症患者の診療に自信はありますか?
重症患者の診療では各臓器の関わりを理解し、今一番必要な治療を提供することが大事であり、そのスペシャリストが集中治療医 ”Intensivist” です。高度に細分化された現在の医療では、臓器別のスペシャリストに比べ、全身を管理する集中治療を専門とするIntensivistが少ない現状があります。今回のコースは、呼吸管理、循環管理をシミュレーションベースで学ぶことを通し、Intensivistを目指す若手医師を増やすことを目的としています。「呼吸管理」のセッションでは、シナリオベースにマスク換気から人工呼吸器の設定方法、人工呼吸管理中に起こりうるトラブルシューティング、抜管の判断を学び、「循環管理」のセッションでは、ショックのシナリオベースにショックの鑑別診断、治療法、酸素バランスを学びます。人工呼吸器の使い方だけ、敗血症性ショックの初期アプローチだけ、という偏った診かたではなく、目の前にした重症患者に必要な全ての要素を勘案した、Intensivistらしい包括的なアプローチを、熱いIntensivist達が伝授します。

【タイムテーブル及び内容】

コンセプトの説明(10分)
〔実技1〕呼吸管理(80分)

  • 気道確保:
    • バッグバルブマスク(BVM)の重要性と方法、2人法
    • 挿管準備(SOAPMD)、挿管困難の予測(MOANS、LEMON)
    • 挿管戦略の立て方
    • 声門上デバイスの概要
  • 人工呼吸器:
    • 人工呼吸器の役割・適応/li>
    • 各種モードの理解/li>
    • 初期設定/li>
    • グラフィック/li>
    • 高圧アラーム、低圧アラーム/li>
    • レジスタンス、コンプライアンス・測定の仕方/li>
    • 血ガス分析結果の解釈と人工呼吸器設定の変更

〔実技2〕循環管理(ショックのマネージメント)(80分)

  • ショックの定義
  • ショックの身体所見・兆候
  • 2症例:心原性ショック、敗血症性ショック
  • 血圧維持≠循環維持
  • O2デリバリー
  • ショックの4つの分類

〔まとめと質疑応答〕(10分)

全体を通してのまとめと質疑応答
上記内容に加え、適宜休憩時間を設けます。

○コース全体の到達目標

  • 病態生理学に則った全身管理のスペシャリストとしてのIntensivistの魅力と専門性を理解する
  • 気道確保、人工呼吸器を用いた呼吸の管理ができるようになる
  • ショックを理解し、鑑別、治療戦略を立てることできるようになる

【開催概要】

開催日:2017年3月8日(水)13:00~16:30(予定) 会場:ほくたけメディカルトレーニングセンターヴィレッジプラス コーディネーター: 岡本 洋史(聖路加国際病院救急科) インストラクター: 内藤 貴基(東京ベイ・浦安市川医療センター救急・集中治療科)
小松 孝行(順天堂大学医学部付属練馬病院救急集中治療科)
梅井 菜央(日本医科大学付属病院外科系集中治療科)
助永 親彦(隠岐病院麻酔科)
池田 武史(相澤病院集中治療科)
アシスタント:吉廣 尚大(JA広島総合病院薬剤師)
田邊 翔太(島根県立中央病院)
時任 美穂(藤田保健衛生大学)
眞見 宜佳(島根大学医学部附属病院)
小野 将平(東京都多摩総合医療センター)
対  象:初期研修医1〜2年目(学生、後期研修医1年目まで参加可能。) 募集人数:30名
 
 

4.第4回外科気道確保トレーニングWS

気道確保は医師にとって必須の知識と技能である。気道の問題は緊急性が高く、時間的余裕がないことが多く、常に気道管理の基礎を知り、気道確保困難症例についての予測と対応ができることは、全ての科の医師、特に救急・集中治療・麻酔領域において非常に重要である。実際に緊急外科的気道確保を経験することは少ないが、その知識を持ち、習熟していることが、気道確保困難症例に遭遇した時の選択肢を広げ、適切な対応へとつながる。本セミナーにて気道管理の基礎と気道確保困難症例への対応を復習し、シミュレーターや豚喉頭を用いて実際に外科的気道確保を体験することで、気道確保困難症例への対応法を学習し実臨床へつなげる。

