日本集中治療医学会 第11回北海道支部学術集会
会長 和田 剛志
(北海道大学大学院医学研究院
侵襲制御医学分野救急医学教室)
平素は格別の御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、2027年7月24日(土)に北海道大学 学術交流会館を会場として、日本集中治療医学会 第11回北海道支部学術集会を開催する運びとなりました。
本学術集会のテーマは、「広がる連携、深まる病態理解—北海道発・集中治療医学が拓く新たな地平」といたしました。
集中治療医学は、重症患者の生命を支える実践の学であると同時に、多様な病態を深く理解し、その知見を診療へと結びつけていく学問でもあります。近年、集中治療を取り巻く環境はますます複雑化し、対象となる患者像も、高齢化、基礎疾患の多様化、高度医療の進歩とともに大きく変化しております。そのような時代において、より質の高い集中治療を実現するためには、病態理解をさらに深めることに加え、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、リハビリテーションスタッフ、栄養士など、多職種が垣根を越えて協働し、また施設間・地域間の連携を広げていくことが不可欠であると考えております。
北海道は広大な医療圏を有し、地域ごとに異なる医療資源や搬送事情、診療体制と向き合わなければならない土地です。そのような北海道においてこそ、連携のあり方を問い直し、重症患者診療を支える知と実践を磨くことには大きな意義があります。本学術集会が、日々の臨床に根ざした課題を共有し、病態への理解を深め、そして北海道から新たな集中治療医学の方向性を発信する場となることを願っております。
集中治療医学の領域は、敗血症、外傷、急性呼吸不全、循環不全、多臓器不全、凝固線溶異常、感染症対応、栄養管理、早期リハビリテーション、終末期医療、倫理的課題、さらにはAI・データサイエンスの活用や臨床研究の推進、人材育成に至るまで、ますます広がりをみせています。こうした多岐にわたる課題に対し、北海道支部学術集会が、職種や施設の枠を超えて議論を深め、それぞれの現場に還元できる実りある場となることを期待しております。
最後に、皆様の今後のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
© 日本集中治療医学会 第11回北海道支部学術集会