U35 月例報告 2023年11月
2023年11月30日
■Topics「集中治療専門医になりませんか?サブスペシャリティ宣伝ブース by U35」
報告者:鈴木 健人 開催日:11月28〜30日 第51回日本救急医学会学術集会
横浜市立みなと赤十字病院救命救急センターの鈴木健人です。
日本専門医機構の機構認定サブスペシャルティ領域として集中治療科領域が認定されたこ とを受けて、第51回日本救急医学会で機構認定専門医制度の説明、及び集中治療医として のキャリア形成などに関する宣伝ブースをU35メンバーで開催いたしました。広島大学救 急集中治療医学所属の松本丈雄先生とともに運営いたしました。
直前の宣伝のみになってしまったにも関わらず、3日間で38名の方に参加いただきました。 その多くはこれから集中治療専門医取得を目指す若手医師で、初期研修医や学生の方々も 参加いただきました。質問頂いた内容は、制度に関するものも多くありましたが、「集中治 療医としてどんな働き方をしているの?」、「他のサブスペも勉強したいけど、専門医の維持 は可能?」、「身近に同志がいなくて、同じ思いをもった仲間ともっと繋がりたい!」といっ た若手特有の悩みが多く、キャリアに関する相談窓口としても適切に機能させることがで きました。世代の近いU35メンバーが開催した意義は大きかったのではないかと思ってい ます。
日本全国で集中治療が普及、発展するためには、標準的な集中治療を行える専門医の育成が 必要です。そのために、気軽にキャリア形成に関して質問できる窓口であり、さまざまなロ ールモデルを示すことができるU35という学会公認の組織は存在価値の高い組織だと思い ます。今後、様々な場で同様のブースを開催できたら良いと感じています。
開催に当たってご尽力いただいた西田修先生、準備段階から全ての面倒を見てくださり3日 間毎日応援に来て下さった黒田泰弘先生など、多くの先生方にサポート頂きました。この場 をお借りして御礼申し上げます。
一緒に運営頂いたU35メンバーの皆さん、楽しかったですね!またやりましょう!
■座談会開催報告
第8回緩和ケア座談会
テーマ:「グリーフケア」
報告者:石上 雄一郎 開催日:11月22日
テーマはグリーフケアで、亡くなった患者さんのご家族さんとどう向き合うか、亡くなる前 からどのような関わりができるかという内容でした。
プレゼンターは横浜市立みなと赤十字病院の吉澤和大先生でした。
色々な先生方のご経験や大事にしていることをシェアしてもらえてとても勉強になりまし たし、モチベーションが上がりました。特に、吉澤先生が患者さんのご家族さんのことをと ても熱心に考えており、亡くなってから4ヶ月経ってもケアを続けていることにとても癒 されました。
第5回リハビリ座談会
テーマ:「抜管後の誤嚥のリスク評価とその対応」
報告者:杉山 健太 開催日:11月24日
回復期リハビリテーション病院に従事している伊藤先生から「肺動脈内膜摘除術後にPICS 関連症状が疑われた1症例の回復期リハビリテーション病棟での経過」というテーマにつ いて、症例報告という形で座談会を開催しました。
参加者はPT・OT・CEなどの多職種が参加し、それぞれの視点からの意見で議論が深まり ました。急性期病院に転院後のリハビリテーションの状況と経過を知ることで、後方施設で の現状や急性期病院に求められていることを情報共有することができました。また、難渋し ている点や今後の検討課題についても議論され、施設での連携を深めていく必要があると の認識でした。
今後も様々なテーマについて議論していきたいと思います。
発行者:U35プロジェクト運営委員会