JIPADの参加について

2022年5月16日

日本集中治療医学会では2011年より重症患者登録データベースシステムであるJIPADを構築してまいりました。JIPAD年次レポート(https://www.jipad.org/report)を毎年発行し、我が国全体における集中治療の診療成績を示すとともに、これをベンチマークとし、クオリティインディケーターの策定、治療方針の決定を行うなどの集中治療管理が出来るよう、各参加施設において登録されたデータも提供しております。JIPAD参加施設は年次レポートに「年次レポートのデータ解析に使用された施設」として掲載されております。

JIPADは今般の重症COVID-19患者データとしても重用された、国民の健康維持、適正な医療資源配分のためのデータベースであります。厳密なデータ管理の下に運用し、国際比較も可能なようにデータコードは各国と共通化したものを採用しております。入力されたデータの信頼性を担保するために、定期的な施設毎のデータチェック、教育、サイトビジットなども学会にておこなっております。参加をご希望の施設におきましては、本学会からの最新の情報を確認いただくようお願いいたします。

参加にあたってはできるだけ自動的にデータを収集できるシステムを導入いただき、現場における入力負担を軽減するなどの工夫をぜひ各施設でご検討いただければ幸いです。このデータベースは長期間継続することが重要です。ぜひ長続きするシステム構築をご検討ください。日本集中治療医学会もそのお手伝いをさせていただきます。今後、入力に関するセミナーの開催予定が決まりましたら、あらためてご案内いたします。



一般社団法人日本集中治療医学会
理事長 西田 修