ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
-318-CC1 循環器医&集中治療医の最強タッグを目指して - 症例に学ぶ -日本医科大学武蔵小杉病院 循環器内科高木 宏治集中治療管理において、循環器内科医が関わることが少なくなっている。今後もCCUが集中治療室から独立している施設が増加してくることを考えると、今後益々、集中治療専門医と循環器内科専門医の連携が重要であると思われる。このような点を踏まえて、集中治療専門医と循環器内科専門医がともに知恵を出し合い、連携をとる重要性を改めてお互いに認識し合うことが求められると考える。高齢患者の増加にも伴って、複合的な要素が重なり合って重症化している患者が増えている。従って、単にガイドラインを順守した治療のみでは対応が困難である場合も少なくない。重度の慢性閉塞性肺疾患や肺炎を合併した急性心不全患者に対する呼吸管理や心機能低下患者の敗血症治療(early goal directedtherapy)での循環管理などで悩んだケースはないだろうか。このようなケースにおいて、循環管理や呼吸管理、感染管理等々、適切な集中治療管理を行うに際して、それぞれのエキスパートが情報共有して対応することが理想的である。今回は、敗血症、ARDS、急性心不全、心臓術後管理などをテーマに実臨床でよく遭遇する悩ましい症例を呈示し、アンサーパッドを使用し、会場一体となって議論できるよう新たな試みを行う予定である。このセッションを通じて、循環器内科専門医が呼吸管理を中心とする集中治療管理を学び、一方で、集中治療専門医には、循環器内科専門医が考える循環管理を知っていただける良い機会になるようにしたいと考えている。ケースカンファレンス 2月13日(土) 8:00~9:00 第5会場この患者の循環管理と呼吸管理をどう考える? - 循環器医と集中治療医の管理はどう違う? -CR1 JIPAD update 20161)東京慈恵会医科大学附属病院 集中治療部、2)京都府立医科大学附属病院 集中治療部内野 滋彦1)、橋本 悟2) ICU 機能評価委員会の活動として行っているICU 入室患者登録システム(Japanese Intensive care Patient Database, JIPAD)の現状を報告する。 JIPAD は2011年11 月にICU機能評価委員会の事業計画として活動を開始し、収集項目の決定、コアプログラムの作成、各企業への協力依頼などを経て、2013年9月に日本集中治療医学会会員向けに参加公募、そして2015年3月より正式にデータ収集を行う施設を募集した。2015年11月現在、18施設がデータ登録を開始し、そのうち14施設が継続的なデータ収集を行っており、約9300 症例のデータが蓄積されている。本委員会報告までには1 万例を超えると予想されることから、今回初めて、蓄積症例についての解析結果を発表する予定である。 また、今後のJIPADの方向性、具体的には収集項目の改定案を提示したい。さらに、現状の入力方法などの問題点、また各部門システムを構築しているメーカー側の対応状況などについても解説を加えたい。委員会報告 1 2月12日(金) 16:20~17:20 第1会場JIPAD ICU機能評価委員会