日本集中治療医学会第6回中国・四国支部学術集会 会長 森松 博史 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 麻酔・蘇生学講座 |
このたび2022年の日本集中治療医学会中国四国支部学術集会の会長を仰せつかりました、岡山大学病院集中治療部森松です。まだまだコロナの影響がどうなるか解らない時期ではありますが、精一杯やらせていただければと思います。
さて今回の学術集会のテーマは”集中治療のブランディング”とさせていただきました。これはまさに今日本集中治療医学会が日本専門医機構認定のサブスペシャルティに認定されるかどうかの時期であり、それに関わるものとして自然と出てきたテーマでございます。今回のパンデミックによって世間一般に対しても集中治療の重要性は広く認識されるところとなりましたが、逆に言えば我が国の集中治療体制の弱さも露呈したと感じております。”この程度の重症患者数ですぐにICUベットは一杯になってしまうのか?”、”そもそも集中治療室で無くても、重症患者は診れるだろう”など厳しいご意見もあると聞いております。私にとっては集中治療はれっきとした一診療分野であり、急性期病院には無くてはならないものです。しかし同時に機構や国民にとってはまだまだ集中治療の重要性の認知が進んでいないということを感じております。今回の学会では集中治療は他の診療分野とは違い、特別なものであることを、広く知らしめるものにしたいと思います。
もちろん学会内では多職種の会員様の為になるプログラムを用意し、チームとしての集中治療を前面に出していきたいと思います。日本集中医療学会本部とも連携をとりながら、皆さんと情報共有を行い、これからの集中治療の独自性を皆様と共に考えて行きたいと思います。7月に岡山でお会いできることを楽しみに、もし直接お会いできなくても実り多い学術集会にして参ります。皆様のご支援とご協力を宜しくお願いいたします。