ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
-376-LS33-1 みんなでポンプを安全・スマートに~集中治療におけるシリンジポンプ・輸液ポンプ使い方・管理のコツ~杏林大学医学部付属病院(集中ケア認定看護師)露木 菜緒 「集中治療における投薬治療において、シリンジポンプ・輸液ポンプの使用は「あたりまえ」であり、「欠かせないもの」である。集中治療に携わる看護師として、ポンプを使いこなす事はもちろんであるが、投与している薬剤や投与量にも注意を払わなければならない。薬剤、投与量とバイタルサインから病態を推測し、先手をうつ事が重要である。より質の高い判断を行うためには、バイタルサインの経時記録だけではなく、正確な投薬記録、機器の設定記録が重要となる。特にポンプにおいては、台数も多く、それぞれ違う薬剤の投与に用いられるため、正確かつタイムリーな記録には多くのリソースが必要である。最近では重症記録がIT化され、看護師もその恩恵を受けている。今後は医療機器の進化、とくにIT機器との連動により、記録業務の自動化など看護業務の負担軽減をサポートできると考える。本講演では看護師からみた輸液・投薬環境について述べるとともに、輸液投与デバイスについて海外事例もまじえて紹介しながら、より安全かつ迅速な薬剤投与環境について考えたい。」ランチョンセミナー 33 2月14日(日) 12:20~13:20 第13会場集中治療で必要な薬剤、投与法と機器の安全管理についてLS33-2 ハイブリッド機器管理って知ってます?~機種統一の新しい考え方~近畿大学医学部附属病院 臨床工学部高田 裕 集中治療における臨床工学技士の役割は数々あるが、シリンジポンプ・輸液ポンプの選定や教育、保守点検等の管理は病院運営にも関わる重要な業務である。機器選定やその後の管理の観点において、手術室や集中治療室のような多くのポンプを同時に使用する部署と、一般病棟では機器に対する要望や重視する点が違ってくる事が多くみられる。従来の機種統一では手術室や集中治療室で求められる、設置性や視認性、将来のIT化要望などと比べ、シンプルである事、だれでも使える事が重要視され、結果として麻酔科、集中治療部が望む機能を持つ機器が導入出来ない事がしばしばあった。 本講演ではテルモ社「スマートインフュージョンシステム」の導入にあたり、「ハイブリッド機器管理」と言う考え方を取り入れた。この新しい機器管理の考え方を紹介するとともに、高度化する重症管理における臨床工学技士の役割について将来展望を交えて述べたい。