ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
- 33 -後藤 安宣(市立奈良病院),瀬尾 龍太郎(神戸市立医療センター中央市民病院)募集人数:27 名(原則として施設単位 医師2 名とメディカルスタッフ1 名 9 チーム)3.「脳神経集中治療の基礎を学ぼう」 集中治療が必要な患者の中で,神経系に異常がある患者の割合は,どこの集中治療室(ICU)でも高い(脳神経疾患以外によるICU 入室例でも約12%)。一方,敗血症等の全身性の疾患でさえ,常に脳に及ぼす影響を考慮した上で管理を行うことが必要である。それには,脳神経集中治療に必要な基本的な臨床神経解剖から神経症候の診かた,各種中枢神経系モニターの判読や,代表的な中枢神経系疾患,例えば重症頭部外傷やくも膜下出血患者の全身管理を理解しておく必要性がある。本ハンズオンセミナーでは,集中治療後期研修医,若手集中治療医,集中治療に従事する看護師等が実際の診療・看護に役立てる内容で,脳神経集中治療に必要なベッドサイドにおける神経所見の診かたや神経モニタリングとその評価法を個別に実技指導する。セミナーは,2 部構成で,「脳神経集中治療に必要な神経所見の診かた-個別実技指導-」と「脳波と持続脳波(cEEG)モニタリングの基礎と実際」からなり,受講後には,①初療室やICU における重症意識障害患者の評価を短時間にできる。②てんかん重積状態患者の評価を短時間にできる③重症患者における病巣部位局在診断を短時間にできる。④脳神経集中治療に必要な脳波判読の基礎,持続脳波モニタリングの実際について,モニタリング機器を装着から重篤な波形の判読と対応のポイントを習得し,実践できるよう構成されている。内 容:<セミナー1> 脳神経集中治療に必要な神経所見の診かた-個別実技指導-<セミナー2> 脳波と持続脳波(cEEG)モニタリングの基礎と実際【開催概要】開催日:2 月11 日(木)8 時30 分?12 時00 分会 場:神戸ポートピアホテル 本館地下1 階「菊水」<セミナー1>コースコーディネーター:奥寺 敬(富山大学附属病院副病院長,富山大学医学部救急・災害医学教授)永山 正雄(国際医療福祉大学熱海病院副院長・神経内科教授)講師/インストラクター:足立 智英(東京都済生会中央病院神経内科担当部長)畝本 恭子(日本医科大学多摩永山病院救命救急センター長)谷崎 義生(脳血管研究所附属美原記念病院副院長)本多 ゆみえ(東海大学医学部救命救急医学)梁 成勲(国際医療福祉大学熱海病院神経内科講師)<セミナー2>コースコーディネーター:永山 正雄(国際医療福祉大学熱海病院副院長・神経内科教授)講師/インストラクター:久保田 有一(朝霞台中央総合病院てんかんセンター長・統括部長) 募集人数:30 名対 象:集中治療後期研修医,若手集中治療医,集中治療に従事する看護師等4.ABCD sonography 肺エコー講習会 肺エコーは近年急速に注目が集まっている診断手法である。気道・呼吸・循環などの全身管理を担う集中治療医にとって,胸部X 線,CT 検査,聴打診などに加え,非侵襲的かつ客観的な肺エコーを知ることは実診療だけではなく教育目的にも非常に重要である。