事業内容
Description of Business事業計画
日本集中治療医学会 各種委員会 2007年度事業計画(含報告・協議)
将来計画委員会 (委員長:織田成人)
- 2007年度リフレッシャーセミナーの開催 参加のクレジットとして、地方会参加と同じ単位(5単位)を付与する(理事会での承認が得られた場合)。
- 9:00-9:50 急性期のNPPV
鈴川正之(自治医科大学救急医学) - 10:00-10:50 不整脈の診断と治療
田中啓治先生(日本医大集中治療室) - 11:00-11:50 鎮痛・鎮静update
妙中信之(宝塚市立病院集中治療救急室) - 13:00-13:50 血糖コントロール
松田直之(富山大学大学院麻酔科学講座) - 14:00-14:50 急性期DIC診断基準
丸藤 哲(北海道大学病院救急・集中治療部) - 15:00-15:50院内感染対策
岩田健太郎(亀田総合病院総合診療・感染症科)
- 広報活動についての検討
本学会の活動をどのように広報していくかについて検討する。 - 学術集会のあり方についての検討
学術集会のあり方委員会で今後の方向性を検討する予定であり、それを受けて将来計画委員会で具体化に向けた案を策定する。
聴講者へのアンケートで、今後取り上げてもらいたいテーマを募る。
開催案等
期日:2006年8月12日(日)
会場:東京医科歯科大学講堂
募集:200名
参加費:5,000円
目的:専門医試験を受ける若手医師および専門医になってある程度経過した医師に対する生涯教育のため
日程:
8:55-9:00理事長挨拶
午前の部
「これだけは知っておきたいICUの知識」
「集中治療における最近の話題」
CCU委員会 (委員長:山科 章)
- 全国CCUネットワーク構築に向けて、各地域CCUネットワークへの連携協力に関する問い合わせ調査。
- 心臓集中治療における終末期医療に関するアンケート調査。
国際交流委員会(委員長:鈴川正之)
- 日韓集中治療会議の活性化について
今年の4月の第7回の日韓集中治療会議がスムーズに行われるように、活動する。シンポジウムについては、日韓4人ずつのシンポジストが決まっている。Free paperの応募が現時点で少ないため、担当の丸川前大会長と連絡を取りながら、さらに演題を増やすように努力する。
来年の日韓集中治療会議は今井大会長のもとで行われる。日本での開催となるので、韓国側との交渉の窓口として、スムーズに本会議が行われるように努力する。 - WFSICCMの誘致に関して
理事会・評議員会でのWFSICCMの誘致に関して積極的な意見がなかったため、委員会としては日本での開催については協議しない。韓国のKSCCMが誘致に積極的なため、日本にも協力要請があった場合には(4月の日韓集中治療会議で議題に出る予定である)、できる範囲で協力することとする。 - APACCMへの参加に関して
理事会でAPACCMには積極的に関与する方向で認められたため、本年のAPACCMの理事会に出席し、来年のメルボルンでの本大会に積極的に関与できるように行動していきたい。Scientific Committeeを作る方向であれば、これにも積極的に加わり、大会の講演者を日本からも出せるようにしていきたい。年会費の1000US$については、会費の払い込み先の名称変更が行われしだい払込を行う旨をAPACCM側に通告してあるので、この点についても確認をしながら、適切に年会費の払込ができるようにしていく予定である。 - ANZACとの協力に関して
昨年末に先方に連絡をしているものの、あまり進展が無いが、今年度は積極的に協力体制が作れるように行動していく予定である。 - その他の国々との協力関係について
中国、マレーシアなど多くの国のICUまたはCCM学会からの参加要請が来るようになっているので、今後は積極的に日本集中治療医学会としても参加して交流を図ることが必要であると考えている。 - 英語のセッションの積極的採用について
以上のような活動を行う上でも、学術集会での英語セッションの採用を積極的にお願いしていきたい。
社会保険対策委員会 (委員長:武田純三)
- 外科系保険連合委員会への積極的関与
- 適正な特定集中治療管理料に関する検討と管理料の増額の要望
- ハイケアユニットのあり方の検討
- 保険請求の査定状況の把握とその対策の検討
- 保険適応外薬剤の把握とその対策の検討
- 専門医取得者による集中治療管理の管理料への反映の検討
専門医制度委員会(委員長:丸川征四郎)
- テキスト編纂
- 専門医新規申請資格に係わる年限等について(スーパーローテートの年限及び就業年限)
- ICU設置基準要件の中に専門医の専従が含まれていないことについて
- 専門医認定制機構より専門医試験合格率が高いと指摘されているので目標値設定について
新生児・小児集中治療委員会 (委員長:羽鳥文麿)
- 総論として、より活性化した委員会活動をめざす。そのためには委員会内に個別の主題に関する作業部会を設定することも考慮する。
- 敗血症や脳炎、脳症の病態、あるいは心停止、などについての全国登録制度を検討する中でPICUの存在が治療成績向上をもたらすというデーターの集積をめざす。
- 学術集会にはPICUに関連する企画の実現を提案させて頂き、かつ広く社会的にPICUが認知されるような戦略を検討し、実施していく。
- 小児科学会と当学会との連携がより強固に維持できる体制などを検討する。
倫理委員会 (委員長:高橋成輔)
- 「集中治療における重症患者の末期医療のあり方についての勧告」に対するQ&A集作成。
- 上記勧告における集中治療専門ナースの役割検討。
- 申請される課題に対する検討。
機関誌編集委員会 (委員長:丸山一男)
- 機関誌の発行:年5回
年4回定期季刊誌
年1回総会号(会長が編集) - 編集委員会年4回の開催
