U35 月例報告 2023年3~4月

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2023年5月29日

U35 新規メンバーの募集開始!
2023年度の開始とともに、U35では新メンバーの募集を開始しました!全国の沢山の施設から様々な職種の方が加入をして下さり、4月30日の時点で44人の新規メンバーが加わり合計92名のメンバーとなりました。次年度の学術集会への準備やニセコサマーキャンプでの企画準備に加え、多職種・多施設交流の一環としたメンバー内でのそれぞれの得意分野での座談会企画が複数行われました。U35では引き続き新メンバーを随時募集しており、35歳以下の日本集中治療医学会の会員(正会員または准会員)の方であればいつでも参加が可能です!多施設多職種で交流したい!こんな企画をみんなでやりたい!など次世代を担う若手の方々の参加をお待ちしております。

座談会企画報告
2023年3月開催
「ざっくり緩和カフェ@U35」 報告者: 石上 雄一郎 3月15日
初回の座談会では各施設での倫理的な葛藤や緩和ケアについて取り組みを共有しました。ほとんどの施設で緩和ケア医がいない状況であり、緩和ケアとは何か・救急集中治療領域での緩和ケアはどのようなものかについて紹介を行いました。実際の事例に基づき、緩和ケア医としてコンサルトを受けたらどのように対応するかについて紹介し、また終末期医療についても施設間の差があることがわかりました。人間的なICUを目指す意味でHU-CIや3 wish projectなども紹介し、参加者からは心がほっこりしたなどの感想を頂きました。
U35では将来、若手の集中治療のリーダーとなる医師がたくさんいます。“深く息をするたびに“の本でもあるように、テクノロジーとタッチが両方できる、集中治療医が基本的緩和ケアを提供できるシステムは重要だと感じています。定期的に座談会を開催し、まずは倫理的な感受性を育むことや医療者のケアにもなるような心理的安全な場を多施設でオンラインにて作り、思いやりがあるICUケアについて共有して、仲間ができることを目指したいと思います。次回は2023年5月23 日に開催予定です。

2024年4月開催
「研究座談会」 報告者: 小谷 祐樹 4月6日
本座談会では①研究で何が困っているか?②研究をやり始めた人にどう関わっていくか?というテーマで「アンケート調査での苦労(郵送・回収・データベースへの入力)やデータ抽出の手間はすごいが、オーサーシップはないことも多い」、「研究やってみたけど大変だった、だけで終わらないようにその楽しみを伝えていくにはどうすれば良いのか」といった内容について参加者の皆さんと議論を行いました。長期的にはU35が研究支援のプラットフォームになれるようにする、各人が関わっている研究で困ったことがあればいつでも研究相談チャンネルに投稿できるようにするということを目標に今後も活動していきたいと考えています。次回は5月26日に開催予定です。

「Heart team 座談会」報告者: 福勢 麻結子 4月23日
本座談会では医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士による多職種多施設でのハートチーム座談会を開催しました!参加者の皆様に医師による心不全についての総論としてプレゼンテーションを行い、その後多職種による「集中治療領域での心不全患者への介入」をテーマにしたディスカションを行いました。集中治療領域においても、多職種がそれぞれの視点で心不全の進展や再発予防に取り組んでいる様子が伺え、特に心不全ステージCDにおいては、療養指導のほかに、サルコペニア・フレイル、緩和ケア、アドバンスドケアプランニングについて参加者とも活発なディスカッションを行うことができました。
U35は多職種で構成されていることが魅力の一つであり、今後もその特性を活かしながら心不全患者への介入につながる取り組みを検討していきたいと思います。次回開催の準備中です。


U35プロジェクト運営委員会