ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集
-295-WS1-3 患者重症度評価に何が必要か東京慈恵会医科大学附属病院 集中治療部内野 滋彦一般に、ICU における患者重症度評価の方法には幾つかの種類がある。具体的には、まずバイタルサインや血液検査などを用いたもの、臓器不全をスコアリングしたもの、そして看護労働の面から見たものなどである。このうち、病院退院時の予測死亡率を算出することを重要視して作成されたものはバイタルサインや血液検査などを用いた一般重症度スコアであり、APACHE, SAPS,MPMといった種類が存在する。例えば臨床研究など、患者重症度評価を必要とする場面は多く存在するが、本発表では国や地域における多施設のデータ比較を目的としたnational databaseにおける患者重症度評価において、どの項目を収集し、どのように予測を行うべきかについて考えたい。また、ICU機能評価委員会によるICU入室患者登録システム(Japanese Intensive care Patient Database, JIPAD)のデータを用い、本邦における患者重症度評価についても考察を加えたい。その中で、JIPAD ではAPACHE III を主な重症度スコアとして使用しており、APACHE IIを選択しなかった理由についても解説する予定である。