会長挨拶
日本集中治療医学会 第8回九州支部学術集会
会長 恒吉 勇男
(宮崎大学医学部麻酔生体管理学 教授)
日本集中治療医学会 第8回九州支部学術集会を宮崎の地で開催できることを心より感謝申し上げます。実り多き大会となりますように、教室員ともども鋭意準備しております。
昨今の新型コロナ感染症の治療にあたり集中治療の重要性がますます認識されるようになりました。どれほど多くの命が集中治療により助けられ回復に至ったか、多方面より感謝と感嘆の念が寄せられています。満を持したように集中治療科として診療科を標榜することが認可され、さらに機構専門医のサブスペシャリティーに認定されるなど国を挙げて支援する体制が図られています。ますます集中治療科の役割は重きをなすことと思います。
本大会のテーマを「多職種で奏でるチーム医療」としました。優れた集中治療が予後の改善に有益であることは云うまでもありませんが、そのためには、医師はもとより、看護師、薬剤師、臨床工学士、リハビリ療法士、栄養士などを包括した多職種連携による集学的治療が欠かせません。まるでオーケストラを奏でるように、これらの職種が連携して集中治療にあたることが理想です。多種多様な業務の連携をいかにして図るのか、本学会を通じて考えていきたいと思います。
ようやく新型コロナ感染症も終息に向かいつつあります。本学会を開催するころには、終息宣言がなされているかもしれません。かつて経験したこのないパンデミックを乗り越え、新しい時代の幕開けにふさわしい大会になれば幸いです。
多くの皆様のご参加をお待ちしています。