ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
-366-LS16 2020年に向けた敗血症治療戦略‐ 抗凝固療法の実臨床および基礎研究の知見をふまえて‐佐賀大学救急医学講座阪本 雄一郎 SSCGでは、敗血症におけるDICを積極的に治療すべきであるとは述べていない。本邦では、DICに関して日本血栓学会学術標準化委員DIC 部会ガイドライン、日本版敗血症診療ガイドラインが作成され普及しつつある。特に日本版敗血症診療ガイドラインにおいては、DICの診断は、日本救急医学会を中心に作成された急性期DIC診断基準が推奨されている。また、治療開始時期に関しては、急性期DIC 診断基準でDIC と診断された時点で開始することが望ましいと記されている。日本救急医学会の報告では、重症敗血症患者のDIC合併例では、28日の死亡率が約2倍になることが示されている。敗血症とDICが密接に関連していることは臨床現場においては認識されていることが多いが客観的な敗血症関連マーカーや凝固関連マーカーとの関連からその密接な関係性を示す。 また、欧米においてもリコンビナント活性化プロテインC製剤の推奨が敗血症ガイドラインから除かれた後の今後の5 年間、2020 年までに可能性が考えられる治療法に関する報告等もなされている。Global Sepsis Alliance が設立され、敗血症の罹患率の減少や死亡率の低下を目的に2012 年から9 月13 日をWorld Sepsis Day と定め、敗血症の治療において重要な点は早期診断、早期治療、専門診療科の連携、リハビリテーションなど多岐にわたるが医療機関同士の連携も極めて重要であるため一般市民も含めた形での啓蒙活動は効果的であると考えられる。この機関による目標の区切りも2020 年とする報告も認められる。自件例として、敗血症に対する抗凝固療法の効果に関して、実臨床や動物実験を通して、DICそのものに適応を有するリコンビナントトロンボモジュリン製剤(以下、rTM)、AT低下を伴うDICに適応を有するアンチトロンビン製剤等の薬剤が有効であるか否かに関してデータを提示する。さらに凝固系の検討が可能なあらたなツールを用いて、血管内皮細胞障害を模した環境下において、rTMが敗血症患者の血液内の環境を変えることが出来るのか否かに関して時間経過とともにデータを示す。また、今後の敗血症治療における着目点として凝固反応に関する更なる解明と敗血症における免疫抑制状態における対応等が今後の課題と考えられるが抗凝固薬の効果として文献的な報告例を示す。ランチョンセミナー 16 2月13日(土) 12:20~13:20 第5会場新たな敗血症マネジメント-臓器障害とDIC対策-LS17Department of Surgery and Emergency Medicine. Section of Acute Care Surgical Services, Surgical/Trauma Critical Care.Barnes Jewish Hospital, USA, Washington University, USATiffany M. OsbornThe incidence of severe sepsis and septic shock in adult is estimated to range from 56-91 per 100,000 populations per year.Affected patients have high rate of death, complications, and resource utilization. Early, goal-directed therapy(EGDT)isrecommended in international guidelines for the resuscitation of patients presenting with early septic shocks. However, adoptionhas been limited, and uncertainty about its effectiveness remains. To address these problem, multicenter trials of EGDT(Early,goal-directed therapy)were conducted in the United States(protocolized Care for Early Septic Shock “ProCESS”), Australasia(Australasian Resuscitation in sepsis Evaluation “ARISE” trial), and England(protocolized Management in sepsis “ProMISE”trial).This session by Dr. Osbourn, one of the ProMISE researhers, will explain and discuss the following;● Role of Fluid in sepsis ? What we know from ProCESS, ProMISE & ARISE● Limitations of Pressure Measures● Role of Dynamic Measures● Future Directions for Fluid Managementランチョンセミナー 17 2月13日(土) 12:20~13:20 第6会場Fluid Management in Sepsis ? The role of Dynamic Measure