U35 月例報告 2025年1月

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■座談会開催報告
リハビリ×栄養座談会
報告者:川井 翔、福勢 麻結子、杉山 健太  開催日:1月23日

理学療法士、作業療法士、看護師、管理栄養士が参加しリハビリと栄養の合同座談会を行いました。
日常臨床の中ではなかなか聞けない疑問・相談や、他施設の取り組みなどを共有しました。 特に栄養サポートの面では、たんぱく質投与量や電解質、排便コントロールについて意見交換がされました。 たんぱく質投与量については、離床度や活動量に応じた投与が重要ですが、推奨量に幅があります。 栄養性の不耐がないことを確認しながら個別に漸増・調整が必要となります。 また、リフィーディング症候群や貧血など、病態に応じた栄養素の補充も忘れてはなりません。
下痢症については発症要因の鑑別が重要です。 吸収障害が見込まれる場合は TPNも選択肢として考慮する必要があるかもしれません。 下痢対策の一つとしてプロバイオティクス投与がありますが、 プロバイオティクス関連 CRBSIのリスクも報告されていることが共有されました。
セラピストとの関わりでは、離床度、呼吸器離脱の見込み, 身体機能的な予後評価などの共有が助かっています。 呼吸器離脱に向けた栄養ポートの一環として、咽頭浮腫予防などを目的とした水分調整にも取り組めるのではないかという意見もありました。
また、管理栄養士が病棟常駐できていない施設もあるようですが、必要時に電話連絡を取るなど工夫されているようです。 顔の見える距離でコミュニケーションが取れると、より質の高い栄養サポートが提供できるようになると思いました。

CE座談会
報告者:芝 真佐樹  開催日:1月24日

今回から私たちは座談会内容を刷新し、より日常業務にフォーカスをあてたテーマで意見交換致しました。 記念すべき第一回目のテーマは「ECPRのカニューレサイズ〜細い派vs太い派〜」と「新人教育~若手教育・1人立ちまでの教育方法~」についてでした。
今後もこの座談会メンバーが、U35活動でできた横の繋がりを、日々の業務に活かせるような会を目指していきたいと思います。

発行者:U35プロジェクト運営委員会