支部学術集会レポート日本集中治療医学会 第8回東海北陸支部学術集会(名古屋)


日本集中治療医学会 第8回東海北陸支部学術集会

会 期 2024年7月20日(土)
会 場 ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
会 長 池山貴也(あいち小児保健医療総合センター 小児救命救急センター)
テーマ こころ ひとつに
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日本集中治療医学会 第8回東海北陸支部学術集会は7月20日(土)、名古屋駅近くのウィンクあいちで開催されました。梅雨明けで朝から暑い一日となりましたが、参加者は450名程度となりました。また、企業さまも協賛などでご支援頂きました。
本支部学術集会のテーマは「こころ ひとつに」で、様々な資源、ツール、あるいはAIなどの新しい手法を活用して患者に届く医療の質が高くなるようなことの個人或いは施設レベルのきっかけに、支部集会をして頂けたらというのがテーマを決定した時の思いです。口演やポスター発表、3つのランチョンセミナーや教育講演でも、熱い議論や質問を演者だけでなく、参加者の方に参加して楽しんで頂けたと会場の雰囲気より感じております。
参加してくださったみなさま、開催にあたりご指導いただきました支部長の谷口巧先生、前理事長の西田修先生、協賛してくださった企業様、そして各病院で参加者を送り出して頂いた皆様に、改めて感謝申し上げます。

本支部学術集会の一番のハイライトは、黒田泰弘理事長による理事長講演でした。「若いチームで世界に羽ばたく学会に」をご講演頂き、本支部会員に日本集中治療医学会としての取り組みと進むべき未来に関して熱く語って頂きました。内容は収録されており、後日学会員の皆様に視聴可能となると伺っております。
その他にも、教育講演や優秀演題口演など枚挙につきませんが、今年度の支部学術集会の4つで取り組んできたPICUキャラバンも、ややマニアックな「集約化」をテーマにしたシンポでも参加者は「基礎編」より減りはしましたが、会場は盛り上がっておりました。
ランチョンセミナーもどれも魅力的でしたが、特に米国フィラデルフィア小児病院のヘザー・ウォルフ先生に講演頂いたテーマの「臨床イベントの振り返り」は国際蘇生連絡委員会ILCORの院内心停止カイゼンの10ステップの一つにもされている、今後本邦でも取り組んでいくべき事の一つと考えております。
来年は、東海北陸支部集会は藤田医科大学の山下千鶴先生が2025年6月21日(土)、同じくウィンクあいちにて、「ダイバーシティへの扉を開けよう」をテーマに第9回 東海北陸支部学術集会を開催予定です。更に多様なみなさまに多数参加して頂けることと間違いないと思います。来年もウィンクあいちでお会いしましょう!!
(レポート:池山貴也)