理事長挨拶

President
 
志馬 伸朗
一般社団法人
日本集中治療医学会
理事長
理事長就任のご挨拶

2026年3月4日に一般社団法人日本集中治療医学会第7代理事長を拝命いたしました。広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学の志馬と申します。

わずか2日前に指名をいただき、事務局からの迅速な依頼に従い急ぎこの原稿を書いています。ここはヨコハマで、窓の外には虹色にきらめく巨大観覧車とみなとみらいの重層ビル群の灯りが広がっています。

“街の灯りがとてもきれいねヨコハマ・・・・”
こどものころ繰りかえし聞いた、いしだあゆみが何故か口を衝きます。

ブルーライトヨコハマがヒットしたのは1969年です。そのころはこんな灯りもなく、この国には集中治療室もなかった。日本集中治療医学会も生まれてはいなかったのです。 それから50年以上が過ぎて、街の灯りはより輝き、集中治療はこんなにも進歩しました。ここに来るまでの無数の先達の苦労と努力の甲斐あってのことです。

改めて価値について考えます。私たちは先達が作り上げた集中治療という価値あるものを、より確固たるものにして未来につなげる必要があります。しかしそのことは全く容易なことではない。縮小し、不安定さを増す日本という社会において、価値を維持するためには、並大抵ならぬ努力とエネルギーが必要です。

さらに価値なるものは、作るといって作れるものではなく、あると言って探し出すものではありません。また、学会や理事会、ましてや才能のない理事長が差し出せるものでもありません。

価値は、会員一人一人が作り上げるものです。一人一人の、診療、研究、教育の現場での、日々の地を這うような努力の結晶が、集中治療の価値を生みます。できる限りこれをサポートし、まとめ、1つの大きな塊としての集中治療の価値を、医療の中で、医学会の中で、さらには日本社会の中で提示し確立することが学会の役目だと認識しています。

この集まりを価値のあるものにしましょう。
一般社団法人 日本集中治療医学会
理事長 志馬伸朗

2026年3月5日 ヨコハマにて