ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

- 32 --ハンズオンセミナーのご案内-1.ベッドサイド心エコー「FOCUS を使いこなす」心エコーと言えば循環器領域に特化した専門性イメージが強かったが,最近はクリティカルケア領域における評価法が確立され,ベッドサイドで治療目的型あるいは目標指向型に行う心エコーが汎用されてきている。基本レベルのクリティカルケア心エコー(basic critical care echocardiography: CCE)はすべての救急医・集中治療医が習得すべきと勧告されている。Basic CCE では循環器領域における詳細な評価法とは異なり,目標指向型で定性的に左室,右室,心嚢,下大静脈を観察し,治療に即決した判断をくだす評価法である。この方法はFOCUS (focused echocardiography)とも呼ばれ,重症患者の病態把握,治療方針の決定,治療効果モニタリングにおいて威力を発揮している。Basic-level CCE に求められる病態として,高度な循環血液量減少,左室不全,右室不全,心タンポナーデ等があげられている。これらの把握のために,基本構造,左室の大きさ・収縮能,左室壁運動異常,右室大きさ・収縮能,心タンポナーデの有無,下大静脈径等を評価する。次のステップであるadvanced CCE は包括的な血行動態の評価やモニタリングを行うものであり,輸液反応性,左室および右室パフォーマンス,左室充満圧等を評価する。本ハンズオンは,ベッドサイド心エコーを習得,つまり目標指向で診断,治療に即決したbasic-level CCEを自ら記録し評価できること,さらにはadvanced CCE の評価法を学ぶことを到達目標として企画した。【開催概要】開催日:2 月11 日(木)8 時30 分?12 時00 分会 場:神戸ポートピアホテル 本館地下1 階「布引」コーディネーター(予定):山本 剛(日本医科大学付属病院 心臓血管集中治療科)インストラクター(予定):田原 良雄(国立循環器病研究センター心臓血管内科),西山 慶(国立病院機構京都医療センター救命救急センター),時田 祐吉(日本医科大学 循環器内科),泉 佑樹(日本医科大学 循環器内科),鵜木 崇(国立病院機構 京都医療センター 循環器内科),高木 大輔(国立病院機構 京都医療センター 循環器内科),平田 晶子(かわぐち心臓呼吸器病院救急科)募集人数:30 名対 象:これからベッドサイド心エコーの習得をめざす医師2.ICU rounds集中治療における標準治療をおこなうことは,患者の予後にも影響すると考えられる。標準治療を維持するためには,集中治療における知識の確認と現場での対応(治療)を常にチェックしておくことが必須である。このセッションでは集中治療室内で遭遇する代表的な3つのシナリオを高次機能シミュレーターで提示し,参加者が,ガイドラインに沿った診断・治療を,実臨床でどのように実践しているかを客観的評価することを目的とする。症例を時間の経過ごとに対応できるかを評価するため,各フェーズの評価項目を事前に決めておき,各チームの評価を行う。1 チーム2 名の医師,医師以外1名の3 名からなるチーム編成,1 シナリオ約12 分で集中治療における標準治療をチェックして,最後にフィードバックを行う。【開催概要】開催日:2 月11 日(木)8 時30 分?12 時00 分会 場:神戸ポートピアホテル 本館地下1 階「北野」インストラクター(予定):藤谷 茂樹(東京ベイ・浦安市川医療センター),安宅 一晃(奈良県立医科大学) アシスタント(予定):奥田 裕子(京都第一赤十字病院),中村 通孝(済生会熊本病院),