支部学術集会レポート日本集中治療医学会 第7回九州支部学術集会(北九州)

日本集中治療医学会 第7回九州支部学術集会

会 期 2023年7月15日(土)
会 場 北九州国際会議場
会 長 蒲地 正幸(産業医科大学救急・集中治療医学講座)
テーマ 集中治療の未来を見据えて
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2023年7月15日(土)に北九州市小倉の北九州国際会議場において、第7回日本集中治療医学会九州支部学術集会を開催させていただきました。

今回のテーマは「集中治療の未来を見据えて」と少々、支部会としては大きなテーマにさせていただきましたが、今年は日本集中治療医学会創立50周年の記念の年であり我が国の集中治療の基礎を築いてくださった先輩方への感謝の気持ちと同時に、これからの益々の発展を目指し、さらなる未来へ向けてという気持ちを込めさせていただきました。

特別講演には大阪大学の微生物病研究所 遺伝子生物学分野の原英二教授に「細胞老化」についてお話しいただきました。老化が遺伝子レベルで制御されているだけでなく、様々なストレスが細胞老化を誘導しうること、それが疾患の増悪にかかわっている可能性についてお話いただきました。またコロナウイルス感染が細胞老化を誘導するという最新の知見についても提示していただきました。老化研究は未来の集中治療を変える可能性を感じました。また8つの教育講演が行われ、2つのパネルディスカッションでは働き方改革に向け各施設の取り組みをご紹介いただき、有意義な意見交換ができました。

1週間前に九州北部を豪雨が襲い、災害対応にあたられた会員も多数おられましたが、当日は天気に恵まれ朝から多くの方に参加していただき、合計327名(医師141名、看護師122名、臨床工学士22名、理学療法士16名、薬剤師8名、管理栄養士2名、学生4名、他12名)の方にご参加いただきました。

学会開催にあたりましては西田理事長はじめ新九州支部長の久留米大学の高須修教授に指導していただきました。また関係者の皆様、協賛していただいた企業の皆様にも心より感謝申し上げます。
(レポート:蒲地正幸)