循環器集中治療委員会

Cardiovascular Intensive Care Committee

お知らせ

  • 【委員会名簿】【事業計画】を更新しました。
過去のお知らせ一覧

循環器集中治療委員会について

循環器集中治療委員会は、集中治療医学と循環器病学の双方の発展のために、循環器集中治療に関する啓発活動を推進するとともに、課題について協議することを目的としています。

循環器集中治療委員会 活動内容

循環器集中治療委員会は、学術集会において循環器集中治療に関する企画を検討し、テーマの選定や座長・演者の推薦を行うこと、集中治療に必要な循環器病学に関する最新情報の提供を学術集会や機関誌を通して実施すること、日本循環器学会との共同活動として、循環器集中治療をさらに発展させるための課題について検討を行うこと、日本循環器学会が心停止自己心拍再開後集中治療のためのシミュレーションコースとして開催しているPCASトレーニングの企画・運営を支援し、共同開催を企画することなどの活動を行なっています。

循環器集中治療委員会が携わった刊行物

2025/3/4
『All in one! 循環器救急・集中治療』(中外医学社)
 定価6,820円(税込)の紹介
日本集中治療医学会 循環器集中治療委員会では、循環器集中治療の啓発活動に取り組んでおります。
その一環として、多くの皆様に循環器集中治療に関して興味を持っていただくことを目的に『All in one! 循環器救急・集中治療』を2025年3月11日に中外医学社から発行しました。
職場や職種に関わらず、どうぞご覧くださいますようよろしくお願いいたします。

All in one! 循環器救急・集中治療
書籍名:All in one!循環器救急・集中治療
定価:6,820円 (税込) B5判 312頁
監修:一般社団法人 日本集中治療医学会
 詳細と注文はこちらから
 https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=4758

厚生労働省の統計によると、日本人の死因の第1位はがんであり、予防、早期発見、治療、支援を総合的に推進するため、2006年にがん対策基本法が制定されました。 続く政策として、第2位の死因である循環器病に対応するため、2019年に脳卒中循環器病対策基本法が制定されました。
近年、心不全患者が急増しており、2030年には130万人に達すると推計されています。 この「心不全パンデミック」は、病院が患者を受け入れきれなくなる事態を招く可能性があります。 COVID-19パンデミックでは、地域の救急医や集中治療医が協力し、一定の成果を得ました。 心不全パンデミックへの対策の特徴としては、入院の長期化や再発を回避するためには基礎心疾患の早期発見と適切なタイミングでの治療が不可欠であることが挙げられます。 この事態に対応するためにも、今こそ診療科や職種の枠組みを超えた循環器救急・集中治療の連携が必要となります。

本書は、循環器集中治療に興味のある若手医師やメディカルスタッフを対象とした入門書であり、 時間軸や勤務場所(プレホスピタル→救急外来→カテーテル室・手術室→集中治療室)を意識した構成を特徴としております。 この1冊で、救急外来や院内急変などさまざまなシチュエーションにおける対応をひととおり学べる内容となっており、 日本集中治療医学会循環器集中治療委員会のエキスパートが基礎からわかりやすくまとめました。
本書が、皆様の臨床現場での実践に少しでもお役に立てれば幸いです。

最後に、中外医学社の支援や日本集中治療医学会事務局の協力に感謝の意を表します。

執筆担当者:循環器集中治療委員会 田原良雄