- J-STAGE, メデイカルオンラインヘの登録検討
- 発行経費の節減の付議
- 優秀論文の推薦
- 看護論文の書き方についてのセミナーの開催
規格・安全対策委員会 (委員長:氏家良人)
- 集中治療部における医療安全管理指針の策定
厚生労働科学研究研究費補助金医療技術評価総合研究事業「集中治療室(ICU)における医療安全管理指針策定に関する研究」により「集中治療室(ICU)における安全管理指針」が策定され公表された。本委員会として、これが集中治療部における具体的な安全管理対策に応用することができるものであるかどうかを検討する。 - 集中治療部における鎮静ガイドラインの策定
本年7月に開催される第29回日本呼吸療法医学会において「人工呼吸中の鎮静ガイドライン(案)」の策定が一つのテーマとなっている。これを発展させることにより集中治療部における鎮静ガイドラインの策定について検討する。 - その他
次のようなガイドラインなどの必要について検討する。-
1)集中治療部感染防止ガイドライン
2)集中治療部における身体拘束・抑制ガイドライン
3)集中治療部における緊急処置・DNRなどに関するInformed Consentの指針
会則検討委員会 (委員長:田中啓治)
- 法人化に伴い作成された定款と細則の検討を続行する。
- 会則の見直し・変更の必要性が新たに生じた時点で委員会にて検討する。
- その他
危機管理委員会(委員長:行岡秀和)
- 「ICUにおけるヒヤリ・ハット事例に関するアンケート調査」結果報告を機関誌に掲載する。
- 「ICUにおけるヒヤリ・ハット事例に関するアンケート調査」において問題となった「ヒヤリ・ハット分類」の中で、特に医師に関係する分類を作成する。
- ICU災害に対する対応策について
火災、地震、大事故等の災害発生時に、ICUとして「何が出来るか」、「何をなすべきか」について検討し提言を行う(ガイドラインの作成)。
広報委員会(委員長:橋本 悟)
- オンライン名簿管理について具体的な運用を検討する。
- 会報が無い現在、メールマガジンなどによる会員情報配布方法を検討する。
- 新用語集完成のあかつきには、そのオンライン化を図る。
個人情報管理検討委員会(委員長:行岡秀和)
ホームページへの個人情報の掲載ならびに会員名簿発行の是非と掲載内容について前年度に引き続き検討する。個人情報取扱に関する会員への通知、個人情報掲載についての会員の承諾に関しても引き続き検討する。本委員会と広報委員会が連携し、ホームページへの個人情報記載方法を検討する。CTG(Clinical Trial Group)検討委員会(委員長:森田 潔)
- コアメンバーによる意見の集約が本年3月、日本集中治療医学会総会で終了した。
- 今年度は上記意見を理事会に提出し、承認を得る。
- 機関誌である集中治療医学会雑誌に掲載。
- ホームページへの掲載もお願いする。
- 今年度最後の集中治療医学会総会(東京)で今井会長のご尽力によりシンポジウムを企画していただいているので、会員にこのCTG委員会の趣旨および会員に寄与できることを紹介できる場として活用する予定である。
ICU機能評価委員会(委員長:西村匡司)
本委員会の目的- ICU学会として、ICU学会に参加している施設の現状(医療の質と安全性)を把握する恒常的なシステムを提案する。できれば恒久的なデータベースを構築する。
- 治療成績、運営体制など統一していないICUの現状を分析して、治療成績の良し悪しの原因を特定する。できれば、その結果を保険診療報酬に反映させる。
- この活動を通じて全国のICUの医療の質と安全性のレベルアップを図る。
- ICU学会認定施設の約36%がDPC参加病院ではない。したがって、松田班の調査対象外の施設が1/3もある。これらの施設について、今後どのようにしていくべきか。
- 松田班の調査を学会として全面的に支持し、より広範囲の施設を対象にした調査を行う。本邦のICUの現状をできるだけ正確に把握する。
- それを基に各施設のICUが理想的にはどうあるべきかを示す。
(ア)認定施設とDPC参加施設との整合性を検討する。
(イ)重症度評価をどうするか、またいかに定着させるかを検討する。
(ウ)アウトカム情報を出せるようにする。
学術集会あり方委員会(委員長:平澤博之)
本学会が法人格を取得したこと、学術集会の財政面に関する税務上の取り扱い方が変更されたこと、学術集会のプログラムに関して改革の必要性が指摘されていることなどを受けて、従来行われてきた本学会の学術集会のあり方に関して再検討し、2009年度には新しい方針で学術集会を開催出来るようにする予定である。本年度中に3-4回の委員会の開催を予定している。
Sepsis Registry委員会(委員長:平澤博之)
2004年にSociety of Critical Care Medicine等の学会が中心となり、Surviving Sepsis Campaign guidelinesが提唱されたが、このguidelinesは内容的に本邦において臨床応用出来ない面もある。また生体反応を司るサイトカインの産生に関連した遺伝子多型の分布が異なる欧米人種を対象とした治験の結果を本邦においてそのまま臨床応用するのも問題である。そのような背景のもと、本委員会においては最終的には日本版Surviving Sepsis Campaign guidelinesを策定することを目的に、その第一歩として、本邦におけるsepsisの実態を調査することとした。本年度は本邦におけるsepsisの臨床の実態を解明する目的で全国のICUにおけるsepsisの病態や治療法に関する調査を開始するための調査用紙を策定し、調査を依頼することまで行う予定である。そのために数回にわたり委員会を開催する予定である。
日本集中治療医学会用語集委員会(委員長:丸山一男)
- 集中治療用語集のホームページ上での公開