支部学術集会レポート日本集中治療医学会 第8回中国・四国支部学術集会(広島)

日本集中治療医学会 第8回中国・四国支部学術集会

会 期 2024年6月15日(土)
会 場 広島コンベンションホール&Hybridスタジオ
会 長 志馬伸朗(広島大学大学院 医系科学研究科 救急集中治療医学)
テーマ 夕凪の町にて
H P 公式ホームページ  
第8回日本集中治療医学会中国・四国支部学術集会は、2024年6月15日に広島市で開催されました。翌16日にはリフレッシャーセミナー(集中治療セミナー、多職種セミナー)も行われました。比較的強い太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げ、曇りのち晴れ,最高気温30℃という絶好の学術集会日和でした。

中国・四国支部は、地理的条件が悪く、県間の往来に費用と時間がかかることが悩みです。せめて新幹線やリムジンバス、あるいはマイカー来場者の便宜が図れるように、エキキタに2018年に新設された広島コンベンションホールでの開催としました。

結果として、他支部を含め過去に類を見ない多くの方々に御参加頂きました。中国・四国支部のコロナ禍を除く平均参加者数337名を大幅に上回る626名の御参加と、112題もの一般演題を頂くことが出来ました。演題数は支部集会としては過去最高であった関東甲信越支部第1回学術集会に次ぐものです。支部外からも多数の参加を頂いたことは、望外の喜びでした。 学術集会では、様々な新しい取り組みに挑み続けました。よく練られた成功例もあれば、お叱りを受ける内容や、準備対応不足も多々ありました。医学、医療、社会が絶えず変化する中で、学術集会も、伝統を守りながら進取の試みを続けなければなりません。チャールズダーウィンのことば通り、変化するものだけが生き残りうるからです。失敗は会長がお詫びするほかありません。成功部分は、次回の学術集会へあるいは他支部の集会へ引き継いでいけば良いと思います。

夕凪の季節の始まりに夕凪の町を訪れ、新しい知識や刺激、人との出会い、おいしい・嬉しい思い出を楽しんで頂けたでしょうか。学術集会はいつだって参加者自らが作り出し、楽しむものですから、主催者側として幾許かのお手伝いやお節介が出来ていたならば、嬉しいです。 最後に私事になり申し訳ないですが、本来ならば開催できるはずもなかったこの学術集会の場に存在させてもらえた幸運と奇跡、それを成し遂げて下さった東京消防庁、済生会中央病院救命救急センター、東京大学救急・集中治療医学、広島大学救急集中治療医学、西田前理事長・黒田理事長をはじめとする日本集中治療医学会の皆様と、家族に、この場をお借りして改めて感謝申しあげます。

日本集中治療医学会第8回中国・四国支部学術集会
会長 志馬伸朗