U35 月例報告 2023年7月
2023年8月22日
■座談会開催報告「第2回HeartTeam座談会」
報告者:佐藤 晟也 開催日:7月10日
第2回目の座談会では医師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、による多職種での症例検討を行いました!今回の症例は作業療法士からの提示で心疾患術後の感染、人工呼吸器が長期化した症例について ① デバイス付き患者のリハビリテーションはどのような事を行っているのか、② ARDS患者のリハビリテーション、③ 抗菌薬の循環や身体に対する影響、④ 重症患者への栄養管理の考え方についてディスカッションを行いました。
患者の循環動態についての解説、抗菌薬の副作用などの解説、電気刺激、自他動でのリハビリテーションについての見解、経腸栄養の説明、ICUでの体組成計など、普段の病院では出来ない掘り下げたディスカッションを行うことが出来、とても勉強になりました!
今後もU-35の特性を活かしながら循環器病、集中治療患者への介入につながる取り組みを検討していきたいと思います。次回開催の準備中です。
「第3回リハビリ座談会」
報告者:髙橋 佑太 開催日:7月25日
今回の座談会では、「リハ職と医師・看護師が互いに求めること」をテーマに各施設の職種間の協力体制やICUにおけるリハビリの実施状況について多施設間で情報共有をしました。
ICUにおけるリハビリはリハ職だけで全てを担うことは困難で、職種間の相互理解やリハビリに対するICU全体の風土作りが重要であることは参加者全体の共通認識でした。
施設によっては看護師さん主体での離床率UPを目標に置いた取り組みや、ICU以降の長期的な回復見込みやプランを職種間で共有する取り組みを行なっているとの情報もあり、リハビリ風土の浸透に課題を感じている施設における良いアドバイスになっていました。
今後もICUにおけるリハビリを多職種で考える活動を継続していきたいと考えています。
「第4回緩和座談会」
報告者:石上 雄一郎 開催日:7月26日
移植の架空のケースで緩和ケアコミュニケーションについてディスカッションを行いました。
① 心移植ゴールの長期VAD・感染症例
② irreversible+/-reversibleな病態の合併症例
③ ハイリスク手術の周術期合併症に伴う重症症例
の着地点を決めるプロセス
医療者間の意見の対立がある時にどうすればいいか?参加者から多様なコメントがもらえました。施設間で文化や当たり前と思っていることも違うことがあります。多施設でNo blameで話し合うことは重要だと改めて感じました。
参加者の感想
移植ではないものの自分も積極的治療の継続で悩む症例にはよく当たるので、近い悩みを持っている方々が色々な方法で患者さんのベストを見つけ出そうとしていることが伝わって、仲間がいることの心強さも感じました。
今後も参加・勉強させていただきたいです!
「国際交流」
報告者:野田 浩太郎 開催日:7月17日
国際交流委員会とのコラボレーションで、オーストラリア集中治療医学会との交流企画が開催されました。
こちらに関しては、後日詳細報告させていただきます。
発行者:U35プロジェクト運営委員会