【タイムテーブル及び内容】

〔講義〕気道管理の基礎と気道確保困難について(30分) 講師:医師
〔実技1〕経皮的気管切開の実践(75分)
    *各メーカーのキットを使用し実技練習を行う
〔実技2〕輪状甲状膜穿刺・切開の実践(75分)
    *豚喉頭を用いて実技練習を行う
〔まとめと質疑応答〕(10分)
    全体を通してのまとめと質疑応答

○到達目標

  • 気道管理の基礎を確認し、気道確保困難症例を予測・準備することができる
  • 経皮的気管切開術の術式の理解と実践
  • 輪状甲状膜穿刺・切開の理解と実践

【開催概要】

開催日:2017年3月8日(水)13:00~16:30(予定) 会場:ほくたけメディカルトレーニングセンターヴィレッジプラス コーディネーター: 方波見謙一(北海道大学病院先進急性期医療センター) インストラクター: 野村 岳志(横浜市立大学大学院医学研究科麻酔科学)
佐藤 圭路(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科救急医学)
二階 哲朗(島根大学医学部麻酔科学教室)
太田 隆嗣(湘南鎌倉総合病院麻酔科)
鈴木 昭広(東京慈恵医科大学麻酔科学)
山口 嘉一(横浜市立大学医学部生体制御・麻酔科学)
島田 二郎(福島県立医科大学医学部医学科救急医学講座)
水野谷和之(北海道大学病院先進急性期医療センター)
吉田 知由(北海道大学病院先進急性期医療センター)
対象:救急・集中治療・麻酔科後期研修医、外科気道確保に興味のある全ての科の医師 募集人数:30名
 
 

5.早期離床に必要な知識と技術

集中治療室で行われる離床やリハビリテーションについて,離床の指示に対して実施できる人材の育成を目的にする。グループワークなどを通じて、早期離床のエビデンス、離床の進め方、実施時の注意点、多職種の役割理解などが得られるような内容とする。

【タイムテーブル及び内容】

  • 早期離床の効果・役割と開始基準及び中止基準(60分)
    どのようなところに効果があるか、どういう役割があるか、などの総論の講義に加え、開始基準や 中止基準の要点などをグループ検討など含めて行い知識を整理する。
  • 離床時のアセスメント(40分)
    離床を実施するときには痛みや鎮静深度の評価を行うが、これらについての評価と判定、対応などをグループで検討する。
  • 離床の進め方と注意点(40分)
    離床の進め方の流れを示し、その際人工呼吸器や昇圧剤が使用されている急性期の患者への対応などについて実施する。
  • 安全性とチーム対応(40分)
    離床を実施する際の安全配慮や各職種の役割などを共有する。また全体を通してのデモンストレーションを行う予定である。

○到達目標

  • 早期離床の効果、適応と禁忌、中止基準を理解する
  • 必要なアセスメントができ早期離床の進め方を理解する
  • 実施の注意点や多職種の役割を理解することで、安全に配慮できるようになる

【開催概要】

開催日:2017年3月11日(土)13:00~16:30(予定) 会場:北海道大学学術交流会館 コーディネーター:鵜澤 吉宏(亀田総合病院) インストラクター:野村 智久(順天堂大学練馬病院)
森沢 知之(兵庫医療大学)
古賀 雄二(亀田医療大学)
小幡 賢吾(岡山赤十字病院)
石高 拓也(東大和病院)
神林 知子(手稲渓仁会病院)
山田  亨(東邦大学大森医療センター)
山埜光太郎(手稲渓仁会病院)
アドバイザー:升田 好樹(札幌医科大学医学部 集中治療医学) 対  象:看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士 募集人数:36名
 
 

6.非同調グラフィック&経肺圧モニター

本セミナーでは、人工呼吸器管理において今後重要性がより認識されていく可能性が高いトピックである、非同調と経肺圧を扱う。前半では患者の呼吸様式や通常の人工呼吸器グラフィックから、患者と人工呼吸器の非同調をどの様に認識するかを学ぶ。さらに後半では経肺圧(気道内圧−胸腔内圧)の概念を理解し、その測定法、解釈の仕方を学ぶことにより、通常の呼吸器グラフィックからは得られない情報である経肺圧を、非同調の改善や適切な呼吸器設定にどの様に応用していくかを理解する。

【タイムテーブル及び内容】

〔講義その1:非同調の認識法〕(30分)

講師:則末 泰博(東京ベイ・浦安市川医療センター)

〔実技〕非同調の呼吸器グラフィック(50分)

 

