このたび、日本集中治療医学会第8回東北支部学術集会の会長を拝命いたしました岩手医科大学救急・災害医学講座の高橋学と申します。ご指名にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
第8回東北支部学術集会は2024年7月27日(土)に盛岡駅に隣接する盛岡地域交流センター「マリオス」での現地開催を予定しております。
世界を震撼させた新型コロナウイルス感染症により集中治療に従事する医療スタッフの重要性が再認識され、また2022年に医師届出票に「集中治療科」が追加されたことから、集中治療分野は社会的にも、今まさに注目を集めている領域です。しかし東北地区における集中治療専門医師数は6県を合わせても全国の約4%と少数であり、集中治療を志す医師の養成は急務であります。
新型コロナウイルス感染症対策も共存へと舵が切られ東北地区も徐々にも賑わいを取り戻しつつあります。今回会場となる盛岡市は、米紙ニューヨーク・タイムズ紙において「2023年に行くべき世界52カ所」の第2位として紹介されました。大正時代に建てられた和洋折衷の建造物、幻想的な石垣を有する公園、郷土料理の数々、他にも文化の根付く街並みが見所です。是非この機会に盛岡を訪れていただき、時には喧々諤々の議論を戦わせ、時には飲み物を片手に意見交換をし、この学術集会が東北地区で集中治療に従事する医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士など様々な医療スタッフの顔の見える関係構築の場になり得ればと考えております。
毎年、東北支部学術集会への参加人数は必ずしも多いとは云えないのが現状です。しかし少ない人数だからこそ、深い絆を構築しやすいメリットもあります。この機会を礎に東北から新たな集中治療医学を発信していきましょう。興味を惹く教育講演、緊張の若手優秀演題セッション、和やかな懇親会など様々な企画を検討しております。是非、2024年夏、盛岡に集中治療を学びにお越しください。
日本集中治療医学会第8回東北支部学術集会
会長 高橋 学
岩手医科大学 救急・災害医学講座
岩手県高度救命救急センター