日本集中治療医学会第6回九州支部学術集会
会長 垣花 泰之
鹿児島大学大学院
医歯学総合研究科 救急・集中治療医学分野
日本集中治療医学会第6回九州支部学術集会会長を拝命いたしました鹿児島大学大学院医歯学総合研究科救急・集中治療医学分野の垣花泰之です。支部学術集会を開催させて頂くにあたりご挨拶申し上げます。
第6回九州支部学術集会は2022年7月23日(土曜)24日(日曜)の2日間、鹿児島で開催致します。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、第5回九州支部学術集会は完全Web 開催となりましたが、急激な感染者数の増加がなければ、今のところ第6回学術集会は現地(鹿児島)での開催を予定しております。
メインテーマは、New Normalの集中治療を考える です。集中治療は、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士等の多職種連携で、24時間体制で重症患者管理を行う急性期診療領域です。集中治療が専門とする、呼吸管理、循環管理、体液代謝管理などは、人々が外傷や疫病と戦ってきた当初からの重要課題であり、今回のCOVID-19パンデミックのなかでも、こうした集中治療の知識や技術が、重症患者管理の主軸となりました。人工呼吸管理やECMO管理など、集中治療医の役割の大きさや、多職種連携の重要性がメディアを通じて多くの国民に認識されました。
さらに、集中治療は、救命の先にある社会復帰を目標とし、長期予後の質改善を目指した取り組みを、急性期から積極的に進めていく必要があり、支部学術集会では、学会員とそのことも共有していきたいと考えています。
7月23日(土曜)には、特別講演、招待講演、教育講演、一般講演等の他、シンポジウムを企画しています。アフターコロナを意識し、これからの集中治療医の目指す新たな方向性、多職種連携の強化などに関して、白熱したディスカッションを期待しています。
また、7月24日(日曜)は、すべての職種を対象とした ⑴ とっても楽しい集中治療セミナー、⑵ 人工呼吸ハンズオンセミナー(~明日から現場で使える人工呼吸療法~)の他、看護師を対象としたセミナー ⑶(臨床推論~クリニカルケアのスキルアップ~)を企画しています。
会員の皆様のご期待に応えられる学術集会となるよう、学術集会実行委員会の委員と共に企画を練ってまいります。
2022年7月の学術集会開催日には、新型コロナ感染症も落ち着き、街も活気に満ち、学会会場の外でも、大いにお楽しみ頂けるようになっていると期待しております。支部学術集会は、学会員同士の意見交換や情報共有を行う重要な場であり、最新の知識を学び学会員全体がレベルアップするための重要な機会です。
是非、一人でも多くの会員の皆様に会場までお越し頂き、お互い研鑽し、交流を深め、実りの多い学術集会とすることができますよう、ご協力をお願い申し上げます。