ブックタイトル第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

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第43回日本集中治療医学会学術集会プログラム・抄録集

-222-SY4-5 ICUチーム・関連職種間における諸問題聖マリアンナ医科大学病院 リハビリテーション部横山 仁志ICU において早期離床/ 運動を阻害する因子は,患者側の不安定な病態や病状,疼痛・せん妄や重度な筋力低下,各種生命維持装置や多数のドレーン・ルート類の存在などがその多くを占める.しかし,このような患者側の因子に加え,患者を取り巻くICUチーム内や関連職種間などの医療スタッフ側の連携やコミュニケーション不足によって,効果的な介入に至れない場合も少なくない.我々は第41 回本学術集会において,ICUを有する施設に対してICU のリハビリテーションに関するアンケート調査を実施,報告した.ICUのリハビリテーション介入に対する実施内容,頻度や方向性について理学療法士と医師・看護師の職種間には,少なからず相違が生じている結果であった.その背景には,すべての職種においてチーム内・職種間での連携やコミュニケーションの必要性が認識されていたものの実際には不足し,円滑で有効な介入に影響を及ぼしている実状を露呈するものであった.このようなチーム内・職種間の問題解決の対応策として,リハビリテーションスタッフの専従・専任システムは有益であることは明らかであり,導入する施設が増加しつつあるが,まだ全国的に十分に普及できているとは言いがたい.そこで,改めて専従・専任システムの利点を踏まえ,実際に当施設がシステム導入に至った過程の提示,システム導入のための問題とその解決案の提言,従来の非専従・専任システムでの連携やコミュニケーション不足の緩和策などについて示し,皆でこの阻害因子について考えていきたい.