U35 月例報告 2024年10月

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■Topics
第52回日本救急医学会総会・学術集会 U35ブース出展
報告者:松本 丈雄  開催日:10月13~15日

10月13日から15日に仙台で行われた第52回日本救急医学会総会・学術集会に、U35ブースを出展させていただきました。 今回の学会はWINK企画と題してたくさんのお子さんが来場されており、今までの学会にない素敵な雰囲気を感じました。
我々のブースには昨年度を上回る41名の参加者の方に来場いただき、専門医取得や研修先について熱い話をすることができました! その場でU35へ参加いただけた方もおり、今回も本当に実りある出展となりました。
ご来場いただいた方々、運営に協力いただいたU35メンバーの皆さん、 そして主幹大学の東北大学の皆様、本当にありがとうございました!





第31回小児集中治療ワークショップ U35セッション・ブース展示
報告者;奥脇 一  開催日:10月26日~27日

小児集中治療研究会が主催する第31回小児集中治療ワークショップにおいて、 U35企画として、U35セッションおよび、企業ブースへの展示を実施しました。
U35セッションは、日本集中治療医学会 U35 「多職種×多様性×若手が生み出す小児集中治療の魅力」というタイトルで、 10月26日9:15~9:50で行い、医師・看護師・臨床工学技士、薬剤師、作業療法士がそれぞれの立場から 多職種連携の取り組みについて発表を行い、その後質疑応答・総合討論を行いました。 学会1日目の朝1番のセッションでしたが、フロアからの質問もあり盛り上がる総合討論が行われました。
企業ブース展示では、同世代のつながり・キャリア相談・コンシェルジュサービス(学会のまわり方相談)という内容を実施し、 2日間で合計23名の方にお越しいただきました。 医師だけでなくコメディカルの参加が多いことを反映し、 医師・看護師・臨床工学技士、理学療法士、薬剤師といった様々な職種の方がいらっしゃってくださり、 多職種に働きかけることのできた内容になりました。
小児集中治療という集中治療領域のなかでもさらに狭い分野でも若い世代のつながりを強めて今後も活動していきたいと思っています。




■座談会開催報告
第18回緩和ケア座談会
報告者:吉澤 和大  開催日:10月23日

今回のテーマは先日発表されたESICMのICUでのエンドオブライフケア・緩和ケアガイドライン
https://link.springer.com/article/10.1007/s00134-024-07579-1?s=06    )のドメイン1の内容でした。
大きな集中治療領域の国際学会からICUでのエンドオブライフケア・緩和ケアに関するガイドラインが出たというのは 結構インパクトの大きいことであり、その最初のテーマは、 生命維持治療の withdraw/withhold が法的に認められた国とそうでない国の withdraw/withhold の実践の違い、 高所得国と低・中所得国でのエンドオブライフケアの違いが取り上げられていました。
法的に認められることで、生命維持治療の早期撤退などのエビデンスがある一方で、 各国の宗教観などの影響に関してもディスカッションがされました。 合わせて日本救急医学会・日本集中治療医学会・日本循環器学会・日本緩和医療学会の 4学会合同ガイドラインが soft law として機能して、日本も法的に認められた国に近い運用が進めばとも思います。 また、所得の影響に関して、低中所得国の方が経済的理由での治療撤退の申し出が多い傾向にあるようであり、 価値観だけでなく、経済的背景も考慮しなければならない問題であるとのことでした。 日本でも、価値観ベースの意思決定をより一層打ち出していく必要があると思います。
今後もこの緩和ケア座談会ではESICMのガイドラインを読み解いていきます!次回のテーマはまさしく意思決定です!

第7回U35看護師ミーティング
テーマ:「自施設のRRSやスタットコール体制とICUの関係、急変の対応・教育」
報告者:筒井 梓  開催日:10月30日

今回は、各施設でのRapid Response System:RRSやスタットコール(コードブルー)に関してと、 看護師の急変対応教育について情報交換をしました。
RRSの出動要員は施設によって医師のみ、医師と看護師(あるいは診療看護師)のペア、 専門・認定看護師等の看護師のみなど、さまざまなパターンがあることを知れました。 特徴的であったのが、院内救命士がRRS担当をしている施設で、 職種の専門性を発揮できるシステム運用になっていると思いました。
一方で、RRSやスタットコール等のシステムが一切なく、 看護師の「急変です!」という叫び声を頼りにスタッフを集めて患者の救命処置にあたっている施設もあり、 看護師の急変対応スキルと急変前兆候の察知能力の重要性を改めて感じさせられました。
各施設のICU看護師は、一般病棟で急変してICUに収容された患者をみる、 というケースは当たり前のようにありますが、ICU 内で急変対応にあたるケースは決して多くないかと思います。 いざという時のために、急変対応のトレーニングは重要かと思いますが、 シミュレーション教育等を部署内で行っている施設は少ない一方で、 病院全体でICLSトレーニングを頻回に行っているや救命・初療ラダーの教育システムを設けている施設もあり、 各施設での急変教育体制を知ることができました。

第11回CE座談会
報告者:芝 真佐樹  開催日:10月30日

今後の座談会をより実りある活動的なものにしていくことを目的に 「集中治療専門CE制度」、「ICU業務」、「CQ検討」の3つの座談会内WGを立ち上げました。
今後は各WG持ち回りで、CE座談会のメインテーマを企画していくこととなりました。 各WGにはリーダー、サブリーダーの配置とワーキングメンバーを選出し、メンバーの選出にあたっては、 各メンバーへの個別のヒヤリング調査の結果、WG参加希望者を中心に行いました。
森田さんから第4回関東甲信越臨床工学会での、集中治療泉温臨床工学技士制度に関する発表について 内容のダイジェストを共有いただきました。 また第31回小児集中治療ワークショップでの小児集中治療における臨床工学技士の多職種連携に関する発表についても、 内容を一部共有いただきました。

発行者:U35プロジェクト運営委員会