第42回日本集中治療医学会学術集会開催のご案内
第42回日本集中治療医学会学術集会
会長 山科 章
東京医科大学循環器内科
2015年2月9日(月)、10日(火)、11日(水;祝日)に東京お台場ベイエリア、日航ホテル東京とホテルグランパシフィックLE DAIBAにおきまして第42回日本集中治療医学会学術集会を開催いたします。
本学術集会が東京都内で開催されるのは久しぶりですが、今回は2020年オリンピック招致に沸くお台場にて開催をさせていただくこととなりました。ご存知のように、お台場ベイエリアは羽田空港や東京駅といったターミナルからの交通アクセスがよく、ショッピングにレストラン、アミューズメント施設など、東京観光には欠かせない人気スポットになっています。緑地も多く、東京湾に面した海浜公園や人工ビーチなど四季折々の季節を楽しめるスポットとして根強い人気があります。今回の学術集会開催の時期には、東京ゲートブリッジやレインボーブリッジ、東京タワー、東京スカイツリーなど東京を代表するランドマークをはじめ、空気の澄んだこの時期は世界遺産に登録された富士山の勇姿も眺めることができるかもしれません。学術集会のアカデミックな雰囲気と共に、気軽に心身ともに開放的な気分で過ごせることも魅力的であろうと思います。ぜひ、学会の前後、あるいは夜の時間に楽しんでいただきたいと思っています。
さて、本題の学術集会ですが、今回のメインテーマを、“高めよう集中治療の力、広めよう集中治療の輪”、とさせていただきました。集中治療には多岐にわたる高度の知識と技術が要求されますが、個々の能力に相乗して、チーム医療が最も必要とされる分野でもあります。2014年の第41回学術総会では氏家会長がメインテーマとして、“マルチプロフェッショナルの心、技、知を集めて-”を掲げられました。第42回はそれに続けて、その心、技、知を高め、さらにその輪を広げたいと思います。医療の専門性が進む中で必要なのはその統合と協調です。医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、歯科医、栄養士などの多職種が高いレベルで連携してはじめて集中治療の成果が得られるものであり、今学会がその一つのきっかけになればと思っております。本学会では、集中治療に関連する知識・技術のレベルアップ、多職種の協調、チーム医療に焦点をあてたプログラムを多くする予定です。シンポジウムや演題発表もできる限り職種の垣根を越えたカテゴリー別の討論の場にしたいと思っております。また、これから日本の集中治療を支える若手の医師やコメディカルの方に、より興味を持っていただくためにライブデモンストレーション、シミュレーション、ハンズオンセミナーをふんだんに盛り込む予定でおりますが、その際にも可能な限り多職種を巻き込んだ企画を取り入る予定です。
集中治療の基本である呼吸・循環管理、集中治療における鎮静、鎮痛、栄養管理、感染対策、臨床倫理など広範なテーマも取り上げたいと思いますが、本学術集会では、2014-2015年にかけて発表される集中治療領域における重要なガイドライン(GL)に、J-PAD(疼痛、不穏、せん妄)GL、集中治療における栄養管理GL、新型インフルエンザ対策GL、終末期患者の診療GL、神経集中治療GLなどにもフォーカスをあてて理解を深めたいと思っております。また、我々循環器内科を主体とするものが主催する本学術集会では、循環器集中治療の舞台であるCCUとICUのスタッフが共通の土俵にたって知識、経験できるセミナーを多く企画したいと思います。是非、新しい時代の幕開けを予感させる魅力的なプログラムにご期待ください。なお、懇親会ではビッグ・サプライズを企画し皆様のご参加をお待ち申し上げております。
是非、多くの皆様が東京お台場ベイエリアに集い、集中治療とそれに関わるテーマについて討論していただきますようお願い申し上げます。