3グループに分かれて異なる3つのブースを順次ローテーションする

 

休憩(10分)

〔講義その2:経肺圧の基礎〕(10分)

講師:則末 泰博(東京ベイ・浦安市川医療センター)

〔講義その3:経肺圧の応用〕(40分)

講師:竹内 宗之(大阪府立母子保健総合医療センター)

〔経肺圧デモンストレーション〕(50分)

2つのスクリーンを用いたデモンストレーション

〔特別な人工呼吸器を用いない食道内圧測定の方法〕(10分)

〔全体を通してのまとめと質疑応答〕(10分)

○到達目標

  • 患者の呼吸様式および呼吸器グラフィックから非同調を認識する
  • 経肺圧の概念、測定法、解釈を学習する
  • 実際の症例へ経肺圧をどの様に応用するかを理解する

【開催概要】

開催日:2017年3月11日(土)13:00~16:30(予定) 会場:ほくたけメディカルトレーニングセンターヴィレッジプラス コーディネーター:則末 泰博(東京ベイ・浦安市川医療センター救急・集中治療科) 講師: 竹内 宗之(大阪府立母子保健総合医療センター)
宇佐見 直(東京ベイ・浦安市川医療センター)
アシスタント:石川 淳哉(横浜市民病院)
片岡 惇(東京ベイ・浦安市川医療センター)
高田 順子(東京ベイ・浦安市川医療センター)
戎  初代(東京ベイ・浦安市川医療センター)
対  象:人工呼吸管理をされている患者を受け持つ後期研修医、指導医、看護師、臨床工学技士 募集人数:30名
 
 

7.ICUラウンド

ICU担当医としてイニシアチブをとろう!
集中治療において標準治療をおこなうことは、患者の予後に直接関与すると考えられる。多職種が関わるカンファレンスが広まっている中で,ICU担当医としてイニシアチブをとり標準治療を実践するためには、集中治療に関する多角的な知識の整理と関係各科・各部署との対応が重要で、常にチェックしておくことが必須である。このセッションでは,集中治療で遭遇する代表的な3つのケースシナリオを厳選し、高次機能シミュレーターで提示し、各症例に応じた標準治療を実臨床でどのように実践しているか客観的に評価することを目的とする。

【コース進行】

  • コース概説(5分)
  • シナリオを始める前に症例の簡単な情報を提供し具体的な戦略を考えてもらう(各15分)
  • 超急性期・急性期・亜急性期の各ステージを体験していただく(各20分)
  • フィードバックおよびディスカッションを行う(各15分)
    これを3症例、経験してもらう(適宜、休憩時間は確保する)

シナリオ毎に各ステージでの評価項目を事前に決めておき、チェックリストとして使用し評価を行う。
最も優れたパフォーマンスを行った者に対して“ベスト・パフォーマンス賞”を用意している。

【タイムテーブル】

  • ハンズオンのコンセプト、進行方法の概説(5分)
  • シナリオ進行(下記ローテーション)(200分)
     シナリオ1 シナリオ2シナリオ3
     実施FB予習実施FB予習実施FB予習
    60分
    20分×3
      D  E  F
     AG BH CI
     DC EA FB
    60分
    20分×3
     GF HD IE
     CI AG BH
     FB DC EA
    60分
    20分×3
     IE GF HD
     BH CI AG
     E  F  D 
    10分 H  I  G 

    FB:feedback
  • 表彰:ベスト・パフォーマンス賞

○到達目標

  • シミュレーショントレーニングを用いて、ガイドライン等、標準的な診断、治療などが理解できる。
  • よく遭遇する脳外科症例、循環器症例、内分泌症例について、理解を深める。

【開催概要】

開催日:2017年3月11日(土)13:00~16:30(予定) 会場:ほくたけメディカルトレーニングセンターヴィレッジプラス コーディネーター:後藤 安宣(市立奈良病院) インストラクター:安宅 一晃(奈良県総合医療センター)
中村 通孝(済生会熊本病院)
松島  暁(中東遠総合医療センター)
藤谷 茂樹(聖マリアンナ医科大学救急医学)
アシスタント:櫻谷 正明(JA広島総合病院)
川口 竜助(市立奈良病院)
岡本 洋史(聖路加国際病院救急科)
対象:・集中治療後期研修医もしくは、日本集中治療学会専門医を更新される医師
・集中治療に興味を持たれている医師もしくは、コメディカル
募集人数:30名